- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087745252
感想・レビュー・書評
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号泣だった。それぞれの生き様に涙が出てきて仕方がない。「水滸伝」は中国でもいじられること無く、ほぼ原形を保った状態で語りそして描かれている。先日読んだものもそんな感じで面白味などまるで感じない。
正直クライマックスは続編に来るような気もするのだが、やはりこの水滸伝はじわじわと近づいてくる禁軍最高の実力者の童貫との最終決戦であろう。
「女を守れない男だといわれたくない」
ような台詞を扈三娘に吐き己の命と引き換えに散った「林沖」やっぱり一番好きですね。6万の軍に包囲された林沖率いる黒騎兵の旗手であった郁保四と共に散る。
この黒騎兵と遊撃隊の中には重要人物である史進、索超、馬麟、扈三娘、徐寧、そして楊令いた。戦の中心はこの騎馬隊になってくるので、それぞれに思い入れは強いが、北方水滸伝が他の作品と違うのはすべての登場人物がタイトルロールであってそれぞれにドラマがある。
例えば軍の人選に当たっても細かな角度からそれぞれを眺め適材適所に振り分けられる。ただ指示がでてるのではなく、なぜかということまで書かれ読者を納得させてくれる。騎馬隊の華やかさに比べ歩兵の地味さはラグビーで言えばFWのように思える。彼らがいるから戦える。そんな思いを誰もが忘れず戦っているシーンはなんともいえない。本当に泣けるのだ、しかも人物に記憶がないと遡ってまた読んだりとそれを流して前に進むことの出来ない名作に感じる。
武人の物語、文人の物語、女性の物語もあれば、凄いのは職人の物語もある。それぞれに命を懸けた壮大な物語です。男なら読め!といった感じです。まさに北方ワールドの集大成のように感じられます!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
時の運が、宋江達の味方につくのか、李富たちの味方につくのか‥いやーな予感漂う巻。李富の人間くささに、親近感を覚えた。
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【所蔵館】
りんくう図書室
大阪府立大学図書館OPACへ↓
https://opac.osakafu-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2000951705 -
第4巻
宋江の逃亡から、李俊、穆弘との出会いとなり同志となっていく。
李逵の活躍も捨てがたかったので、これからの展開が楽しみ。 -
遂に逃亡者となった宋江。
武松と2人で南の江州の戴宗の元を目指す。
途中で政府に対して不満を持つ穆弘、穆春兄弟や李俊(水滸後伝の主人公)と出会い同志を増やしつつ旅を続ける。
途中ちょっとしたトラブルに巻き込まれて李逵をお供に加える事になる。(李逵にとっては、ちょっとじゃ済まないが)
梁山泊の晁蓋も行動を開始するが思ったような成果が上がらない。
楊志は二竜山と桃花山と併せて4千の兵力を抱えるまでになり
梁山泊との連携を深めて行く。
江州では、宋江を捕縛の命を中央から受けた官僚が派遣されて、朝廷を裏から支える組織が、梁山泊潰しを本格化させて来る。
この巻でも北方節が炸裂して、脇役的な仲間が活き活きと描かれていて物語に深みを与えていると思う。
晁蓋が鍛治工房に籠って、湯隆から刀の打ち方を教わるシーン、安道全からの依頼で武器ではなく、治療用の鍼を打つ湯隆。
鍛治工房のシーン一つ取っても、色々な仲間の人間模様が描かれていて物語に引き込まれる。 -
李逵が可愛い。
すぐ死んじゃいそうだけど大丈夫かしら。
最後まで生き残ってほしい。
湯隆も好き。 -
とにかく李逵が出てくる回は本当に面白いと思います 李逵万年筆欲しい〜