群馬県出身、文筆家。能や歌舞伎など日本の伝統芸能に強く関心を寄せ、甘くなり過ぎることのない柔らかな語り口で綴られるきものの景色に、多くの支持を集める。古美術や工芸、芸能などジャンルを超えた世界に向けられる旺盛な好奇心は現在進行形で、雑誌の企画、構成、執筆活動を行う。著書に、前作『折にふれて きものの四季』(文化出版局刊)のほか、今作共著者の浅井佳代子と初めてタッグを組んだ『きもの熱』、また『清野恵里子のきものの愉しみ 帯あそび』(ともに集英社刊)など多数。二〇一七年に上梓した『咲き定まりて 市川雷蔵を旅する』(集英社インターナショナル刊)では、膨大な資料をもとに市川雷蔵とその時代の日本映画界を活写し、新境地を開いた。
「2021年 『時のあわいに きものの情景』 で使われていた紹介文から引用しています。」