おれたちの約束 (おれのおばさん)

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著者 : 佐川光晴
  • 集英社 (2013年6月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087715163

おれたちの約束 (おれのおばさん)の感想・レビュー・書評

  • 『おれのおばさん』シリーズ。
    銀行員の父が横領事件を起こし逮捕されたことで
    札幌の児童養護施設・魴鮄舎に預けられた陽介が、
    伯母であり経営者でもある恵子おばさんの元で
    施設の仲間たちとともに成長していく物語。

    その第3弾です。

    札幌を離れ、仙台の難関私立男子高校に入学する陽介。
    そこで、中本、菅野、留学生の周をはじめとする仲間たちと出会う。
    ひと昔前の青春ドラマの熱血教師みたいな村瀬も良かった。

    生徒会選挙や囲碁の勝負、
    寮の畳敷きのフロアで語り合う時間、
    そして…突然の大地震が彼らの絆を強くしていく。

    学園祭で女装させられた陽介が、
    出所後の父と対面するシーンは、もう胸が熱くなっちゃってね。

    あ~、やっぱり友達っていいなぁ…。

    物語の舞台が個人的にも思い入れのある土地だったので、
    より感慨深く読みました。

    『おれのおばさん』シリーズで一番好きです。

  •  一気読みだった。同年代の恵子のパワフルさに元気が出た。歳をとると若い人から元気をもらおうとするけど、オイラも若い人に元気さで負けたくない。もとろん、カラダはついてこないんだけど、それを理由に負けるのは嫌だな。陽介が魴鮄舎で感じた「恵子おばさんや卓也のように、自分自身が納得するかどうかを第一の基準として、どこまでも生きていくこと」っていうことが響いた。
     乱暴だけど、カラダの衰えを理由に若さに勝てないと諦めるくらいならカラダを鍛えてやろうと思う。カラダが衰えると考え方に根性がなくなったり見た目のだらしなさに気が回らなくなったりする気がする。気持ちを輝かせているには健康であるべきだし、そのためにはカラダを動かしているべきだと本気で信じている。放っておけばできないことが増えるばかりだから。最後まで完全燃焼するであろう恵子だから、応援も多いのだろう。

  • ■ 15179.
    〈読破期間〉
    2015/12/13~2015/12/15

  • 「おれのおばさん」三部作の第三巻

    銀行員だった父親が愛人に貢ぐためにお金を使い込み逮捕。
    逃れるように北海道で伯母の経営する施設に入った中学生の陽介は、頼もしく成長し仙台の全寮制の高校に入学する。

    選抜クラスで勉強に励む陽介だが、辛い境遇に負けずに生きる中本や美大を目指す菅野、中国人留学生の秀才である周などの友人や素晴らしい先生との出会いが彼をまた成長させる。

    311を思わせる大地震を経て、父とも和解に向けて歩き出す。

    登場人物の今後がとても気になる爽やかな青春小説。

  • 高校生達のエネルギーを感じる、さわやかな物語。

  • おれたちの約束 陽介に焦点

    高校では、父のことを隠そうとしていたが、中本の父の汚職、死亡が、生徒会長に立候補して、相手と討論始めた時に、露見した。そこで、菅野に推薦され、カミングアウトした。

    父との対決?中本たちの招待状で、来た父。

    3.11の設定もあり。

    涙が止まらない。

    誰もいないところで読んだんだから、
    泣きたければ泣いちゃえばいいんだけど、
    我慢しつつ読むσ( ̄◇ ̄;) ワ、ワタシ

    どこに泣いてるんだろう?
    まぁ、読んで泣いたということは、何か泣きたくなるものを感じたんだろう。

    あたしのあした 後藤恵子の話

    少々、妹、陽介の母の令子の話

  • 三部作とは知らず

  • 「おれのおばさん」シリーズ第三弾です。施設を離れて高校に進学し、新しい環境で奮闘する主人公。心が震えるような感動、というと月並みですが、胸に迫ってくるものがありました。一人で頑張っているつもりでも、どこかで誰かに(直接ではなくても)助けてもらっているし、どこかで誰かが見てくれている。私たちはみな一人ではないのだと、読み終えて安堵感に包まれました。

  • 読後感爽やかな作品です

    父の逮捕、実刑判決を受け服役中、一家離散
    そんな中でも勉強を続け、しっかりと将来を見据えている高見陽介くんの高校生活のお話です

    「おれのおばさん」「おれたちの青空」シリーズの三作目

  • 高校生となった陽介。施設を出て、新たな人と出会う。文化祭初日の正午に地震が襲う。その後ある事がきっかけとなって学園祭パート2を行うことに。舞台は仙台。成長していく陽介の心情が面白い青春小説

    http://www.lib.miyakyo-u.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=256883

  • おれのおばさんシリーズで一番よかった。少年たちが成長していく過程に目が離せない。

  • おれのかあさん、おれたちの青空の続編。
    主人公洋介が仙台の高校に入学後の生活がいきいきと書かれている。
    恵子おばさんの出番がなくなったのは心惜しいけど、それを上回る友人たちの豊富なバックグラウンド、濃い生活。
    4冊目も楽しみ!

