- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087752816
作品紹介・あらすじ
一生に一度の快楽は、破滅へと向かっていく。性愛の深淵を描く、書き下ろし恋愛小説。
感想・レビュー・書評
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命を削り削られるほどの憎悪に限りなく近い愛は、近付けば近付くほど身を焦がす炎。けれど距離を取ろうとすれば、寒くて寒くて凍えてしまう。気まぐれに炎は揺れてひとところに留まらず、暗い闇を照らしたり涙が出るほどの温かみを与えたり美しく魅力的に揺らめいたりしながら、肌を目を心臓を激しく焼き尽くし、骨しか残さぬ。愛なんて。
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ニューヨークの書店で、かつて特別だった名前と再開を果たしたとく子は、日本での会社員時代を思い出していた。
山野辺塁と過ごした、自分の人生を変える愛の日々を。
こんなに綺麗で純粋な性愛の物語は初めてだった。
実際にこんな出来事が人生に起こることはそうそうないだろうけど、これぞフィクションにしかできないことかもしれない。 -
2022.12.09 図書館
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文章すべてが過激で刺激が強すぎる。
この一言に過ぎる。
同性愛、不倫、殺し合い、近親相姦、性犯罪などが次々と起こっており、息つく暇がないくらい、衝撃的だった。
主人公と塁が何日もかけて互いの全てを奪い合うような性行為をする描写、塁の劣悪な生育環境、離れようとしても離れようとしても離れられず何度も互いを傷つけ合うように行う性行為などが気持ち悪い。主人公にどうしても感情移入できなかった。
しかし、今までこのような小説は読んだことがなく、新鮮だった。 -
だんだん話がよくわからなくなった。
終始暗いけど、読みやすかった。
世界観に引き込まれるというより、こんな愛の形もあるんだと客観的に、冷静に読み進んだという感じ
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ただひたすら一気に読んでしまった。設定とか伏線とか、何も考えずにただただ読ませる力が凄まじい。結末が分かっているだけに途中から読んでいて苦しかったが、これこそが恋愛なのかも知れないと思った。
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4-08-775284-x 200p 2001.2.10 1刷
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ファム・ファタール。それは運命の女、相手を破滅させる魔性の女。
男にとってだけではない、女と女の間にもファム・ファタールは存在するのだ。
揺さぶられ、めちゃくちゃにかき乱され、あっけなく恋の罠に落ちた。
身も心も相手に溺れてしまい、相手を、誰かを、傷付けても止められない想い。
女同士と敬遠することなかれ。紛れもない愛の話です。