焼身

著者 :
  • 集英社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087747645

感想・レビュー・書評

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  • こういうのはなんてジャンルなんだろう。
    小説の棚にあったけどドキュメンタリー?
    焼身供養された、ベトナムのクァン・ドゥック師を追いかけた記録。著者は、名前が判明しても最後の方までX師と呼んでいた。
    著者のかた自身も色んな経験してる人で、妻のかたも変わってそう。でも三十年は連れ添ってるみたいだからすごい。
    悪くなかった。
    やはり、「小説という毒を浴びる」で紹介されていなければ読まなかった。感謝。

  • ふむ

  • ベトナムを学ぶものとしては興味深かったし学ぶことも多かった。馴染み深い地名も多く出てきて懐かしくも感じたし、住んでいた時にもっと知っていれば良かったと後悔した。
    物語としては、腑に落ちない点も多く、結局Thich Quang Ducの人柄が分からなかったところや作者自身があまり宗教に明るくない点もちょっと残念だなと思った。
    何カ所か急にでてくる、あけすけな性を思わせる描写も、頭にはてなが浮かんだ。これ、必要?

    資料として役に立つところはまた読み返したい。

  • 9・11をきっかけとして、昔見たベトナムでの僧の焼身による体制への抵抗を思い出し、中高年となった作家は妻を伴ってベトナムへ行く。僧についていろいろ調べるのだがいっこうになかなか核心には迫れない。といったような話。私の体調が不良だったからかどうもすっきりしなかった。

  • 文学的でエンタメ的。グローバルな視点と好奇心。
    世界史の勉強にもなりますね、いや、世界史を勉強して体ともっと楽しめますね。

    登場人物が多いとは思いますが、私小説だし仕方がないのかも。

  • 2005/12/20 読了。

  • 世界は暴力に屈するか?5年前のあの日、開けられたパンドラの箱。その底にあるものを探る物語。

  • モラトリアムな著者とモラトリアムな世界の関係がおもしろい

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著者プロフィール

1944年ハルピン生まれ。鹿児島県立甲南高校校卒業後、アメリカへ渡る。ニューヨークで通算13年暮らし、世界60数カ国を歩いた。
早稲田大学客員教授、大阪芸術大学教授などを歴任。
著書『南風』(文藝賞)、『金色の象』(野間文芸新人賞)、『焼身』(読売文学賞 芸術選奨文部科学大臣賞)、『魔王の愛』(伊藤整文学賞)。ほかに『グリニッジの光りを離れて』、『ぼくは始祖鳥になりたい』『金色の虎』、『永遠の道は曲りくねる』など多数。

「2019年 『南風』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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