- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087744903
感想・レビュー・書評
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号泣だった。それぞれの生き様に涙が出てきて仕方がない。「水滸伝」は中国でもいじられること無く、ほぼ原形を保った状態で語りそして描かれている。先日読んだものもそんな感じで面白味などまるで感じない。
正直クライマックスは続編に来るような気もするのだが、やはりこの水滸伝はじわじわと近づいてくる禁軍最高の実力者の童貫との最終決戦であろう。
「女を守れない男だといわれたくない」
ような台詞を扈三娘に吐き己の命と引き換えに散った「林沖」やっぱり一番好きですね。6万の軍に包囲された林沖率いる黒騎兵の旗手であった郁保四と共に散る。
この黒騎兵と遊撃隊の中には重要人物である史進、索超、馬麟、扈三娘、徐寧、そして楊令いた。戦の中心はこの騎馬隊になってくるので、それぞれに思い入れは強いが、北方水滸伝が他の作品と違うのはすべての登場人物がタイトルロールであってそれぞれにドラマがある。
例えば軍の人選に当たっても細かな角度からそれぞれを眺め適材適所に振り分けられる。ただ指示がでてるのではなく、なぜかということまで書かれ読者を納得させてくれる。騎馬隊の華やかさに比べ歩兵の地味さはラグビーで言えばFWのように思える。彼らがいるから戦える。そんな思いを誰もが忘れず戦っているシーンはなんともいえない。本当に泣けるのだ、しかも人物に記憶がないと遡ってまた読んだりとそれを流して前に進むことの出来ない名作に感じる。
武人の物語、文人の物語、女性の物語もあれば、凄いのは職人の物語もある。それぞれに命を懸けた壮大な物語です。男なら読め!といった感じです。まさに北方ワールドの集大成のように感じられます!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初めての水滸伝。
登場人物が多く、ついていけるか心配でしたが一気に読めました。-
「一気に読めました。 」
昔、吉川英治の「水滸伝」を読んだ、それからは駒田信二訳を読んだのですが、また読みたくなってきたので次は北方水滸伝か...「一気に読めました。 」
昔、吉川英治の「水滸伝」を読んだ、それからは駒田信二訳を読んだのですが、また読みたくなってきたので次は北方水滸伝かな。と思っています。2013/04/08
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【全19巻】
元来「水滸伝」は三国志とは異なり史実ではないので、吉川英治版を始め怪力乱神のイメージが強かったが、この北方「水滸伝」では血の通った登場人物や美味しそうな食べ物によって、圧倒的な迫力が生まれた。
読み出すと終了まであっという間。もちろん続編の「楊令伝」も読まずにはいられない。 -
全19巻の1巻目を読み終えた、という事でのレビュー。(全巻読了後に
改めてレビュー予定)ですので、“まだまだこれから”という感じです。
素直に楽しみたいと思ったので、“北方水滸伝”に手を付けたのですが、登場人物の多さの割には、やはり読みやすいです。
今後に期待です。 -
楊令伝と岳飛伝を読んでからの水滸伝だったので、噂のあの人がどうだったのか知ることができて面白い。王進がなぜ子午山に行くことになったのか?史進は最初から強かったのか?梁山泊はどのようにして起こったのか?替天行道がどのようにして生まれたのか?梁山泊は宋江と晁蓋を中心に回っていく。
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昔、漫画で水滸伝を読んだことがありますが
気になって図書館で借りてみた
評判の良い本だけあって読みやすかった
内容はうろ覚えでしたが、小説の為
細かい描写があって楽しかった
次も借りてみようと思った -
ずっと欲しかったシリーズです。役人の腐敗ぶり、無能ぶりがひどすぎる分、志士贔屓の目線で読み進めることができました。林冲、辛すぎます。
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【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
https://opc.kinjo-u.ac.jp/ -
【推薦コメント】
一人一人の生き様について深く描かれており登場人物に感情移入しやすい。本来の水滸伝とは違うため文章も難しい言葉では表現されておらず読みやすくなっている。壮大な物語なので読み応えがある。
(生命環境科学域 6年)
【所蔵館】
りんくう図書室
大阪府立大学図書館OPACへ↓
https://opac.osakafu-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2000951701 -
全部で19巻もあるので読めるかなと手にとった第1巻。最初から引き込まれました。でも登場人物多すぎ!!