- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087715538
作品紹介・あらすじ
天才的心臓外科医の隠された顔、最高の治療の為には誰にも妥協を許さない名医、患者の嘘を見抜いてしまう医者……。現役の医師が皮肉を交えて医療に携わる人間を描く、ミステリー短編集。
感想・レビュー・書評
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2020/11/26 読了
世にも奇妙な物語みたいな、ホラーみたいな、ゾクッとするような感じだった。
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短編集。6編。
介護、美容整形、医療ミスなどをテーマに、医師・患者を主人公とし医療/心情の裏側を描く。
少々グロテスクな作品もあったが、総じて笑ってしまう。しかしながら、本当にあるのかもしれないと思うと笑えないなと。
医療系ではあるが、専門的な話ではなく、短編なゆえ読みやすい一冊。 -
どくろ愛、面白かった。「頭蓋骨」欲しさに、人殺しをしてしまうのでは?!と心配しながら読みました。
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医者の世界に限った事ではないけど、客(患者)商売だといろんな人を相手にするから、どんなにムカついても微笑みで取り繕わなくてはならない事は多々あり、大変な職業だろう。でも、逆に患者の立場だと、特に「シリコン」や「愛ドクロ」のような医者には当たりたくない。この本の医者は極端だけど、少しくらいはそんな気持ちを持ってる医者はいるんだろうなぁ。ほとんどは理性で抑えてるんだろうけど。
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なんだかブラックな小説。読んでで疲れたので、読むのを中断。残念。
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うーん。イマイチだった…
愛ドクロからあとは特に。 -
なんだかゾワゾワする
・自分が痴呆症だとわからない頑固オヤジ
・胸が小さいことにコンプレックスを抱きヤブの美容整形外科で胸にシリコンをいれたがそれが後に問題となる
・神の手を持つ外科医があるきっかけで看護師と関係を持つ、でもその看護師はHIV陽性だった
・人間の頭蓋骨に異様な執着を持つ解剖学講座の技術員
・天才外科医の性癖
・人の嘘がわかる内科医
以上、病院を舞台とした6つの短編集
それぞれの話を読み進めるうちにゾワゾワとした感覚がふつふつと湧いてきました。
大きな話の変化とか、大きなどんでん返しとかはないのだけれどその変な感覚が続いていくので不思議な感じで読み進められます。 -
「現役医師による、可笑しくて怖いミステリー」との紹介で手に取りましたがブラックな面も重たい部分もありました。好みは、医師の気持ちの変わっていく様子が手に取るようにわかった「至高の名医」と、相手のつく嘘がわかってしまう医師の話「嘘はキライ」。寝たきり老人視点の「寝たきりの殺意」は重すぎて読んでいてしんどかったし、最低の医師の話とか常識を超えて気持ち悪い話などもあり、それらは読んでいて楽しいものではありませんでした。著者にはもっと有名な作品があるようなので次はそちらを手に取ってみたいです。
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「医療現場での、奇妙でリアルなエピソードが詰まった全六編」
流石のリアリティ。バラエティ豊かな短編それぞれを堪能しました。豊胸に失敗した
運のない女性の物語「シリコン」は、切なくて悲しくて…そして何だか意外でしたね。
ブラックユーモアの効いた物語たちの中では異質な存在感。妙に気にかかりました。