ラブ・ミー・テンダー 東京バンドワゴン

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 626
感想 : 100
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087754346

作品紹介・あらすじ

老舗古書店「東京バンドワゴン」に舞い込む謎を大家族の堀田家が解決する、人気シリーズの第12弾。70年代の東京を舞台に我南人(がなと)と亡き妻・秋実の知られざる出会いが明らかに! 笑って泣ける番外長編。

感想・レビュー・書評

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  • ★4.5

    老舗古書店「東京バンドワゴン」に舞い込む謎を、大家族の堀田家が
    人情溢れる方法で解決する。
    東京バンドワゴンシリーズの番外編。第12弾!

    日本にロックの風が吹き始めた昭和40年代。
    勘一さんとサチさんが40歳代。
    我南人は大学を中退しデビューしてる20歳過ぎの独身。
    語りはいつものサチさんだけど生きてる~ (*´ー`*)
    本編では、もう亡くなっているから余り登場する事の無かった秋実さん。
    我南人と秋実さんの出会いから、いつもの様な困難や事件を鮮やかに解決する。

    実は番外編と知らずに読み始めました。
    一年経った堀田家の皆様の成長をとっても楽しみにしていたから
    スピンオフとわかって最初は、がっかりしてしまいました。
    でも、読み進めるにしたがってとっても引き込まれて楽しかった~(*´ `*)
    秋実さんがどんな人だったかもわかったし、
    Loveだね~のきっかけもわかった。
    堀田家の知られざる歴史が明らかになったの凄く嬉しかった。
    スピンオフ勘一さんとサチさんの時も良かったんだよね。
    また、待ってます(*'-'*)エヘヘ

  • 第12弾。四年に一度回ってくる〈番外編〉(このシリーズは〈堀田家の今〉を描く〈本編〉が三編続き、〈主に過去の時代の堀田家〉を描く〈番外編〉を一編挟むという形とのこと。知らずに読んでた。)

    今回は、時代は昭和四十年代。まだ二十代の若者だった〈堀田我南人〉と、その最愛の妻であった〈堀田秋実〉の出逢いを描いた物語とのこと。番外編だけれど、壮大な出会いの物語だった!本編に秋実さんがいないのが悲しい。秋実さんも堀田家と同じように人思いで、家族思いで、やんちゃで。堀田家と知り合うべくして知り合ったんだな。
    ここが「LOVEだねぇ」の発祥だったのか!

  • 今回は番外編、我南人と亡き妻秋実の出会いの話でした。番外編は通常の話よりスケールが大きく若かりし勘一やサチが大活躍するので面白いです。本編であまり語られない秋実の人となりを知れて良かったです。ちょっと偶然が重なりすぎなところもこの東京バンドワゴンの良さかもしれません。

  • 我南人と秋実さんの出会い。本編ではもう故人なので為人がわかる。我南人の「LOVEだねぇ」が初めて言われたのが彼女だったのかー。飄々としてるから他の人との違いというかどの辺にLOVEを感じたのか本人の気持ちを深く突っ込みたい気がする。

  • このシリーズに関しては
    もうお約束でかまわないわ。
    どんなに大変な状況になっても
    きっと最後は笑顔で終わる。
    そう信じて読むというのも
    それはそれで幸せな時間なのです。

    今回は時をさかのぼって
    我南人と秋実ちゃんの物語。
    最初からもう過去の人だった
    みんなの「母」秋実ちゃんって
    どんな人だったのかな…という疑問が
    この巻で少し解消されたか。

    高度成長期の日本
    我南人がまだ新人アーティストで
    芸能界もTV業界もまだまだ過渡期で。
    そんな業界の裏話も絡んでくる。

    あとは…我南人の名前や
    あのヘンなしゃべりかたの謎が解けた!
    じいちゃんン〜、そんな理由で〜
    こんな名前つけるんだぁ〜(笑)

  • 読み続けている東京バンドワゴンシリ-ズの番外編。秋実さんと我南人の出会い。
    既視感。サチさんと勘一さんとの出会いもこんな騒動だったなぁ~

  • 4年に一度の番外編。今回は満を持しての秋実さんのお話。
    ただまあ。。。内容的には「いつもの」という感じが。番外編になってもノリが全く同じなので結局「マンネリ」感が色濃くでてきてしまってるような印象。
    でもまあそもそもが「マンネリ」を楽しむシリーズなのかもしれませんしね。昭和ドラマのオマージュ的な意味合いとして言い方を変えれば「王道」なのかもしれない。

  • シリーズ12作目。
    サチさんは生前も同じ語り口で、全く違和感がない。当たり前ですが。
    秋美さんと我南人とのなれそめが語られています。
    堀田家の人々は昔もすごかった。
    これは読むしかないでしょう。
    読み終わると「LOVEだねぇ」という気持ちになります。

  • ん?いつもの出だしと違うわね・・・ああ、サチさん、まだ生きてるのね!www

    ほっほ~ぅ。すぐにわかっちゃったよ。秋実ちゃんだ!
    我南人と秋実、運命の、出会いの物語♡

  • サチさんや秋実さんが生きている!と感慨深く思いながらあっという間に読み終わってしまった。改めて「LOVEだねぇ」って、素敵で偉大な言葉だ!

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著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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