春、戻る

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著者 : 瀬尾まいこ
  • 集英社 (2014年2月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087715484

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春、戻るの感想・レビュー・書評

  • 結婚を目前にしたある日、突然12歳年下の兄が現れた!
    12歳年下の兄って何よ?しかも初対面?
    瀬尾まいこが初のミステリーに挑戦したのかと思いつつ、その奇想天外な設定にあっと言う間に惹きこまれてしまった。

    いやいや、それはあり得ない。そんな簡単に家に上げちゃだめでしょ。
    ストーカーかもしれないでしょう。
    と、一人つっこみながら読み進めるが不思議と拒否感もなく。
    やはり瀬尾さんならではの自然で温かい文章力があるからだろう。
    これが他の作家が同じ設定で書いたとしてもこうは行かないはず。
    瀬尾さん読むと心が洗われますね。
    間違いない!

    それにしても私の住んでいるところが田舎のせいなのか、この本に出てくるような団子が置いてある和菓子屋がめっきり減っているのは気のせいだろうか。
    今の季節だと定番の饅頭などに加えて桜餅や柏餅は売っている。
    でも団子がない。なぜ?
    団子を売る和菓子屋は遠くまで足を伸ばすか、団子屋と看板を上げる店に行くしかない。
    団子も桜餅も大福もぜーんぶ一緒に買いたいのにと思うのは私だけだろうか。

  • 瀬尾まいこさんが伝える「幸せ」は、私にとっても「幸せ」です。

    「お兄様がお待ちですよ」と声をかけられる。
    (私にお兄さん? 誰?)
    不信感募りつつ面会したのは、年下の男だった。

    そんなお兄さんと結婚を間近に控えた妹が過ごした短い季節。
    おかしな、おかしい、笑みが溢れる、幸せへの足取りが聴こえてくる物語でした。

    瀬尾まいこさんの小説は全部読んでいます。
    とても自然体に読み進めることができます、気持よく。

    今回もとても気持ちよく読み進め、読み終えて和みました。
    幸せな気持ちが増えた気がする。

    一番好きな季節は?と聞かれると、迷わず「春」と応える。
    「春」は「冬」があるから「春」。
    日差しがやわらかく、桜がさらに優しさを伝えてくれる。
    出会いと別れの季節の「春」。
    新年よりもキラキラする。前を向いていこうとする機会をもらえる。
    だから「春」が好き。

    人に出会い、時を重ねていくことはすばらしいと改めて感じました。

  • 結婚を間近に控えた主人公さくらの前に突然現れた謎の青年。
    さくらより12歳も年下なのに“自分はさくらのおにいさんだ”と告げる。
    訳が分からず曖昧な関係のまま、おにいさんのペースに乗せられ、二人の奇妙な形での交流が始まる。
    何度か会ううちに、おにいさんの行動や言葉から、微かに引っ掛かりのあったさくらの封印していた過去がぼんやりと浮かび始める。

    おにいさん?
    12歳年下のおにいさん?
    さくらからは彼が誰か思い出せないのに、何故かおにいさんはさくらの性格や趣味などを正確に知っている。
    いったいこの人は?

    久々に瀬尾まいこを読んだ。
    相変わらずのハートウォーミングストーリー。
    心が荒んでいるときに読むと、気持ちがほっこりします。
    他人に対して優しくなれる一冊。
    瀬尾まいこワールド、健在です。

  • 結婚を控えたサクラの前に現れた謎の青年。
    正体不明で明らかに年下なのに、サクラの「お兄ちゃん」だと言う彼は一体何者?

