プラハの春

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (536ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087802450

感想・レビュー・書評

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  • 1960年代に起きた、チェコはプラハでの民主化運動が盛んだった時代を背景に描くラブストーリー。

    当時実際にプラハに駐在していた元外交官の著者の実体験を基に書き下ろされている。物語が実際にあった政治的事件、登場人物の周りで展開されるため、どこまでがノンフィクションなのか、フィクションなのか、正直読み取るのが難しい。主人公とヒロインであるドイツ人女性の恋愛パートは大変に甘美に描かれている。

    どうか、すべてノンフィクションであってほしいと願ってしまうのは、残酷だろうか。

    とても分厚い本である。
    しかも1ページが上下に分かれて書かれているスタイルのため、見た目よりボリュームがある。

    だが一気に読めてしまうだろう。
    それほどまでに引き込まれるストーリーだ。

    読み終わった後は確実にこう思うだろう。

    「あ、プラハ行きたい」

  • 「プラハの春」から今年は50年。ということで再読。今のチェコはユーロ圏とはいえ、ロシア寄りとか………。

  • うーーーーん…私は残念ながら受け付けなかった…。
    チェコの人々の苦難は伝わった、それについては読んで良かったと思う。
    しかし肝心の中心にあるラブストーリー、特にヒロインの描き方が…。
    主人公はじめ、取り巻く男性達がヒロイン(絶世の美女!稀代の才女!そのうえ聖女のような優しさ!はは!)に求めているのは結局母性。
    甘ったれんなよ!
    お前達が彼女を追い詰めたんだよ!
    クライマックスの教会の場面ではもう気持ち悪くなってしまった…。
    これは私の好悪の問題でもあるので、好きな方には申し訳ないけれど、私はノンフィクションで読みたかったなぁ…。

  • この本をきっかけに、社会主義に興味が湧いた

  • プラハに旅行する前には、必ず読むべき一冊

  • プラハの春へむけた戦時圧政下の力強い開放運動と恋の物語。ともすると、冷たい政治・歴史解説書ともなりそうだが、人間味のある外交官堀江を中心としたストーリー展開と心情変化が、読者を引き込む。

  • プラハの春を現役外交官である筆者がラブロマンスを織り交ぜあくまでフィクションとして書き上げた作品。フィクションかノンフィクションか分からないどきどきした展開は見物であるが、人物像やセリフの描写があまりに単調なため、プラハの春を知りたいならノンフィクションや歴史書を読んだほうがいい。

  • 「ベルリンの秋」の前編。「秋」への伏線があちこちにあり、この順番で読むのもなかなか面白かったようです。(シルビアの次巻での存在の大きさが予感されます)68年のチェコという忘れられない事件の一つ。前作より、短期間のことが凝縮されており、充実感がありました。忘れもしないあの8月20日へ向けての緊張。そしてその後の必死のソ連との交渉。プラハの熱気と絶望。思い出されます。アポロ、文化大革命とほぼ同時代でした。なぜ失脚せず、またチェコの人から愛され続けた不思議だったスボボダ大統領の間に立った苦しみが30年経ってやっと分かりました。味のある顔をした人でした。中国の文化大革命とは全く逆ではありますが、「人間の顔をした社会主義」というドプチェクの実験に憧れたものです。しかし、ドプチェクとチェルニーク、スムルコフスキーらがちょっと度を超え過ぎてしまいましたね。今更ながら惜しかったと思います。一方で、あの後、メキシコ五輪体操でチャスラフスカとクチンスカヤの対戦があり、あの観衆全てが敵になってしまったけなげなクチンスカヤが可哀想だった記憶が生々しいです。

  • プラハの春を舞台に描いた恋愛小説。当時の空気感がリアルに伝わって、歴史的読み物としても面白い!

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