鏡をみてはいけません

著者 :
  • 集英社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087742107

感想・レビュー・書評

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  • 自分の居場所ってここかな?
    と迷う女性の気持ちを繰り返し代弁。
    いろんな役柄の女性が魅力的。
    一緒に朝ごはんをしっかり食べるのも、お約束。
    おいしい料理がいっぱいで、お腹がすきます。

    宵太の大人の事情で振り回されて顔色伺っているのが、とても切ない。抱きしめたくなる。
    玲も素敵。星を一緒に見に行きたい。
    頼子のいびりはスパイス効いていて、朝ドラみたい。

    キャストのイメージとしては
    律は竹野内豊、頼子は相武紗季、玲は綾野剛。
    野百合はだれだろう?

  • 2013.5.12読了。

    ご飯の描写がとても美味しそう。
    日本語の使い方も。

    ヒロインが、やたら周りの女性たちの「女っぽさ」に批判的になってるけど、自分が一番…なんじゃないの?と。

    どうもヒロインを好きになれなかったので、評価低めになってしまう。

  • いっしょに朝めし食うてる仲の人間は他人やない。
    こんな、素敵なご飯を作ってもらえたら愛されてると思うな。
    少しは、ご飯に愛情を込めないと!

  • 途中リタイア

  • 田辺聖子さん、私はずっと「源氏物語を現代語訳した人」としか認識してませんでした。

    そういう、古文専門の人(どんなだ)と思っていたので、まさかこのような現代的なお話を書いていらっしゃるとは。
    勉強不足でした。

    図書館で適当に選んで借りてきたのですが、よかったです。
    短編集かと思いきや、長編だったし。

    野百合と律、宵太のはっきりしない関係、その他頼子や神戸や姫路のおばちゃん、橘子など、どの人もそれなりに魅力的。

    それに、野百合がネギ好きというのが私と共通していて、野百合が作るネギ料理がおいしそうでおいしそうで……。
    関西の塩昆布も、おいしいんだよねぇ。
    と、食べ物がおいしそうなお話でした。

    鴨居まさねさんが、漫画にもしてるのですね。
    そっちも読みたいなぁ。

  • 中川野百合、31歳。絵本作家をめざしながら企画会社の契約社員をしている。仕事で知り合った小林律というバツイチの子連れ男と、試供品のお試し期間のように一緒に暮らしはじめた。朝ごはんを人生で一番大事なことと思っている律。愛憐の思いをそそりたてる10歳の宵太。腕を奮ってごはんの支度をする暮らしは楽しいものだったが…。"ここは私の居場所じゃない""男の人生に取り込まれそう"。野百合の心にせつなさと不安のまじった波紋がひろがる。

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著者プロフィール

1928年3月27日生まれ、大阪府大阪市出身。樟蔭女子専門学校(現・大阪樟蔭女子大)卒業。1957年、雑誌の懸賞に佳作入選した『花狩』で、デビュー。64年『感傷旅行』で「芥川賞」を受賞。以後、『花衣ぬぐやまつわる……わが愛の杉田久女』『ひねくれ一茶』『道頓堀の雨に別れて以来なり 川柳作家・岸本水府とその時代』『新源氏物語』等が受賞作となる。95年「紫綬褒章」、2000年「文化功労者」、08年「文化勲章」を受章する。19年、総胆管結石による胆管炎のため死去。91歳没。

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