教団X

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著者 : 中村文則
  • 集英社 (2014年12月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087715903

教団Xの感想・レビュー・書評

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  • かなり面白かった。

    ただ、アフリカの田舎で1人読んでいたために、途中アフリカの民族宗教の武装集団の話が出てきたときにとても怖くなって朝まで眠れなかったので、アフリカで読むのにはオススメしません。

  • 松尾が語る世界観は人間とは何か、神とは何かという核心にきりこんでいくようで、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」を思い出させ、ちょっとわくわくしたが、沢渡教祖周辺の話に露骨な性描写が多すぎてだんだんうんざりしてしまった。女性も消費されるだけでリアリティがない。
    松尾と沢渡の人間性を対比するためかもしれないし、おそらくは著者の重大なテーマなのかもしれないが、ここまで表現する必要性があるのだろうか?
    掏摸ぐらいにクールにまとめたらノーベル賞いけたかも。残念。
    松尾と奥さんの話にはちょっとホロリ。

  • 松尾正太郎の講話「教祖の奇妙な話」だけで十分に読みごたえあり。仏教入門は、あの中村元さんの原始仏教論まで交えて分かりやすく説く。宇宙科学では素粒子物理学、さらに今話題の暗黒物質についても触れる。余剰次元、ここで言う異次元との往来パターンの解説も、人間の脳がつくり出す意識という未知の領域の考察に巧みに結びつける。最後には反戦論、第二次世界大戦において世界でも特殊な経験をした日本が歩むべき、特殊な道を探る。他の国と同化せず、ひたすら平和追求国家でありたいという願いに帰結する。エログロあって、国際的テロも陳腐に感じるけれど、著者が懸命に学び伝え、正当に主張する上での照れ隠しってことで…

  • アメトーーク経由。確か去年の夏頃図書館に予約して、順番が回ってきたのは年明けの1月末。初めて挑んだ中村さんの作品だ。

    タイトルはとんだ「かませ犬」だったのか…。残念ながら、私にはそうとしか思えなかった。
    読後思うのは、やはり全体的な規模の小ささではないだろうか。教団と名のつくからには、どうしてもあの教団の一連の事件を想像させられる。結局、事実は小説より奇なりで、作り話は現実を超えられないのかと。

    総じて、題材をいろいろ集めたけどいまいち消化しきれない、不完全燃焼の感が残った。おそらく全ての題材を存分に活かし切るには、ボリュームも倍以上になるだろう。

    以下、☆マイナス3つ分の理由。

    やはりどうしても目につく性描写は、何かの受け売りのようで厚みのない表現が随所で繰り返され、分量かさ増しの感がした。

    松尾や教祖付近の、教団幹部を始めとするそれぞれにつく若者たちが、没個性的で分かりづらい。仮に映像化されるとしたら、俳優さんで彼らの違いを認識するかも知れない。
    教祖の話も、著者の持論をお披露目しただけかなと、軽く読み流してしまった。正直そこには読ませるだけの魅力が感じられなかった。
    松尾の奥さんが女郎あがりの設定だが、当時の女郎さんが簡単に結婚できたのかという疑問。結婚に至る過程の描写がもっとあれば、奥さんのラストの言動に対して、もっと深みや凄みを感じられたかもしれず、残念。
    冒頭のみ登場する、教団側も一目置くキレもの探偵の存在が活かされず、もったいない。
    松尾と教祖という大戦を生き抜いた2人の、互いに意識して対となる描写がもっと欲しかった。

    教団信者の年齢層と過去に幅がなく、限定的。
    限定するならそれだけ説得力のある設定が欲しかった。仮に「性行為を崇めるこの教団の信者は皆、性の重い過去を持つ若者」というひとつの型にあてはめたいとして、それを教祖の存在だけで説得させるのは、ちょっと無理があるのでは。「性の重い過去を持つ若者は、皆この教団の信者」とは言いきれないだろう。

