スリー・アゲーツ―三つの瑪瑙

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 221
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087752571

感想・レビュー・書評

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  • 五條瑛/著
       集英社 (1999/12)

    長編のひきつけられる小説
    『プラチナ・ビーズ』もよかったけれど
    著者は女性なんですね
    北朝鮮 近くて遠い国 わからないことだらけだけれど

    ≪ 濃い闇に 家族のねがい ほのあかく ≫

  • 北の工作員の話。硬質で読むのにも時間を要しましたが、感慨はありました。それぞれの瑪瑙の持つ意味が重い。

  • 予想できるストーリーであるが、感動はある。

  • 家族のもとに帰してあげたかったな。
    続編読みたいんですけど~。

  • 賽は投げられた。覚悟と信頼を抱き、約束の地へ。

    プラチナ・ビーズの続編。相変わらずアナリストの葉山が苦悩している。前回の登場人物が多く出てくるので、簡単な説明と前回のあらすじにもふれてあるので、2冊を間空けて読んだ方にも嬉しい内容。
    チョンと呼ばれる工作員とその家族が中心となった話。家族の絆が疑問視される世界で、家族を思い奮闘する父と、その父を信じて行動し、耐える家族。彼らを結ぶのは約束と三つの瑪瑙。母の強さや父の葛藤に涙してしまう切ない話。

  • 北朝鮮と日本に最愛の家族をもつ、一人のスパイの物語。
    父親。家長。彼を信じる、娘と息子。こんなにも「血」を揺るぎない、正当な絆として描ききっていることに、少し驚いた。
    真っ直ぐな慕情、全く揺るがない信頼、命を賭けてまで家族を守ろうとする父親。あまり、最近の読み物に見かけなかったものばかりで。

    こうあるべきだ、とは言わないけれど、誰もが一瞬は心に思い描くような、家族のあり方。憧れるような、信頼感。
    このひとの描く人物や情景は、なんとなく身近な憧れや、願望を結晶化したような感じ。だからつい、のめり込んでしまう。

  • 「鉱物シリーズ」第2巻。

  • 五條瑛先生の本には、明確なヒーロー、明確な悪役がいないなー、というのが革命シリーズ既刊本全巻と、スノウ・グッピー、そして今回の鉱物シリーズ2巻までを読んだ感想。

    明確なヒーローではない者は、できるだけ善くあろうとし、目的のため、最善を求め、悪と知りつつ、暗黙の犯罪に関与し、明確な悪役ではない悪役は、悪の中で善に近寄ろうとし、時にその二つが壮絶にぶつかる。その二者の血のにじむような努力のなかに、愛や情熱といった人間くさい部分が見え、そこに心惹かれ、ページをめくる手がなかなか止められません。

    鉱物シリーズの既刊本はこれが最新らしいですが、巻末にはsee you next the perfect quartz と、例の五條先生独特の次回予告があります。

    でもスリー・アゲーツの出版年は1999年。革命シリーズも停滞しているようですし・・・

    はやく続きが読みたいものです。

  • おもしろかった!
    キャラクターにも馴染んできたのか、プラチナ・ビーズよりも読みやすかった。
    本の最後に次回予告?の「THE PERFECT QUARTZ」が記されているけど、10年たったいまでもこれはまだ出版されていないもよう.....。続きが読みたい。
    とりあえず番外編から読んでいくか。

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著者プロフィール

大学時代は安全保障問題を専攻。大学卒業後、防衛庁に就職し、調査専門職として勤務。退職後、フリーライターを経て1999年に北朝鮮問題を題材とした『プラチナ・ビーズ』で作家デビュー。2001年『スリー・アゲーツ』で第3回大藪春彦賞を受賞。

「2018年 『焦土の鷲 イエロー・イーグル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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