    読後はとてもあたたかい気持ちになりました。

    「思い描いたように生きなくたっていい。自分が幸せだと感じることが一番なんだから。」
    こういう風に言ってくれる人が周りにいるということ。ずっと自分の味方でいてくれる人がいるということ。
    「描いていた道を降りてから、見つけたものはたくさんある」とサクラが思い、生きていけたのは、蓋をしていた過去にそういう優しい人たちの言葉があったからなのではないでしょうか。

    最後の章でサクラは「おにいさん」を「お兄さん」と呼ぶようになります。家族以外で自分の幸せをこんなに願い、見守ってくれる「家族のような」存在がいるという幸福。

    サクラとお兄さんとのやり取り、また、山田さんとのやりとりがなんだかいちいちほほえましくて、おかしくてほのぼのします。
    24歳児、サクラ大好きスーパーお兄さん。お兄さんの過去がなんだか気の毒なので、スピンオフ的小説が読みたかったり…(笑)
    山田さんもとてもよい人。

    相変わらず、ご飯を食べるシーンが素敵です。私もお兄さんのご飯が食べたいよ!
    あと、和菓子も食べたくなります!

  • 結婚を控えた主人公の前に突然見知らぬ年下の青年が現われ「兄」を自称する。
    ファンタジーかと思いきや、とても現実的な種明かしがされ物語はハッピーエンドで幕を閉じます。
    さくらがどんどん情緒豊かになっていき、和菓子屋の跡継ぎの山田さんがどんどん素敵に見えてきて、幸せってこんな感じでちょうどいいのかもって思える。
    思いやりが優しく温かい。

    きんぴらと葛餅が食べたい気分。

  • 優しいお話だなあ。
    過去の傷をこんな形で癒すことができるなんて。
    突拍子もない話ですが、
    私は好きです。

    自分のことを
    自分が知らない間に
    こんなに想ってくれている人達がいるのなら、
    過去を乗り越えて生きていけると思います。

  • ★3.5

    36歳で結婚を間近に控えたある日、さくらの前に兄と名乗る青年が現れた。
    一回りも年下の「お兄さん」は、さくらの結婚にあれこれと口出しを始めて…。

    ある日突然見知らぬ、明らかに年下の青年がお兄さだと現れたら、
    私はどうするだろう…気持ちが悪くて拒絶してしまいそう…。
    でも、お兄さんのキャラクターが不器用だけど、明るく一生懸命。
    さくらの事を一生懸命世話をやく様子から、優しさが十分過ぎる程伝わってくる。
    さくらがお兄さんを徐々に受け入れていくのもわかる気がした。
    また、婚約者の山田さんが突然現れた年下のお兄さんに疑問も持たずに、
    大らかに丁寧に接するのとっても好感が持てた。

    そろそろ結婚した方がいいのかもしれない。
    そう思った時に紹介され、特別素敵な事は何もなく、
    こんなものだろうという感覚で進んできた…。
    でも、本当にそれでいいのだろうかと思っていたが、
    お兄さんの登場のお陰で、さくらが山田さんの事を好きだって認識できたの良かった。

    お兄さんってだれだろうって予想するもの楽しかったです。
    何となく読めちゃったけどね(*'-'*)エヘヘ
    登場人物がみんなとっても良い人で、悪意を持った人が一人もいなくて
    ほのぼのとして良かったなぁ。
    瀬尾さんの紡ぐ文章は温かい。
    じんわり温かくて、その暖かさで泣けてくる。
    心温まるお話で、読後感もとっても良かった。
    山田さんとだったら、とっても幸せな結婚生活を送れるんだろうなぁ。

    思い描いたとおりに生きなくたって、自分が幸せだと感じる事が一番だ
    この言葉から心に響きました。

  • 和菓子が食べたくなる本。

    主人公の前に突然現れた年下の「おにいさん」の正体が知りたくて一気に読みました。
    いぶきくんは主人公に助けられた・救われたという思いがあったんですね。それで、ずっと恩返しをしてくれていた。
    恋愛感情ではないですが、その想いが一途で心打たれました。
    主人公の婚約者の山田さんもいい人。
    この二人がいれば大丈夫だと思えてくる。

    このお話のほかに、
    「図書館の神様」「幸福な食卓」「天国はまだ遠く」などでもみられますが、
    どの話も、主人公を支える人がとても魅力的に描かれています。
    何かに躓いた主人公が周りの人に支えられて前を向く、という話はまさに瀬尾さんの18番ではないでしょうか。

