- Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087752571
感想・レビュー・書評
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五條瑛/著
集英社 (1999/12)
長編のひきつけられる小説
『プラチナ・ビーズ』もよかったけれど
著者は女性なんですね
北朝鮮 近くて遠い国 わからないことだらけだけれど
≪ 濃い闇に 家族のねがい ほのあかく ≫詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
北の工作員の話。硬質で読むのにも時間を要しましたが、感慨はありました。それぞれの瑪瑙の持つ意味が重い。
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予想できるストーリーであるが、感動はある。
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家族のもとに帰してあげたかったな。
続編読みたいんですけど~。 -
賽は投げられた。覚悟と信頼を抱き、約束の地へ。
プラチナ・ビーズの続編。相変わらずアナリストの葉山が苦悩している。前回の登場人物が多く出てくるので、簡単な説明と前回のあらすじにもふれてあるので、2冊を間空けて読んだ方にも嬉しい内容。
チョンと呼ばれる工作員とその家族が中心となった話。家族の絆が疑問視される世界で、家族を思い奮闘する父と、その父を信じて行動し、耐える家族。彼らを結ぶのは約束と三つの瑪瑙。母の強さや父の葛藤に涙してしまう切ない話。 -
北朝鮮と日本に最愛の家族をもつ、一人のスパイの物語。
父親。家長。彼を信じる、娘と息子。こんなにも「血」を揺るぎない、正当な絆として描ききっていることに、少し驚いた。
真っ直ぐな慕情、全く揺るがない信頼、命を賭けてまで家族を守ろうとする父親。あまり、最近の読み物に見かけなかったものばかりで。
こうあるべきだ、とは言わないけれど、誰もが一瞬は心に思い描くような、家族のあり方。憧れるような、信頼感。
このひとの描く人物や情景は、なんとなく身近な憧れや、願望を結晶化したような感じ。だからつい、のめり込んでしまう。 -
「鉱物シリーズ」第2巻。
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五條瑛先生の本には、明確なヒーロー、明確な悪役がいないなー、というのが革命シリーズ既刊本全巻と、スノウ・グッピー、そして今回の鉱物シリーズ2巻までを読んだ感想。
明確なヒーローではない者は、できるだけ善くあろうとし、目的のため、最善を求め、悪と知りつつ、暗黙の犯罪に関与し、明確な悪役ではない悪役は、悪の中で善に近寄ろうとし、時にその二つが壮絶にぶつかる。その二者の血のにじむような努力のなかに、愛や情熱といった人間くさい部分が見え、そこに心惹かれ、ページをめくる手がなかなか止められません。
鉱物シリーズの既刊本はこれが最新らしいですが、巻末にはsee you next the perfect quartz と、例の五條先生独特の次回予告があります。
でもスリー・アゲーツの出版年は1999年。革命シリーズも停滞しているようですし・・・
はやく続きが読みたいものです。 -
おもしろかった!
キャラクターにも馴染んできたのか、プラチナ・ビーズよりも読みやすかった。
本の最後に次回予告?の「THE PERFECT QUARTZ」が記されているけど、10年たったいまでもこれはまだ出版されていないもよう.....。続きが読みたい。
とりあえず番外編から読んでいくか。