春、戻る

  • 1625人登録
  • 3.82評価
    • (129)
    • (299)
    • (199)
    • (22)
    • (1)
  • 286レビュー
著者 : 瀬尾まいこ
  • 集英社 (2014年2月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087715484

春、戻るの感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 結婚を目前にしたある日、突然12歳年下の兄が現れた!
    12歳年下の兄って何よ?しかも初対面?
    瀬尾まいこが初のミステリーに挑戦したのかと思いつつ、その奇想天外な設定にあっと言う間に惹きこまれてしまった。

    いやいや、それはあり得ない。そんな簡単に家に上げちゃだめでしょ。
    ストーカーかもしれないでしょう。
    と、一人つっこみながら読み進めるが不思議と拒否感もなく。
    やはり瀬尾さんならではの自然で温かい文章力があるからだろう。
    これが他の作家が同じ設定で書いたとしてもこうは行かないはず。
    瀬尾さん読むと心が洗われますね。
    間違いない!

    それにしても私の住んでいるところが田舎のせいなのか、この本に出てくるような団子が置いてある和菓子屋がめっきり減っているのは気のせいだろうか。
    今の季節だと定番の饅頭などに加えて桜餅や柏餅は売っている。
    でも団子がない。なぜ?
    団子を売る和菓子屋は遠くまで足を伸ばすか、団子屋と看板を上げる店に行くしかない。
    団子も桜餅も大福もぜーんぶ一緒に買いたいのにと思うのは私だけだろうか。

  • 瀬尾まいこさんが伝える「幸せ」は、私にとっても「幸せ」です。

    「お兄様がお待ちですよ」と声をかけられる。
    (私にお兄さん? 誰?)
    不信感募りつつ面会したのは、年下の男だった。

    そんなお兄さんと結婚を間近に控えた妹が過ごした短い季節。
    おかしな、おかしい、笑みが溢れる、幸せへの足取りが聴こえてくる物語でした。

    瀬尾まいこさんの小説は全部読んでいます。
    とても自然体に読み進めることができます、気持よく。

    今回もとても気持ちよく読み進め、読み終えて和みました。
    幸せな気持ちが増えた気がする。

    一番好きな季節は?と聞かれると、迷わず「春」と応える。
    「春」は「冬」があるから「春」。
    日差しがやわらかく、桜がさらに優しさを伝えてくれる。
    出会いと別れの季節の「春」。
    新年よりもキラキラする。前を向いていこうとする機会をもらえる。
    だから「春」が好き。

    人に出会い、時を重ねていくことはすばらしいと改めて感じました。

  • 結婚を間近に控えた主人公さくらの前に突然現れた謎の青年。
    さくらより12歳も年下なのに“自分はさくらのおにいさんだ”と告げる。
    訳が分からず曖昧な関係のまま、おにいさんのペースに乗せられ、二人の奇妙な形での交流が始まる。
    何度か会ううちに、おにいさんの行動や言葉から、微かに引っ掛かりのあったさくらの封印していた過去がぼんやりと浮かび始める。

    おにいさん?
    12歳年下のおにいさん?
    さくらからは彼が誰か思い出せないのに、何故かおにいさんはさくらの性格や趣味などを正確に知っている。
    いったいこの人は?

    久々に瀬尾まいこを読んだ。
    相変わらずのハートウォーミングストーリー。
    心が荒んでいるときに読むと、気持ちがほっこりします。
    他人に対して優しくなれる一冊。
    瀬尾まいこワールド、健在です。

  • 結婚を控えたサクラの前に現れた謎の青年。
    正体不明で明らかに年下なのに、サクラの「お兄ちゃん」だと言う彼は一体何者?

    読後はとてもあたたかい気持ちになりました。

    「思い描いたように生きなくたっていい。自分が幸せだと感じることが一番なんだから。」
    こういう風に言ってくれる人が周りにいるということ。ずっと自分の味方でいてくれる人がいるということ。
    「描いていた道を降りてから、見つけたものはたくさんある」とサクラが思い、生きていけたのは、蓋をしていた過去にそういう優しい人たちの言葉があったからなのではないでしょうか。

    最後の章でサクラは「おにいさん」を「お兄さん」と呼ぶようになります。家族以外で自分の幸せをこんなに願い、見守ってくれる「家族のような」存在がいるという幸福。

    サクラとお兄さんとのやり取り、また、山田さんとのやりとりがなんだかいちいちほほえましくて、おかしくてほのぼのします。
    24歳児、サクラ大好きスーパーお兄さん。お兄さんの過去がなんだか気の毒なので、スピンオフ的小説が読みたかったり…(笑)
    山田さんもとてもよい人。

    相変わらず、ご飯を食べるシーンが素敵です。私もお兄さんのご飯が食べたいよ!
    あと、和菓子も食べたくなります!

