ZOO

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著者 : 乙一
  • 集英社 (2003年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087745344

ZOOの感想・レビュー・書評

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  • 最近乙一さんの本ばかり読んでいる。
    登場人物がどこかしら闇を抱えていて、通常では存在しえないような人格であるところに惹かれている気がする。
    自分自身が今自信を失っている状況だから、異常な人が物語の中に存在することを認識して、「自分は大丈夫」と自信をつけたいのかもしれない。
    生々しい描写は苦手だが、それを差し置いてでも読みたいという気持ちがある。それは、乙一さんの先を読ませない巧みなストーリー展開に引き込まれるのと、個性のある登場人物の存在に気が休まるからだと思う。

    カザリとヨーコ(そっくりだが待遇が違う双子の話)
    SO-far そ・ふぁー(パラレルワールドかと思いきや)
    Closet(推理物 誰がどう切り出すのか、真実は)
    SEVEN ROOMS(残酷だが爽快感があった)
    の4作品が記憶に残った。

  • 最初の「カザリとヨーコ」は重すぎて読み切れるかなと思ったけど最後のシーンが救いになってる。

  • 乙一さん。彼の作品を読むと乗り物酔いした時のような気分になる。
    文章自体は読みやすくて驚きなどもあるので面白いといえば面白いのだけれど…
    胸が悪くなる というか乗り物酔いして気分が晴れない時のような、そんな気持ちになるのです。
    果たしてわかってくれる人はいないものか・・・
    私が思うに気持ちの沈んでる時に読んではいけない。
    しかし不思議な作家さんだな と思うのであります。

  • 短編集。
    目に見えるようなホラーじゃなく内側からじわじわくるような怖さがありました。
    でもコメディ調の話もありました。
    「SEVEN ROOMS」の姉が見せた弟への愛情と勇気には思わず泣いてしまいました。

  • 乙一はけっこう好きな作家で、これはその中でも飛びぬけてお気に入りな短編集。もう何回目かわからない再読。ぜひハードカバーで手元に置きたいと思い、衝動買いした過去があります。
    乙一らしくダークながら、どこかに(それがどんな形であれ)希望や光や救いが見える。その匙加減が絶妙。「SEVEN ROOMS」を初めて読んだときの衝撃は忘れられない。
    また、いろんなタイプの話があって、乙一の引き出しの多さに驚く。もちろん、中にはよくありがちなのもあるけど…それでも面白く読ませるのが上手い。
    また忘れた頃にふと読みたくなるであろう作品。

  • ずいぶん前に読みました。短編集ですが、読み応えのある作品です。

    特に好きなのは「陽だまりの詩」「SO-faそ・ふぁー」「冷たい森の白い家」「神の言葉」

    どっちかといえば、私はグロい感じの世界観の方が好みですが、陽だまりの詩みたいな作品も大好きです。 

  • ミステリ、ホラー、SF、様々なジャンルの短編が集まった異色短編集。全体的に「、」が無くて読みにくい(特に最初の方の作品)。「カザリとヨーコ」のヨーコの心情描写なんかは見るに耐えないひどさだが、それを差し引いても読む価値がある。乙一の多彩な作風がよく分かる一冊。どの作品も見事なオチがついている。「SEVEN ROOMS」が特に気に入っている。

  • 初めて読んだ乙一の作品。

    黒乙一と白乙一の
    両方が楽しめる短編集。

    ライトノベル出身のようで
    こういう文体を
    ライトノベル風というのでしょうか。
    とても軽い。けど、とても面白かった。

    難しくて秀逸な日本語、熟語を
    羅列した文学も良いけど
    こんな本も良いと思う。
    そう、だって、普段の生活で
    難しい日本語なんて使わないし
    思いもつかない。
    だから、乙一の文章はスッと
    身体に入ってくる感じで馴染む。

    「冷たい森の白い家」「SEVEN ROOMS」
    などが、黒乙一に分類されるんだろうけど
    黒くないなあ。
    黒さが足りない、濃いグレーって感じ。

    今度、「GOTH」と「暗黒童話」を
    借りるつもりだけど
    もっと、真っ黒な乙一作品だったら良いな。

    「陽だまりの詩」は白乙一だろうな。
    よくあるSF小説のショートだった。
    これは、もうひとつかな。
    もう少し期待するところ。

  • いつ、なんど読んでも鮮烈な印象で私に迫ってくる本。
    これぞ乙一と言えるのではないでしょうか?
    初めて読んだのは中学生の時、あらすじも何も分からなかった所為で何回か買うのを躊躇った末にとうとう手にしたあの瞬間のことは今でもぼんやりとではありますが、覚えています。

    「SEVENROOMS」がこの作品、ひいては著者の全ての作品の中で1番好きといっても過言ではありません。
    得体の知れない異様さと狂気の中で燦然と輝く、家族への不変で確かな愛。
    読み終わった後、睫毛がしっとり濡れているのはいつものことです。

  • ・カザリとヨーコ
    双子の妹のみ可愛がり姉には虐待を繰り返す話。
    ある程度想定していた落ちだけど落とし方が唐突でドキッとした。残酷な結末ではあるけど痛快な気がしてしまう。心の中でネガティブな突っ込みを入れている描写は結構好き。

    ・血液を探せ!
    短い推理ものの話っぽく落ちも予想できるけどブラックな登場人物にシュールな設定、淡々とした話の展開が読んでて飽きさせなかった。

    ・陽だまりの詩
    ストーリー自体は淡々と進んでいく感じ。設定自体はシュールだけどきれいな話。別れることが分かっている相手を好きになり、予定通りの別れが訪れて悲しむ。個人的には一番好きな話。感動して少し泣いた。

    ・SO-far
    暖かい話だけど残酷な部分もあり素直に朗らかな気持ちいはならない。

    ・冷たい森の白い家
    描写がとにかくグロテスク。感情がない人間が無邪気な子供と接して人間味を帯びていく様子は読んでいて心が温かくなるがやっぱり残酷。

    ・Closet
    落ち自体は想定の範囲内だけどやっぱり落とし方はうまい。

    ・神の言葉
    モヤモヤ感がひどい。

    ・ZOO
    本のタイトルになってる話だけど話としてはそのほかの話のほうが面白い。ほとんどが共感できないけど部分部分は共感ができてしまう不思議。

    ・SEVEN ROOMS
    「陽だまりの詩」のつぎに良かった。勇敢で頼もしいけど悲しい。

    ・落ちる飛行機の中で
    落ちが若干微妙だったかな。話自体は面白い。ひとりひとりのキャラが立っている。

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ZOOの作品紹介

いま最も注目される若手ナンバーワン、乙一の魅力爆発の短編集。毎日届く恋人の腐乱死体の写真。彼女を殺したのは誰か?「犯人探し」に奔走する男を描く表題作他、書き下ろし新作を含む10編収録。

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