千のプライド

著者 :
  • 集英社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087745436

作品紹介・あらすじ

弁護士見習いの可南子は、奇妙な依頼を受ける。依頼人・塔子の父・榎本修吾が愛した女たちをたずね歩くというものである。8人の女たちは、それぞれが独自の修吾との過去を持っていた。一人の男をめぐる様々な愛の形を知ることは、いつしか可南子をも変え…修吾を一番愛した女は誰なのか?可南子が出会った、思いもよらない真実とは?プライドという名のもとに、女の心理を描き出す連作長編ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 2022.11.11読了

  • 一人の男の過去の恋愛に関わった女性達を描いた作品。

    可もなく不可もなくといった感じですが、ラストに向けて、そう来ますか・・・といった感じ。

  • 1人の男性に関わった女達が過去の彼との恋を回顧する。単なる恋愛の回顧録かと思いきや最後はそういうことになるのね~という展開でした。

  • 複数の女性を流転した男性が、自分を一番愛してくれた女性に遺産を譲るという遺言を残したことから始まる物語。男の一人娘が弁護士の卵に、遺産のことは秘密にしてもらい、各女性たちの本音を聞き出してレポートにしてもらうんだけど、男の年齢や時代背景、経験してきた苦労がそれぞれの女性で違い、同じ人間の恋愛と言えど、1つとして似ておらず、現代版源氏物語のよう。でも、女性たちの我の強さがまず目に付き、幸福そうに見せるのも、次々現れるライバル達に負けたくないとの自意識が見えて、額面通りに受け取れない。女の性を見せ付けられると同時に、男というブラックボックスを垣間見た気になる。最後にちょっとしたサプライズもあるが、この男の幸運は、女性たちから吸い上げたものなのかも知れないと思わされた。

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