  • 結婚を間近に控えたさくらの前に、ある日突然、兄だと名乗る12歳年下の青年が表れて…
    わわっ、そんな無茶苦茶な設定って~?とおもいつつも、止まることなくさらさらと読み終えました。
    12歳年下だけど兄である真実がわかり、さくらの辛かった日々がわかり…
    やっぱり瀬尾ワールドは良いです。

  • 最後まで分からないかも、分からなくてもいいと思いながら、読んだけど、分かった瞬間に心が震えて止まらなかった。なんて。。。心が少しづつ変わる様が素敵だった。瀬尾さん作品は裏切らないなぁ。心が最低に擦り切れていたんだけど、復活さ!

  • 瀬尾まいこらしい、優しさに溢れた小説。
    縮こまった心を一歩前に踏み出させてくれるような話だった。
    主人公の前に突然現れた「おにいさん」が、不器用だけれど、一生懸命で、温かい人へと成長しているところが心に響く。
    人を想うことの切なさ、素晴らしさが心に染みた。

  • 最初から最後まで「主人公36歳」がつっかかる。36歳って私より年上なわけで。そのわりに幼い印象。さらに年上の婚約者を「年齢のわりに落ち着いている」とか、35歳過ぎてもフラフラしてたらそりゃダメ男よ、あなた(´Д` )
    設定年齢マイナス6〜8歳くらいでちょうどいいんじゃないの? せめて主人公30歳かな… トラウマ封印に13年もいらないよ。5年で十分。

    ずっと「おにいさん」は幽霊かなんかだと思ってたら、違った。ちゃんと生きてた。ちゃんと生きてたけど、こんなふわふわした男、大丈夫なのか。ふわふわし過ぎたぞ24歳。

    内容的には瀬尾さんらしいほっこりした内容で面白かった。

  • ひさびさの瀬尾まいこ作品。
    出版されてるのにさえ気づかずにようやく気づいて手にした1冊(笑)

    瀬尾作品独特のあたたかさはそのままに、教員経験者だからこそ表現できるストーリー内容に、今回もほっこりと癒やされた。

    次回作にも期待。

  • 結婚が決まった主人公さくらのもとに突然兄を名乗る男の子が現れる。さくらは36歳。その「お兄さん」は24歳。名も明かさないお兄さんはさくらの結婚相手を品定めにきたと言う。そして式に参加するとも…さくらはおびえたり、無視したり、怒ったり。けれど、屈託のない少年のようなお兄さんのペースにさくらは巻き込まれていく。さくらはお兄さんと過ごすうちに何かを思い出しそうになるが…

    瀬尾さんの作品を久しぶりに読んだ。そうそう、こんな軽やかさ。心にすーっと風が吹き抜けるような心地よさ。摑みどころがなくて、でも心に熱い何かを残してくれる。そんなことを思いながら読んだ。とにかく心地よかった。優しい。とにかく優しい。

    お兄さんとさくらの過去の謎に引っ張られて、どんどん読みたくなる。さくらの心は分かる気がするなぁ。ぼくは手の中を見せたよ、というお兄さんの言葉。思うように行かなくたってさくらが幸せならそれでいいんじゃない?という言葉。心に残った。

    肩の力が抜けるようなユーモア。イライラを吹き飛ばしてくれるような視点や言葉。またここに戻りたい。

    装丁もすてき。タイトルもいい。

    ウェディングストーリーなんだろうけど、主題は一人の女性が自分と向き合い乗り越えるお話。辛い思いは描かれているけど、重くない、楽に読める。

  • 急に現れたおにいさんが誰なのか、気になって気になって、一気に読み終えた。やさしく不器用なおにいさん。そのおかげで色々考えることができたさくらさん。瀬尾さんのお話はいつも心温かくしてもらえる。

  • ほんわか。ファンタジーかと見紛うくらいほんわか。でもその中に微かな悲しさを感じるから好きだなぁと思いながら読む。思い描いた夢が自分を苦しめるなら道を変えることだってもちろんアリだ、なんて分かっててもなかなか受け入れられないものです…。

