岳飛伝 12 飄風の章

著者 :
  • 集英社
3.75
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本棚登録 : 187
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087716009

作品紹介・あらすじ

海上では、韓世忠と李俊が激突。北では蕭けん材が、糧食を止め、金国上層部から呼び出された。南方では南宋軍の辛晃が再起をかけ、岳飛と秦容に挑む。国と人の関係が年月を経て、動きを見せ始めていた。

感想・レビュー・書評

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  • 南方では、岳飛・秦容の連合軍と辛晃率いる南宋軍が激突。一方水軍では、李俊が韓世忠を破ります。
    新帝が即位した金国、南宋の裏組織から逃亡する喬道清や王清たちの今後も気になるところ。
    そして、燕青と李師師が切なかった。。。

  • 韓世忠の遊軍が李俊に打ち破られる。金国はオベンが帝を誅殺し、海凌王が帝となる。人材不足で腐敗に喘ぐ。王清は、梁山泊と関係があることがバレて街を追われる。小梁山・岳都と南宋の闘いが激化していた。燕青が劉正と相討ちになり、李師師は自死し、青蓮寺は滅びる。秦檜は南宋の絹織物を育てようとしていた。梁山泊はゆくゆくは国の形がなくなり、市民に溶け込んでいくという展開なのか?

  • 夢中で読んだ、大水滸シリーズ終盤。

    李俊。李俊が渾身の一振りで韓世忠を斬るのが本当にかっこよかった。李俊は水滸伝の時からずっとずっとかっこいいよ。長江で狄成項充と一緒に戦うのかと思いきや。泣きながら戦う場所を与える張朔が良かった。血は繋がってなくても、魂が繋がってるもんね。そんな素敵な親子が梁山泊には沢山いるね。

    辛晃が弱かったわけじゃなくて、岳飛と秦容がまっっじで強すぎるだけなんよな。辛晃パートは文章からも神経質さが伝わってきたな。行方をくらませた辛晃はどうなるんやろ。祝家荘の聞煥章と呂牛を思い出した。

    コトジに楊令と声をかけた耶律越里。わー!っと声を出してしまった。爪の形までそっくりなんやもん、顔が似てこないわけがないよな。耶律越里が楊令に認められたいと願うのも、梁山泊軍を抜けた時のことを考えると、そりゃそうだよなぁと思った。私も楊令が恋しい。

    浪士燕青。ずっと強くて静かで優しいひと。あなたが最後に抱いた悲しみは、今までとは違いましたか。全てが完璧な燕青が愛した人。その人だけは手に入れられなかったんですね。でも最後に救えて良かった。
    私は燕青のことを水滸伝第一巻からずっと推してたの。ここまで生きていてくれたのが素晴らしい。一人の人生を見せてもらったなぁ。ああ本当に最後までしなやかで、かっこよかった。

    薛逸?ギャル曽根みたいで笑っちゃった。
    あと5巻。本当に最後だ。気張っていくぞ!

  • 3.8

    岳飛と秦容が手応えを感じる軍は現れるのか。現れてほしい感情もあったりする。
    あとさすがに李俊しびれた。

  • 読了。レビューは最終巻で。

  • 図書館で借りて読んだ。
    岳飛と秦容のコンビは強烈だなあ。
    李俊もかっこいい。あんな風に年齢を重ねたいものだ。

  • 第12巻読了

    水滸伝の確か冒頭から登場していた、浪子燕青がここで退場となった。孤独が似合う、大好きな1人だっただけに残念だ。
    水軍では、李俊が辛晃を切り捨てた。
    そろそろ終盤・・次の展開が気になる。

  • 李俊が韓世忠の水軍対決は、李俊が韓世忠を切り終結。
    辛晃は梁岳道を突くが、岳飛と秦容に圧倒され行方不明に。
    燕青は南宋の太子を暗殺しようとしていた劉正を倒し、その帰りに李師師の元へ。
    燕青の笛で舞いながら、薬を盛られていた李師師はなくなり、燕青もその帰りに亡くなる。

  • 燕青…
    水滸伝の前半は盧俊義にひたすら尽くしていて、盧俊義が死んだ後もあまり燕青の我を感じることはなかったんだけど、
    死に際は濃かったな。

    お疲れ様でした。
    史進の反応が気になる。

    そして李師師は唯一好きな女キャラでした。

  • ついに燕青と李師師が...あっけなかったけど、それはそれで、彼らに似合っていたようにも思えますね。

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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