チューリップの誕生日

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 10
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087728903

作品紹介・あらすじ

プロのロックミュージシャンになった女子高生とやさぐれ男の爽やかな出会いと別れ。第16回すばる文学賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • バンドものということで読んでみました。
    高校生やけど、プロやん!かっこいい。
    続きが気になるけど、あるのかしら。

  • ユーリには、ベースが向いているな――。伝説のパンクバンドのヴォーカルだった三原のひと言で、大人の女性ばかりのロックバンドに加入した高1のユーリ。学校と仕事に追われ自分を失いかけていた彼女は、10歳近く年上のフジシマに出会い、なぜか心ひかれていく――。鮮烈な恋愛小説『はじまりの空』で、熱狂的な支持を集める著者のデビュー作。(JIVEホームページより)


    楡井さんは、十代の女の子が歳の離れた男の人に魅かれる描写がとても上手だと思った。
    今回のユーリは、ちょっと雰囲気が大人っぽ過ぎた気がしなくもない。
    フジシマに最後、本当の年齢を伝えたとたんに帰れと言われた。
    自分が言われたら、相当ショックだろうな。
    年齢だけで自分を追い返してしまうなんて。
    でも、フジシマは、貧乏で何の仕事をしているのか分からないような、
    普通の人は、「あんな人にはなるな」って言いそうな男だけど、
    すごく全うな、誠実な心を持ってる人なんだなって思った。
    年下にはとても真面目なのだ。女の子にも男の子にも。
    きっと、ユーリがもっと大人になったら、また向き合ってくれると思う。


    それよりも、三原さんの方が気になる。
    三原さんは、フジシマよりももっと大人で、
    さらに、フジシマに振られて傷ついたユーリを優しく慰めてくれた。
    私はコロッと三原さんに心が動いてしまいそうに思った。

  • 十五歳の少女がプロのバンドのメンバーとなり、恋をし、別れると、簡単に言えばこんな話。
    読書中より読後にじわじわと切なさが伝わってくる不思議な本。描写に新鮮さを感じた。

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