機嫌のいい犬

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著者 : 川上弘美
  • 集英社 (2010年10月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087753974

機嫌のいい犬の感想・レビュー・書評

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  • 川上弘美さんの句集(1994-2009)
    人に誘われて俳句を始めた当初からのものだとか。
    年別に収録されていて、説明はないものの春夏秋冬の順に並んでいることが分かる。
    句の数が多い年、少ない年、すっかり抜けている年、とくに決めごとはなく自由に書いている感じが、なんか良い。

    「五月雨や ゆがみてあをき ラムネ玉」
    「ポケットに 去年(こぞ)の半券 冬の雲」

    俳句ってどことなくとっつきにくい印象があったけれど、思いのほか日常に根差しているんだなぁ、と。
    暮らしの中でふと気づいたことを俳句にしてみる。そういうことから始めるのも面白いかも。
    川上さん自身も最初は「私が俳句なんて…」モードだったのが、始めてみたらすっかりはまってしまったようだし。

    勝手なイメージ、川上さんって趣のある旧い日本家屋に住んでいそうな印象で、この句集を読んでますますそれが深まった。
    (もしかしたら近代的な高層マンションに住んでるかもしれないけど。笑)
    小説「センセイの鞄」を彷彿とさせるような句も見つけた。

    私の知人でも俳句会に入っている人がいるけれど、同じ会にいるメンバーでも、俳句に対する思いはけっこう違うらしい。
    最近の、決まりに囚われない自由な句も良しとする人もいれば、きちんと決まりは守って真面目に作るべきだと言う人もいて。

    いずれにしても面白く奥深い世界。
    17文字で風景や思いを表す。そこに情緒が生まれるなんて、日本語でしか出来ない技なのかも。

  • 俵万智先生の俳句とか結構好きだし、川上弘美作品は結構ビビッと来てるんだから、川上先生の俳句もきっと面白いに違いない!

    と思って手に取ったんですが。

    小説と俳句とエッセイの面白さは、必ずしも同じメジャで測れるものでは、ないんだなァ←

    俳句ビギナーすぎる私には、ちと早かったかもしれません。

  • 川上弘美の小説は何作か読んでいるけれど、俳句を読むのは初めて。
    見かけは可愛らしい小ささなのに切れ味鋭いナイフのようで、面白かった。
    しかし、私はここに収録された俳句を、俳句ではなく小説として読んでしまうなぁとも思う。
    私が俳句慣れしていないせいなのか、川上弘美がどうしようもなく小説の人であるのかは私には判断出来ないのだけど。
    「青ぬたや婚家の味は廃れさす」
    が一番好き。

  • いいとかわるいとかはわからないけど、俳句って楽しそう、と思った。
    最後の「俳句を、つくってみませんか。」でも紹介されてた「会ふときは柔らかき服鳥曇」は本当に恋の予感を感じる。わたしここしばらく毎日花柄のワンピースを着てる、予感を感じる?

  • 小説家が作る俳句に興味があって読んでみました。多少作り過ぎ?な句もありましたが、面白かったです。私のツボは、
    目ひらきて人形しずむ春の湖
    怖いよ〜

  • 俳句のイメージが変わりました。

    好きなのは

    もの食うて機嫌なほりぬ春の雲
    終点より十歩歩いて冬の海
    闘いに雪香水をつけ替へて
    徹頭徹尾機嫌のいい犬さくらさう

  • 全然、言葉を読み解くとか出来ないので、音の綺麗さを只楽しみました。
    接吻中に冬満月の大きさとか琵琶の花見えた句とか可愛い。

  • 俳句。

  • 川上弘美の小説やエッセイに流れているシュールな世界観は、この短い17音の中にも濃密に現れている。
    ・はつきりしない人ね茄子投げるわよ
    ・春の夜人体模型歩きさう
    の2句は特に気に入っている。

  • 俳句を、つくってみましょうか。

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川上弘美の作品

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機嫌のいい犬の作品紹介

ある季節、ある一日、ある瞬間。十七文字のゆたかに広がる物語。言葉の不思議なコレクション220句。第一句集。

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