ワンダーランドin大青山

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 12
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087752861

感想・レビュー・書評

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  • 舞台や設定の面白さを活かしきれていないのが惜しい。田舎の古さがステレオタイプすぎたか。登場人物をもっと掘り下げて描いてほしかったが、人より妖怪がメインなので仕方ない…のかもしれない。『田舎の事件』が傑作すぎて、倉阪さんの描く田舎に期待しすぎていたからか、物足りなさが残ってしまった。

  • 実家に帰ったとき読む本がないので、置いてあった本からセレクト。猫が出てきそうだったから♪
    さほど面白くないんだけど、ついずるずると読んでしまった。

  • ユーモア小説だったのね。倉坂鬼一郎っていうと、かなりどんよりえぐめホラーって感じだけど、実はすごく「面白い」んじゃ。ていうか、人自体はかなり面白い人だと思うし。
    過疎の村の町おこしが余計に破綻していく状況、気の毒だけど笑えて仕方がない。なんか現実でも(ここまではひどくないと思うけど)ありそうだし。で、その原因になる狐のキャラクターがまた憎めないし、他の猫又だとか狸だとか、キャラクターの描き方がすごく上手い。個人的には間抜けな猫又、又五郎が可愛くて好き。
    逆に笑えそうで笑えないのは、地獄の情景。人間の本質は悪、ってのがなんとも頷けて。「カンダタ計画」、成り立ちそうなのが非常に怖い。

  • 愉快な不思議。愉快なロマンス。愉快な幻想。貴重だなあ。

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著者プロフィール

1960年、三重県生まれ。
早稲田大学在学中に幻想文学会に参加、分科会の幻想短歌会を主宰。
1987年、短篇集『地底の鰐、天上の蛇』(幻想文学会出版局)でささやかにデビュー。
1989年、第一歌集『日蝕の鷹、月蝕の蛇』(同上)を刊行。
平成とともに俳句に転向、「豈」同人。句集に『アンドロイド情歌』『悪魔の句集』『怪奇館』など。俳句関連書に『怖い俳句』『元気が出る俳句』『猫俳句パラダイス』などがある。
1998年より専業作家。ホラー、ミステリー、幻想小説など多彩な作品を発表。近年は時代小説の文庫書き下ろしを多く手がけ、オリジナル著書数は130冊を超える。
趣味はマラソン、トライアスロン、囲碁・将棋、油絵、鉄道など。

ホームページ「weird world 3 倉阪鬼一郎の怪しい世界」
http://krany.jugem.jp/

「2017年 『世界の終わり/始まり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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