浮雲心霊奇譚 妖刀の理

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 267
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087716436

作品紹介・あらすじ

時は幕末。動乱の世を背景にした様々な怪事件を、一人の「憑きもの落とし」が人知れず解決へと導いていた。その男の名は「浮雲」。男が目に赤い布を巻いているのは、「死者の魂」を見据える「赤い瞳」を隠すためだった――。「心霊探偵八雲」のルーツを描く怪異謎解き時代劇、待望の第2弾! 夜道で辻斬り事件に遭遇した武家の娘・伊織。その時、異様な殺気を放つ男の幽霊を見てしまい…!?(辻斬の理) 祟りがあると噂の幽霊沼。とある目撃者が憑きもの落としを望むが、事態は思わぬ方向へと転がり…!?(禍根の理) 妖刀・村正による惨劇の場に居合わせた絵師・八十八。事件の背後に、浮雲の宿敵である呪術師・狩野遊山の影を見て…!?(妖刀の理) エンタメファン必見の傑作連作短編、3編収録!!

感想・レビュー・書評

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  • 浮雲シリーズの第2弾。
    人間関係がはっきりしてきたような。それと、1話毎の話とは別の全体を通した物語も見えてくる巻でした。
    八十八君と伊織ちゃんはこの先どうなるんだろ。

  • シリーズ二作目。印象としては八雲シリーズ番外の番外(時代物編)という気もしますが。また少し違った読み心地かな。
    お気に入りは「禍根の理」。おどろおどろ感もあって、怖さではこれが一番だと思いましたが。ミステリとしての読みごたえもありました。そしてシリーズ的にもまだ今後の展開が気になるところです。

  • 2巻もサクッと一気読み。浮雲と土方歳三の馴れ初めが気になるところ。これから先にその昔話はあるのかな?因縁と言えば玉藻もそうだし狩野遊山との関係も気になるー!まだまだ決着つかなさそうだし、ラストに妖刀を手に入れて土方さんはどうしたんだろうねえ…

  • 前巻から思っていたが服装の描写が極端に少ない。
    剣道着姿でない伊織を「着物」って、全員着物だってば。
    八十八も相変わらず質問ばかりだし。
    話の中だけでも試衛館の面々が登場したのは気になる。

  • 浮雲と八十八のコンビが幽霊憑きとの闘い、異世界の物語、さらに2人周りには土方歳三、近藤勇など出ててなかなかユニークな作品だった。

  • 伊織のキャラが好き。

  • 文量が少なめで読み応えはないけど、楽しめました。八雲より設定も馴染みますね。

  • シリーズ2作目。
    登場人物も増えて、八十八と浮雲だけでなく、武家の娘である伊織、浮雲の宿敵である狩野遊山、そして土方歳三も。
    面白くて一気に読めた!

  • 真っ白なものをみると、そこに自分の色を重ねてみたくなるのは、絵師の性なのでしょうか。
    しかし、もうひとつ、真っ白な中にも存在する、そのもの自体の色を引き出していくというのも、絵師だからできることなのかもしれません。

    八十八と遊山。
    同じ絵というものを通して対峙する、光と影。

  • なあなあと、前のお話の続きがあったので読んでみました。
    伊織は可愛いし、八十八も可愛いのだけれど、萌というものでもないし、何か惹かれるようなミステリーといった感じでもない。これだったら八雲のほうが好きだなと、比較してしまう私です。歴史ものは好きなんだけどなぁ。

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著者プロフィール

2003年『赤い隻眼』でデビュー。改題した「心霊探偵八雲」シリーズでブレイク。様々なエンタテインメント作品を発表し続けている。

「2023年 『怪盗探偵山猫 深紅の虎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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