プラチナ・ビーズ

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 258
感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (437ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087752472

感想・レビュー・書評

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  • 若い友人が「今一番お気に入りの作家」と貸してくれた本
    2段組み 437ページ!

    面白くなかったらすぐやめようと思って読み始めたのに 
    プロローグから夢中になった

    北朝鮮・韓国・在日米軍そして日本
    フィクションだけれど 今の国際情勢を反映させてひきこまれる
    アメリカ国防総省の情報機関・通称『会社』に属するアナリスト葉山隆が知る真実

    ラストで明かされた「プラチナ・ビーズ」
    その言葉を うつむきながらかみしめた

    ≪ 母の国 つかむ未来は まだ遠く ≫

  • 翻訳物を続けて読んだせいか、今回はとっても読みやすかった。テンポも良く、いろんな伏線も把握やすく。そして日本の作家であるせいか、スパイもので面白いという以上にいろんな問題を考えさせらた小説だった。

  • 五條瑛のデビュー作にして原点。
    主人公は二人。クォーターとして日本人離れした外見を持つヒューミント(人的情報収集活動)のプロ・葉山と、NISC(海外調査軍)勤務の日系アメリカ人・坂下。それぞれが半島情勢とアメリカ兵変死事件を調べてゆくうちに、予想外の陰謀事件が明らかとなり、阻止するために奔走する話。

    これがデビュー作だなんて思えないぐらい完成度が高かった。プラチナ・ビーズ。最終盤にいたってそれがようやく何かわかったとき、本気で感嘆を漏らしていた。
    著者の見識の高さに脱帽。日本に暮らす著者が、よくぞここまで貧困と飢餓に苦しむ人間の生き様、主人公達の祖国に対する苦悩を描ききったな、と驚いた。
    また、著者の特徴がーー重厚でリアルな軍事諜報戦を主軸としつつ、登場する男達がどこか隠微な色香を感じさせる情熱的でロマンチックな作風が、このデビュー作からして既に確立されていたことにも驚かされた。

    プロローグとエピローグは必見。後の革命シリーズにおける主要キャラクー二人の出会いが描かれており、その切なくも特別なつながり方に、思わず目を潤ませた。
    革命シリーズを読む前に絶対読んでおくべき一冊。

  • 序盤で話がなかなかつかめず、読む速度が著しく低かったが、中盤以降速度アップ。久しぶりに読むのにこんなに時間がかかった。全体的には満足した。

  • 開いたとき、2段になっていて、躊躇。でも、読み始めたら止まらない。面白かった。続編も読みたい!!

  • プラチナビーズの意味は読む前から知っていた。
    だから、どんな物語なのかも、どんな結末なのかも、わかりながら読んだけれど。
    それでも、これは多くの日本人に読んでほしいなぁと思ったり。
    やはりこの国は異常ですかね。

  • 高校時代に読んだときの記憶がほとんどないのできっと当時は理解できなくて読み流したんだろうな。
    今はこんなにも萌えを感じてしまっているのに!w
    葉山は大切にはされてないけどなんだかんだで愛されてると思う。
    エディがエロい。すみれってここから登場してたんだ…!
    サーシャとエディの対決が見たい。
    超スーパーサイヤ人VS超スーパーサイヤ人みたいなことになるかなw

  • タイトルの意味は忘れない

  • わたしにとって今年1番の小説。五條さんデビュー作だそうで、わたしはデビュー作の粗くしかし強い思いが詰め込まれてる感が大好きなので、すごく楽しみました。プラチナ・ビーズってゆうタイトル、小説を手にとったときは無機質でキラキラした印象だったのが、不思議に変化していく様がすごくいいよ。

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著者プロフィール

大学時代は安全保障問題を専攻。大学卒業後、防衛庁に就職し、調査専門職として勤務。退職後、フリーライターを経て1999年に北朝鮮問題を題材とした『プラチナ・ビーズ』で作家デビュー。2001年『スリー・アゲーツ』で第3回大藪春彦賞を受賞。

「2018年 『焦土の鷲 イエロー・イーグル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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