  • 温かさがしみ込むとこころが満杯になって涙が出てくる。

    瀬尾さんの話なのにぜったいに失敗作の美味しくなさそうな食べ物がでてきた。でもそれでさえきれいに食べられてしまうから。許すということは究極の愛なんだと思えた。

  • 瀬尾さんの書く物語は優しい。結婚を前にしたさくらの前に現れた、名前さえ知らない年下の「お兄さん」の存在をみんなが優しく受け入れる。実際あり得ないことだけど、瀬尾さんの文章で書かれると私も「お兄さん」の正体を知りたいけれど、このまま知らずに、ずっとこの時間が続けばいいとさえ思った。あいまいな気持ちもどこかにあったさくらだけど、「お兄さん」と過ごした時間を経て、固い決心へと変わる。不思議だけど、幸せな気持ちになる一冊。

  • 瀬尾まいこさんらしい優しいお話でした。暖かい空気感と美味しそうな食事風景。とっても穏やかな気分になれます。

  • あたたかい物語だ。読み終わって本当にそう思った。誰かに大事に想ってもらえること、大事に想うことはこんなにも人を変え、救ってくれる。心が疲れたときに読んでほしい、やさしい物語です。

  • 瀬尾さんの描く男の人ってどうしてこんなにも若々しくてお茶目でかわいいのだろう。まぶしい。
    あり得ない設定で現実的ではないのだけど(それこそ少女マンガのような)、その中での主人公のさくらの現実主義的な性格が際立っていました。ちょっとお話が都合よすぎるんじゃないかなって思ったのも嘘ではないけれど、取り扱っているテーマの一つに「挫折」があって、読んでいるこっちを少しぐらぐらぐらっとさせる感じがありました。
    平和の中にどことなく不穏な空気を混ぜ込む。このアンバランスさ、ちぐはぐさがお話において良いアクセントになっているのかなと思います。
    妄想と現実が行ったり来たりする思春期の女の子の頭の中のような。ちょっと夢見がちな。
    たまにこういうお話でほこほこするのもいいかなと思いました。

  • すごくすごく良かったです☆何度も何度も優しい涙が溢れました(/ _ ; )瀬尾まいこさんの作品を読むのは8作目。またまたとても素敵な作品!ある日突然、結婚を控えた「さくら」の前に12歳年下の兄だと名乗る男の子が現れます。瀬尾さんらしく何気ない日常のやり取りも温かく至る所に優しさが溢れていて、じーんときて泣いちゃう場面もいくつもありました。毎回ですが瀬尾さんの作品を読んでいる時は読みながら瀬尾さん大好きって思って、その優しい物語にとても癒されます♪素敵なお話でまた大好きな作品が増えました♡とってもオススメ★

  • 相変わらず設定というか登場人物の行動が奇天烈なのに、読んでる側もすんなり受け入れちゃうのが瀬尾まいこワールドですね。
    いつもに比べるとインパクトに欠けたかな…この場面がすっごく笑える!というところはあまりなかったかも。
    それでも、やっぱり出てくるひと達はみんな良いひとで、暖かい気持ちになれるお話でした。

  • 瀬尾さんらしいハートウォーミングストーリー。軽快なタッチで描かれているのでさらりと読めた。

    突然あらわれた「おにいさん」によって、さくらは自ら封印していた過去の扉を開けるが… そこには辛いことばかりではなかった。昔も今も、まわりにいるあたたかい人たちに見守られていることに気がつけてよかった。

  • 「どんな苦しいことでも終わりが来るんだなあ。明けない夜はないし、神は食べられるあんかけしか与えない」
    ーおにいさん

    とってもあったかい内容だった!

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春、戻るの作品紹介

結婚を控えたある日、私の前に兄と名乗る青年が現れた。明らかに年下の「お兄さん」は、私の結婚にあれこれ口出しを始めて…。人生で一番大切なことを教えてくれる、ハートフルウェディング・ストーリー。


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