- Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087752137
感想・レビュー・書評
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四部作の、ひとつめ。
読んでる間、なんとなく胸が苦しかった。
凛一のあやうさに引きずられて、読んでるほうまでフラフラしてくる。
舞台が、70年代なので、自分は生まれていない時代なんだけど
凛一と氷川が喫茶店へ入って電話を入れるところなどは
妙に身近に、懐かしく感じた。
そしてやっぱり、長野さんの作品の登場人物は名前が魅力的。
正午(まひる)、十時(とき)、百合、千尋、など。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2017/02/22 読了。
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そっか。そーゆー話か。知らずに読んだ(笑)
大人になりかけの危うい少年たちの恋心のお話。
正直言ってこーいう系のお話は好みではない。終盤はもう食傷気味だった。
でも、物語に纏わる雰囲気は好き。多分作者の趣味なんだろうけど、やたら古風な言い回しや仮名遣いだったり、華道とか茶道とか京都とか、病弱な少年とか。
でも物語の設定となってる1970年代後半って、そこまで大昔じゃないはずで、それが作者独特の古風な表現とどこかちぐはぐな印象で、読んでいてどうにも違和感を拭えなかった。
どうせならいっそ明治後半とか大正時代の華族とかいう設定にすればいいのに。
とか何とか言いながら、続編のある四部作だと聞いたので、続きを読んでみることにするw
だってビックリするくらい唐突に物語が終わるんだもん!
2019/02 -
作中の年代が40年ほど前。しかし、古さを感じさせなくて良かった。
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凛一、相手のことを気遣って気遣って、健気で応援したくなる。
人を選べないのが恋ってもんよね。 -
高校生の時に図書室でハードカバー版を読みました。シリーズものの1作目。
凛一と氷川先輩の関係がじんわり切なく胸に来ます。 -
高校生の甘酸っぱくて切ないお話。
よくよく文章を読まないと内容がよくわからないので、斜め読みはちょっとしかできません。
また、作品が古いのでほのかに香る一昔の香りがするお話でした。話もそうですが、文字の語彙が特にそう感じました。 -
長野まゆみ氏らしい そういう話
言葉の使い方とか 雰囲気とか
ちょっとこう昭和の香りというか 着物が似合う感じというか
そんなのが とてもツボ
そして そんな関係がたまらなくキュンとするのでございます -
描写がきれいなのがとっても印象的でした(´ー`)
生け花等の自然のものの表現が特に心地よかったです。