エンド・ゲーム 常野物語 (常野物語)

著者 :
  • 集英社
3.19
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本棚登録 : 2221
感想 : 359
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087747911

感想・レビュー・書評

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  • 拝島時子は、母が研修先のホテルで倒れ意識が戻らないと秘書の河合からの電話に驚いた。搬送先の病院で聞かされたのは、母は眠っているのだという。しかし、いくら起こしても起きないのだと。母は「裏返された」のだろうか。しかし時子はその意味をはっきりとは知らなかった。父はかなり前に出ていったきりで音信はない。母娘だけで生きてきた。そして今は一人きり。

  • 2018/3/31

  • 常野物語3
    じぶんの存在意義をもとめる。

    C0093

  • あれれ??という読後感。。。
    蒲公英草紙から入って、常野の民の物語にすごく惹かれたのに、やっぱ第一部を飛ばしたからいけなかったのかな?なんか、時子一家の置かれている状況設定が、さいごまで理解しきれなかった。結局彼らの特殊能力ってどういうことなのか、噛み砕けなかったから、呑み込めないし、「洗濯」という能力もいまいち、わからず。
    うーん。とにもかくにも、常野の民は能力がゆえにつらい終焉になりそうな物語なんだな。
    蒲公英草紙の槙野一族のイメージでは、もっと、誰かを助けたり、役に立ったりするファンタジックな物語を期待してた。「裏返」されたらどうなっちゃうんだというとこも曖昧なままで、作者の頭のイメージに追いつけなかった。アニメとかになったら、わかりやすいのかなあ。文字だけでは私の想像力が欠けておりました。無念。

  • 「光の帝国」で出てきた拝島親子のその後の話。「裏返す」「包む」「洗う」という表現からはうまくイメージできない戦い。洗濯屋の火浦がかっこよかった。

  • 不思議な物語。読みやすいのは読みやすい。ただ、自分にはそんなに合わなかったかな。興味深いストーリーだったけど、広がりがないというか。ふーん、っていうね。何か、救済のようなものが最後にあれば好きになれたのかも知れないけど。こういうのが好きな人もいるんだろう、きっと。

  • 常野物語3作目。すっきりとしたハッピーエンドではない。

  • とても解釈が難しかった。常野一族の物語の終焉を描いているのに、繰り返されるゲームはまるでブラックホールのよう。暎子、時子母娘の視点がくるくると変わり、激しい感情の波について行くのが苦痛でした。読んでいる自分が、何度も「裏返し」されているような気分です。どんな結末でもいいから、早く火浦に解決してほしいと思いながら読みました。正直最後は釈然としないので、常野がこれで終わりだったら悲しい。もっと尊い存在だと思っていたので…。

  • いいねぇ~。いい♪いい♪
    この人は、こ~ゆ~、あり得ない様な事をさも本当にありそうに描写するのが本当に巧い!!
    「裏返す」とか「洗濯屋」とか、実に平たい言葉を使って、これ見よがしなカッコいい言葉を持ってこない所が、逆に信憑性をUPするのかな…。
    火浦さん、東出君のイメージでした。

  • 2006.05.03

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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