  • 結婚を控えた主人公の前に突然見知らぬ年下の青年が現われ「兄」を自称する。
    ファンタジーかと思いきや、とても現実的な種明かしがされ物語はハッピーエンドで幕を閉じます。
    さくらがどんどん情緒豊かになっていき、和菓子屋の跡継ぎの山田さんがどんどん素敵に見えてきて、幸せってこんな感じでちょうどいいのかもって思える。
    思いやりが優しく温かい。

    きんぴらと葛餅が食べたい気分。

  • 優しいお話だなあ。
    過去の傷をこんな形で癒すことができるなんて。
    突拍子もない話ですが、
    私は好きです。

    自分のことを
    自分が知らない間に
    こんなに想ってくれている人達がいるのなら、
    過去を乗り越えて生きていけると思います。

  • ★3.5

    36歳で結婚を間近に控えたある日、さくらの前に兄と名乗る青年が現れた。
    一回りも年下の「お兄さん」は、さくらの結婚にあれこれと口出しを始めて…。

    ある日突然見知らぬ、明らかに年下の青年がお兄さだと現れたら、
    私はどうするだろう…気持ちが悪くて拒絶してしまいそう…。
    でも、お兄さんのキャラクターが不器用だけど、明るく一生懸命。
    さくらの事を一生懸命世話をやく様子から、優しさが十分過ぎる程伝わってくる。
    さくらがお兄さんを徐々に受け入れていくのもわかる気がした。
    また、婚約者の山田さんが突然現れた年下のお兄さんに疑問も持たずに、
    大らかに丁寧に接するのとっても好感が持てた。

    そろそろ結婚した方がいいのかもしれない。
    そう思った時に紹介され、特別素敵な事は何もなく、
    こんなものだろうという感覚で進んできた…。
    でも、本当にそれでいいのだろうかと思っていたが、
    お兄さんの登場のお陰で、さくらが山田さんの事を好きだって認識できたの良かった。

    お兄さんってだれだろうって予想するもの楽しかったです。
    何となく読めちゃったけどね(*'-'*)エヘヘ
    登場人物がみんなとっても良い人で、悪意を持った人が一人もいなくて
    ほのぼのとして良かったなぁ。
    瀬尾さんの紡ぐ文章は温かい。
    じんわり温かくて、その暖かさで泣けてくる。
    心温まるお話で、読後感もとっても良かった。
    山田さんとだったら、とっても幸せな結婚生活を送れるんだろうなぁ。

    思い描いたとおりに生きなくたって、自分が幸せだと感じる事が一番だ
    この言葉から心に響きました。

  • 和菓子が食べたくなる本。

    主人公の前に突然現れた年下の「おにいさん」の正体が知りたくて一気に読みました。
    いぶきくんは主人公に助けられた・救われたという思いがあったんですね。それで、ずっと恩返しをしてくれていた。
    恋愛感情ではないですが、その想いが一途で心打たれました。
    主人公の婚約者の山田さんもいい人。
    この二人がいれば大丈夫だと思えてくる。

    このお話のほかに、
    「図書館の神様」「幸福な食卓」「天国はまだ遠く」などでもみられますが、
    どの話も、主人公を支える人がとても魅力的に描かれています。
    何かに躓いた主人公が周りの人に支えられて前を向く、という話はまさに瀬尾さんの18番ではないでしょうか。

  • 結婚を間近に控えたさくらの前に、ある日突然、兄だと名乗る12歳年下の青年が表れて…
    わわっ、そんな無茶苦茶な設定って~?とおもいつつも、止まることなくさらさらと読み終えました。
    12歳年下だけど兄である真実がわかり、さくらの辛かった日々がわかり…
    やっぱり瀬尾ワールドは良いです。

  • 最後まで分からないかも、分からなくてもいいと思いながら、読んだけど、分かった瞬間に心が震えて止まらなかった。なんて。。。心が少しづつ変わる様が素敵だった。瀬尾さん作品は裏切らないなぁ。心が最低に擦り切れていたんだけど、復活さ!

全286件中 1 - 10件を表示

瀬尾まいこの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

春、戻るを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

春、戻るを本棚に「積読」で登録しているひと

春、戻るの作品紹介

結婚を控えたある日、私の前に兄と名乗る青年が現れた。明らかに年下の「お兄さん」は、私の結婚にあれこれ口出しを始めて…。人生で一番大切なことを教えてくれる、ハートフルウェディング・ストーリー。

春、戻るのKindle版

春、戻るの文庫

ツイートする