陸王

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著者 : 池井戸潤
  • 集英社 (2016年7月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (592ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087716191

陸王の感想・レビュー・書評

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  • 何度もトリハダが立ちました。

    一人では乗り越えられない高さの壁も、
    信じる仲間と力を合わせれば、必ず乗り越えられる。

    度重なるどんな試練だって、きっと大丈夫。

    そんなふうに勇気をもらえる池井戸さんとの出会いは『下町ロケット』でした。
    個人的には、一躍有名になった「半沢直樹シリーズ」よりも、
    こういった昔気質の職人物語が好きです。
    あとは巨大組織に闘いを挑む『鉄の骨』『空飛ぶタイヤ』とか。

    いつも根底にあるのは”誇り”です。
    誠実に努力していれば、いつしか報われる。
    正直者が○○を見ない世の中だと思いたいんですよね。

    ”千里の道も一歩から”
    受験勉強をしていたとき、ずっと机に貼っていた言葉を、
    読みながらしみじみと思い出していました。

  • 著者の作品の『民王』という政治小説を連想し、本作の題名は何を意味するのかと思ったら、商品名だったとは!
    中小零細企業主が、周りの人たちの信頼と協力を得ながら、敵役の妨害を排し、様々な障害や困難を乗り越え、目標に向かって邁進。
    業種は異なるが、池井戸潤お馴染の勧善懲悪的パターンであり、結末の予想はあらかじめつくが、やはり爽快な読後感は侮りがたい。
    著者の作品は、「働く人への応援歌」とも称されるが、作中人物の言葉にもそんなメッセージが託される。
    「どんな仕事をしたって、中小企業の経営だろうと、大企業のサラリーマンだろうと、何かに賭けなきゃならないときって必ずあるもんさ。そうじゃなきゃ、仕事なんかつまらない。そうじゃなきゃ、人生なんておもしろくない。オレはそう思うね」
    「大事なのは会社の大小じゃなく、プライドを持って、仕事ができるかどうかだと思うね」
    そちこちに散りばめられた箴言に、著者の作品は、これからも目が離せない。

  • 途中で本を閉じることができなかった!

    本当にその人のためを思って行動し続けることでどんどん状況が変わっていくということ、真剣に、どこまでも真剣に打ち込んでいくということの尊さが書いてあった。
    諦めそうになっても、前を向いて走り続けたみんなが成功する姿は本当にカッコいい。

  • あ~、面白かった~♪
    胸の中を、さっぱりと丸洗いしたかのような
    爽快感が広がっています。
    『仕事をするのはお金のためだけじゃない』
    『何より大切なのは人と人の繋がり』
    『社員は家族だ!』
    ほんの一昔前には、当たり前に言われていたことが
    今やおとぎ話のようにさえ感じられてしまうほど
    世知辛い世の中。。。
    おとぎ話だろうが、昔話だろうがいい!
    物語の中だけでも、こういう企業が、主人公が
    活躍し幸せになってほしいのだ。

    ドラマ『下町ロケット』の影響で
    足袋屋の社長が阿部寛に変換されてしまい
    脳内で阿部ちゃん大活躍でした。
    (香川照之のどなり声まで空耳で聞こえてきたぞ・・・)

  • 面白かった!まさにエンターテイメントだって感じ。

    後半のあけみさんの言葉には社長ならずとも私もウルウルしちゃったよ~

    陸上選手がいる。その足にはシューズが。そのシューズを1つ作るにしてもいろんな会社、人々が携わっている。
    大手もあれば、今回のこはぜ屋という足袋業者という未知なる会社が挑んできて、紆余曲折しながらも選ばれていく。

    茂木選手の信頼を勝ち取っての勝利!
    やっぱり感動!

