終末のフール

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087748031

感想・レビュー・書評

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  • 本当に数年後に隕石が落ちてくるとしたらどうするだろう・・。各章の人たちが繋がっていて読んでて飽きなかった。伊坂幸太郎デビュー

  • 8つの話に分かれ、それぞれに自分達なりの世界の
    終わり方があって素敵だと思った。世界の終わりの話であるのに、どこか穏やかでわくわくして、不思議だった。

  • 2016/11/29 発想がユニーク。★4

  • 地球に彗星が衝突し滅亡するまであと3年の中で
    生きていく人々のオムニバス。
    ヒルズタウンを中心にした話でタイトルごとに登場人物が
    変わっていくが、その主人公とこれまでのタイトルの
    主人公が友人だったりビデオ屋の店員だったり
    いろいろ生活の中で関わり合っていくのが面白かった。

    中でも『鋼鉄のウール』が一番好きだった。
    家族とか友人とか生きるとか死ぬとか、そんな
    煩わしさから抜けて例え明日死ぬとしても
    これまでとなにも変わらない日々を送る苗場さんの
    プロボクサーとしての生活が、他の誰よりも
    いいなと思えた。これだけ、他の話とはまた
    違った色を感じた。うまくいえないけど…
    わたしの今の生活は一体どれだけ生きる為の
    生き方なんだろう、と考えさせられた。

    あと次に好きなのは『演劇のオール』
    いろんな縁で主人公が演じてきた孫や姉や母親や恋人役が
    ふとしたきっかけでホンモノになっていくのは感動した。
    自分が好きで始めたことが例えエゴだとしても
    誰かの心の支えになってる事が分かるととても安心すると思う。


    伊坂幸太郎、十代の学生の頃から久しぶりに
    読んだけどストーリーのあれこれよりまず、
    心理描写とか動作とかが古臭いなあと思った。
    主人公に感情移入する事は特になく、
    人の生活を垣間見てるような、客観的な視点で
    しか見られなかった。



  • 地球滅亡が予告された後の世界を描く
    話は面白い。
    語呂合わせはあまり感心しない。

  • 極端な世界でこそ、
    生きることについて、
    改めて考えられるんだな。
    恵まれた環境に感謝。

  • 五年前、「八年後に小惑星が衝突し世界が滅びる」と世界各地で発表され残り三年という“非日常”を生きる人たちの日常。
    過去の罪を償って自らの命を絶つ者、生きるために必至に略奪する者、誰かの希望となるべく他人に寄り添う者、全てが「無」になることが分かっている三年後に向け時間は無いようで沢山ある。その中で各々が思い、考え、生きている。意外と日常を。
    確かに三年って何かを成し遂げるには短いし、普通に過ごすには長いし、人生を諦めるには早いし、すごく難しい。そうなるとやっぱり悩んで考えている間に色々過ぎ去っていきそう。

    残り三年となった様々な家族の日常が描かれた短編集。さらっと読めます。

  • 小惑星が地球に衝突するまであと4年!

    仙台のとあるマンションでもそれぞれの生活を描いている。
    暗いものから、温かきもの、どんでん返しのサスペンスからホームドラマまで、盛りだくさん!

    お話が全部リンクしてるのも楽しい(^^)

    個人的には、演劇のオール、が一番明るくて好きです

  • 仙台のとあるマンション群。8年後に小惑星が突入して地球は崩壊すると報道されてから5年。略奪、暴動などはあらかた終わって、一時の平和が訪れている。今の気持ちにとてもそぐった話だった。やれることをやろう。淡々とそうして生きる。生きていく。短編シリーズ。後になるほど良い。「冬眠のガール」「鋼鉄のウール」「天体のヨール」 天文お宅の二ノ宮が良い。「演劇のオール」P246「演劇のオール」<blockquote>「外から見てる人はいろんなこと言えるけどね、考えて決めた人が一番偉いんだから」</blockquote>[private]※西諌早図書館で借りる[/private]。文庫版出たら、買いたい。→買った!

  • 3年後には巨大隕石が地球に衝突するという設定での短編集。それぞれの短編で人物・場所のつながりを持たせることにより、1冊としてのまとまりを感じる。

    「人は必ずいつかは死ぬ」のはわかっていても、それが8年後ですと言われると人はどのような行動をとるか・・・自殺者が続出、略奪・暴行が横行するとあるが、実際はそうだろうか?血の気が多い外国なら考えられるが、日本人はそうでないことを願いたい。"

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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