  • 2015年1月西宮図書館

  • 三部作の三巻目らしい。高見陽介は父親の実刑判決により家族と別れ北海道で伯母が一人で切り盛りする児童養護施設から中学に通い、今は仙台の有名進学校で高校生活を始めた。寮の仲間の中本、菅野と中国留学生の周君、担任の村瀬先生等との様々な出来事のなかで高校生活は過ぎ学園祭の当日、地震が起きる。緊急事態の中で、仲間の絆は深まって行く。

    軽く読めて爽やかな読後感のある作品。

  • 「おれたちの青空」読み忘れて完結編読了。主人公が震災を経て更に成長し、みんながハッピーエンドに終わるので、若干美化し過ぎ感は否めない。
    子供達もこの本を読んで、私立の中学に行かせてもらえることへ感謝し、周りの人が自分を成長させてくれていることに気づいて欲しい。

  • 目新しい感じはしないが、うるうるしてしまった。中年の方が起こす事件の陰には、思春期の子どもが心を痛めていることが多いんだろうなと思った。家族のことを考えて、思いとどまって欲しいものだ。

  • シリーズ3作を読み終えて、人はやはり支えあって生きていくものなのだということを強く感じた。また、人に支えてもらい、逆に支えていくには小手先の優しさや知識は諸刃の剣だ。どんな苦境にあっても前向きな思いや目標をもって日々に臨んでいればそれが真の力となり、自分を含めて全体を良い方向に導いてくれるということも感動とともに改めて教わった気がする。修羅場が人を大きくするってこういうことなんだな。
    活き活きと生きることのエッセンスが詰まったシリーズである。
    時に立ち止まっても良い。でも、絶対に後ろを見てはならない。おれも負けない!

  • 『おれのおばさん』を初めて読んだときのような感激はないけれど、またまた登場人物はさらに磨きをかけたようないいヤツ揃い。おばさんのような人が子どもを成長させていいヤツにするのか、いいヤツが集まってきておばさんをさらにパワーアップさせるのか。まあ、その両方が作用してかのような人は作られるんでしょうね。
    地震の扱いは難しかったと思うが、きれいにまとめて、しっかり再会のきっかけとなっていた。

  • 佐川光晴『おれのおばさん』シリーズの3作目。主人公は高校進学を機に札幌を離れた高見陽介。自分の境遇に苦しみながらも「あるべき自分の姿」にむけて挑んでいく陽介。そして陽介を助ける仲間や大人たち。どの登場人物も魅力的だ。それだけに、一つひとつのエピソードをもう少しじっくり読みたかった。本作のストーリーもおもしろく、また大好きなシリーズだけに、残念でならない。

  • シリーズ3作目
    陽介は高校生になって、仙台の新興進学校に入学、寮生として勉強に励みつつ高校生活を満喫堪能する日々。

    そして迎える3.11
    あの地震を小説の素材に使う事は非常にナイーブな配慮とか葛藤とか色々あるんだろうけど、佐川氏そこはかなりきちんと位置付けたようで、陽介自身も未曽有の大地震とその後の仙台のあり方にしっかり関わっていける姿が頼もしい。

    大阪におる俺の感想なので、実際に震災で大きな痛手をこうむった方にはどう読めるのかは分からないんだけど…

    若さあふれる活気ある青春小説、読みどころは満載だけど、俺が心に残ったのは、本編での復電した時のまぶしさの描写と、描き下ろし短編でのおばさんの一言

    「人生は競争じゃないけど、やっぱりおくれはとりたくないじゃないか」

    おばさんまだまだムッサ元気です。こういう気概の人カッチョ良いよなぁ

  • 色々なことを乗り越えていく陽介の成長と強さを見れた。短編の恵子おばさんの話でやはりおばさんの強さが陽介たちを強くしたのだなと思えた。

  • シリーズ3作目。平易な文章、等身大の人物たち、ということで中学生や高校生たちにお勧めの作品。

    あくがないので文科省も推薦してくれるでしょう。

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おれたちの約束 (おれのおばさん)の作品紹介

大人気「おれのおばさん」シリーズ。札幌を離れて仙台の高校の寮に入った陽介。しかし学園祭の日、大地震が起きる。仙台に留まり復興を担う決意をした陽介は出所した父と再会し…。感動の青春小説。


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