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- Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087727500
作品紹介・あらすじ
学園紛争、デモ、フォーク反戦集会。森の都・仙台。バロック音楽の響く喫茶店で出会い恋におちた二人。野間響子・18歳、家族と別れて暮す高校三年生。堂本渉・21歳、不思義な雰囲気をもつ大学生。悪夢のようなあの事件がなかったら、恋にも別な結末がありえたのだろうか…。60年代末期のあの熱狂は何だったのだろうか…。激しい時代の波のなかで花開いた危険で美しい恋。新境地をひらく長篇小説。
感想・レビュー・書評
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'60年代末から'70年代初頭、杜の都に小池真理子が一人称で語る一人の女子高生 ―― 響子がいた。
学生運動が華やかかりし時代における一女子高生の悲恋物語。
若い頃の恋とはひと際苦くて酸い。しかしこの物語はそんな生半可な悲恋ではなかった。
内容(「BOOK」データベースより)
その果てに待つものを知らず、私はあなたを求めた―。 多感な響子は偶然に出会った渉に強く惹かれるが、相手の不可解な態度に翻弄される。
渉に影のように寄り添う友人の祐之介と、その恋人エマ。彼らの共有する秘密の匂いが響子を苛み、不安を孕んで漂う四角形のような関係は、遂に悲劇へと疾走しはじめる。
濃密な性の気配、甘美なまでの死の予感。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
倒錯系といえば、小池真理子。
最近、読んでないけど、最近はどんな作品を
書いているのだろうか、気になる。
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