    以下☆2つ分の評価。

    圧倒的な負の魅力を放っていたのは、教団メンバーの中にいた、常に自分以外のせいにして見下すことで自分を高みに置く男性だ。置かれた立場はいち信者である。所詮モブキャラな彼の言動思惑全てが、いちいち癪に触って腹立たしい。きっと、他の信者に対しては、彼らではどうしようもない重い過去を背負っていると読者側が認識しているから、同じ行動でも慈悲の情が沸いてきてしまう。しかし、彼には同情するに値するほどの過去が与えられていない。腹立たしい感情が噴出し、読み進めるスピードが一気に加速した。

  •  4月になって、読書量が急激に落ちた。自分の読書生活に少し疑問が生じたようだ。手当たり次第に本をネット注文するのだが、少し捲っては挫折することの繰り返しであった。久しぶりに大量の積読書ができている。
     この間、子供の影響もあって、3DSの妖怪ウォッチに熱中した。攻略本片手に、今も家庭そっちのけで夜な夜な没頭している。また自室のパソコンも買い換えた。最新のパソコンで何か新しいことをやってみたいと、衝動買いした。今のところ快適である。

     そんなわけで、この本は残り四分の一を残して本棚に放置していたのだが、新調したパソコンいじりと、3DS遊びがひと段落して、また読みたくなり、一気読みした。
     作中の松尾氏の講義という形をとった、筆者の主張が膝を打った。さすが今を時めく作家であると思う。話の展開自体は、途中で中断していたせいもあるのか、よくわからなかったし、正直どうでもよかった。

     これからは、あまりブクログにアップすることや自分自身の読書記録を残すことにこだわり過ぎずに、軽い気持ちで読書と向かい合っていくべきかなと、思い始めている。

  • 思っていたのとは違っていました。
    エロ描写がヒドい…

  • つまらなかった…
    書きたいことが分散してるし残らない

  • それぞれの登場人物…名前も無いような端役も含めて…の過去や内面・嫉妬・暴走・忠誠・信頼が、一つの教団を軸に様々に展開していく。
    表現は全く違うけど、松尾と沢渡の根底には同じ志があるような気がした。
    性的な描写が多いので、苦手な人はご注意を。

  • 読書というより、自傷。
    読み進めるうちにそんな気持ちにさせられたが、途中でやめられなかった。
    松尾さん夫婦には救われた。

    芸人に帯を書かすな。
    村上龍氏とかが良かったのでは。

  • アメトークの読書芸人で紹介されてからずっと読みたかった作品。
    ひょんなことから安く仕入れることが出来やっと読むことが出来ました。
    とにかく壮大なストーリーに惹き込まれ一気に読んでしまいました。
    印象としては村上春樹の「1Q84」に近い感じを受けました。

    とにかく松尾さんの話が本当に興味深いです。
    古い宗教も形式的になってしまっているし、新興宗教も胡散臭いし
    という中でこの松尾さんの話は宗教的でない点も多々ありますが
    あるべき新興宗教の姿というかそんなものが描かれているように思います。
    哲学的でありながら現代科学も織り交ぜながら宗教的でもある
    表現するならばそんな感じでしょうか。
    特に私という存在を考えた時、「私」を司る脳の部位は無く、
    脳の大局的な動きによって「私」という意識が生み出されており
    意識である「私」が考えたと思っていることは実はその前に脳が
    既に反応しているという事実(この本に書いてあるだけで確かめてないですが)
    は非常に興味深いと思いました。

    第一部で松尾さんが死んでから第二部では本来の教団Xの話になって行き
    教祖の沢渡よりもむしろテロを実行しようとする高原が主人公のように
    なって行きますがアフリカの某国の話が出てきたあたりから
    何か話が大きくなり過ぎて発散気味となってしまったなと思います。
    面白いんですけどね。ちょっと広げ過ぎでしょうと思いました。

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