  • 面白かったです。スカっとしました。
     老舗の足袋メーカーがランニングシューズを作る。勿論最初から上手くいく筈もなく紆余曲折あるのですが、最後は苦労が報われるという精神衛生上とても良いお話でした。ピンチの度に先が気になって気になって、結局最後まで読むまで眠れませんでした。休日で良かったです(笑)。
     社長の宮沢はカリスマ性のある経営者ではなく、代々受け継いできた家業を守るだけで精一杯のごく普通の人。岐路に立たされる度に悩み、揺れ動きますが、皆そうなのだろうなぁと思います。失敗した時のことを考えない経営者というのは、それはそれで先行き不安になりますし…。
    今後のこはぜ屋の活躍を頭の中で補完して楽しみます。
     元気をもらえた本でした。

  • 埼玉県行田市で、足袋を作っている中小企業の「こはぜ屋」。創業100年の歴史はあるものの、売上は年々減少していた。危機感を抱いた社長の宮沢は、足袋の技術を活かしランニングシューズ業界に参入を企てる。
    資金繰りの厳しさや大手メーカーからの嫌がらせの中、数々の仲間を得て宮沢は困難に立ち向かう。
    ストーリーの流れは、相変わらずというか安定的な池井戸節の勧善懲悪物語。人に焦点を当てて、熱い様を描くのは相変わらずうまい。
    テレビドラマになるようだし、またヒットするのかな。

  • なんだかんだで面白い。
    その上、駅伝・マラソンネタときたらつまらないわけがない。
    最後は勝つとわかっていてもドキドキし、登場人物と一緒にあたふたし、それでも最後は勝つとわかっているから安心して読める。
    面白かった。

  • これが他の経済小説ならいいのだろう。
    インタビューで著者は『経済』を題材にしているだけで経済小説を書いているつもりはないという趣旨を読んだことがある気がする。

    が、池井戸ブランドにまでなると
    読者も求めるものが多く、高くなる。

    勧善懲悪で中小企業の苦境に立たされた会社が
    銀行の貸し渋りやライバル大企業、
    そこにいる小悪党。裏で手を引くコンサル、
    お金じゃなく(夢を見ることにかける職人)など
    どこかで見ている人がこれでもかと登場する。

    そうなるとこれは『陸王』である必要があるのか??と思ってしまった。
    『ルーズベルトゲーム』 『下町ロケット』との違いを見いだしにくい
    題材が足袋屋なだけでリバイバル上映である。

    ただ大いなるマンネリも期待されているので
    そこは割り合いなのだと思う。
    予定調和はこれくらい、まさかの融資策、
    苦境からの突破術はこれくらいと。
    それが今回は予定調和が多すぎたかなーと。

    現実が小説を上回ってしまっていて小説の様な事は小説内では起こりにくくなってしまってるのかもしれないが
    おこがましい事を承知で言えばもっと裏切って膝を叩かせて欲しかった。

  • 「下町ロケット」以来ですね
    中小企業が頑張って成功してエンドっていう流れは、予想できるんだけど
    そこまでの展開が気になってとても面白く読みました
    このフラグはどう回収するの?的な

    事前に何も知らなかったので、読んでるうちに「マラソン小説」になっていくのに意外な印象を持ったりしました(^^;

    自分のやりたいことをつき進めていく宮沢
    選手の気持ちになってサポートする村瀬

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陸王の作品紹介

勝利を、信じろ――。
足袋作り百年の老舗が、ランニングシューズに挑む。

埼玉県行田市にある「こはぜ屋」は、百年の歴史を有する老舗足袋業者だ。といっても、その実態は従業員二十名の零細企業で、業績はジリ貧。社長の宮沢は、銀行から融資を引き出すのにも苦労する日々を送っていた。そんなある日、宮沢はふとしたことから新たな事業計画を思いつく。長年培ってきた足袋業者のノウハウを生かしたランニングシューズを開発してはどうか。
社内にプロジェクトチームを立ち上げ、開発に着手する宮沢。しかし、その前には様々な障壁が立ちはだかる。資金難、素材探し、困難を極めるソール(靴底)開発、大手シューズメーカーの妨害――。
チームワーク、ものづくりへの情熱、そして仲間との熱い結びつきで難局に立ち向かっていく零細企業・こはぜ屋。はたして、彼らに未来はあるのか?

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