よもつひらさか

著者 :
  • 集英社
3.63
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本棚登録 : 226
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087744064

感想・レビュー・書評

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  • 全体的にどこかで見たような話、という印象が拭えなかったが、発表念から考えて私が「どこかでみた」ものの方が多分後ででたもの。現代的なテーマは巷にあふれかえるとチープに見えてしまう点が難しい。その点、書名にもなっている「よもつひらさか」の怖さは普遍的で、これを最後にもってきているのは大正解だと思った

  • どれも余韻に残ってすこしぞくっとする。私好み。

  • 基本的に後味の悪い12のホラー短編集。
    すごく良質ホラーを読んだーという気分になりました。読んでいて途中あぁこういうオチなんだろうなぁと予想はつくんですが、それでも怖いものは怖い。
    表題作の「よもつひらさか」が一番好きです。物語後半になるにつれてじわじわした恐怖が忍び寄ってくる感じがたまりません。鳥肌たったー。
    あと「双頭の影」の物語を売る骨董品屋の設定は短編にしておくにはもったいない気がしました。あれで他の短編も詰め込めば一冊本ができそう。
    「穴二つ」も好きです。これだいぶ前の世にも奇妙な物語でやってた気がする。これが原作だったんですね。

  • 短編集 私はその坂は絶対通らない

  • この前に読んだ「つきまとわれて」より、ひねりが効いた短編集のような?
    オチが読めた云々ではなく、全体の雰囲気が非常にスキ。

    中でも表題作が一番スキ。
    余韻が……タマラン。
    途中で「……アレ? このヒトもしや」と思った時には「あああ!飲んじゃってんじゃんっ」と主人公同様焦る^^;

    今邑先生、「双頭」って言葉好きじゃありません?
    「双頭の影」もかなり好きです。
    「おっ」と思わせる小説は、読んだ後もその世界観の余韻を引きずります。

  • 不思議で少し怖い短編集

  • 綺麗にまとまっていて読みやすくて、
    しかもきっちり怖かった。

  • ●あらすじ●
    死者と語り異界を覗くホラー傑作集12編。

    ・見知らぬあなた(公園で発見された男の死体に別れた夫との共通点が…そして名前もわからない文通相手の招待とは…)
    ・ささやく鏡(亡くなった祖母が残した鏡に移ったものは未来の自分の姿だった…)
    ・茉莉花(死んだ父には妻も娘も同じ名前の、もうひとつの家庭があった)
    ・時を重ねて(友人の妻が浮気旅行?追跡した探偵には、ひとり旅をする妻の姿しか見えなかったが…)
    ・ハーフ・アンド・ハーフ(同性愛者である女性と割り切った結婚生活を送っていたが、妻の恋人と恋愛関係に…)
    ・双頭の影(寺の天井に浮き出た恐ろしい化け物の影…そこから過去の心中事件が明らかになる)
    ・家に着くまで(漫才コンビの片割れが乗り込んだタクシーの運転手は、女性キャスター死亡事件の推理を語りはじめた…)
    ・夢の中へ・・・(少年は学校や家庭に不満を抱き夜のプールに頭から飛び込んだ…夢の中なら幸せ…ずっと眠り続けたいと)
    ・穴二つ(妻に愛情を感じなくなった男は、女のふりをしてミドリという女性とのメール交換を楽しむ。ところが、ミドリが実は自分は男だと告白してきた…)
    ・遠い窓(事故で自分の両足と母親をもなくした少女。父が与えてくれた新しい家の壁には不思議な絵がかかっていた…)
    ・生まれ変わり(子供の頃大好きだった叔母が死んだ。そして20年後、叔母に生き写しの女性に出会い運命を感じて…)
    ・よもつひらさか(『古事記』に出てくる坂と同名の坂。そこには死者と出会うという不気味な言い伝えが…)

  • 図書館で借りた。

    短編集
    見知らぬあなた
    ささやく鏡
    茉莉花
    時を重ねて
    ハーフ・アンド・ハーフ
    双頭の影
    家に着くまで
    夢の中へ
    穴二つ
    遠い窓
    生まれ変わり
    よもつひらさか

    茉莉花がよかった。編集者と小説家の対話から突然話の調子が変わる感じに驚いた。
    穴二つはかなり後味が悪い。ネットで不倫しようとしていた夫がなかなか引っかからないのでネカマになり、ストーカーに追いかけられる。

  • タイトルに惹かれて読んでみた本。

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