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- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087725445
感想・レビュー・書評
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表題作や「闇」に見られる人間の暗黒面をあえてむき出しにする作風がこの人らしさなのだろうか。
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ほぼ人間の描写だけで伝える、重厚な深沢作品3作目。
「まくらおとし」という習俗により臨終から死に至らしめる。人間の生死への向き合い方は深沢七郎ならでは。小林秀雄が、「楢山節考」しか読んでいないが、深沢君のことは充分理解している、とどこかで書いていたのを思い出したが、その通り。
読み応え充分。入院中に読了。 -
この中に入ってる「闇」だったか、これから私刑を加える青年に口づけ(キスというより口づけ)するというシーンがあって、のたうちまわるほど感動した。もどかしくも胸ひきしぼられるエロス。それなのにエロスとは対極にあるような静謐さもある。
耽美とは言えないかもしれないけれど、私の中では美しい一遍として殿堂入り。 -
PT#18 2001.9
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