夫は犬だと思えばいい。

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087806410

作品紹介・あらすじ

ためしに「夫を犬だ」と思ってみて下さい。ご飯のとき、真っ先にパパにおいしいものを出してあげる。ほとんどそれだけで喜んで忠誠を誓うのですからラクなものでしょう?
子育てに悩み続けるママを救うために。家庭で居場所がなくなったパパの誇りを取り戻すために。超人気塾のカリスマ先生が教える最強の子育てバイブル!
何より大切なことは、夫婦のコミュニケーションにあった!

感想・レビュー・書評

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  • 子育てって苦しいねー。可愛いんだけど、可愛いから?辛いよねー。って共感してしまう。生の声が響いて。
    孤母かあ。私も育児休暇中はネットの子育てサイトとかでのつながりが癒しだったなあ。
    ちょっとお母さん=専業主婦が前提な空気がなんだかなですが。

    このタイトルだと「夫」には読んでもらえなさそうなのが難。
    「地図を読めない…」の子育て版という感じ。
    女性の手の内を明かしてしまうことになるけど、相互理解のためには読んでほしいな。
    そういえば、家の人もどっかのビジネス書で読んだのかな。「繰り返す」「言い換える」「共感する」のをやってるわ。ちょっと唐突だけども。

    塾や講演会での生の声にドキリとしたり、吹き出したり。
    それがとても楽しかった。
    花まるの現場からで紹介される子どもたちが可愛いくてきゅーっとなる。

    「女の子が男の子の品定めをするのはふつうのことです。しかも品定めはずっと続きますので、聞きたくなくてもあきらめましょう。」

    「小6の子が卒業するときに、コンプレックスは宝物だ、という言葉を伝えます。コンプレックスを抱いて自分の内面に向かい合うことによって磨かれるものがある。」

    「人が話しているのにいつも上の空、寝転がってテレビをみているお父さんに、王子さまの片鱗はありません。」

    「だって、男だもん。
    こう思うことが大事です。これは、一種の意識改革です。」

    「女性というのは、話した時間のぶんだけ安心するところがあります。」

    「勉強がんばれよ。そして、いい友だちをたくさんつくれよ。50歳のときに、素敵な仲間がいっぱいいる人生にしろよ」

  • なんというタイトルでしょう~~
    このような 本を家に置いたら
    ご夫婦でトラブル発生しないかしら?
    という インパクトのある タイトルでした。

    内容は 簡単にいうと
    犬っていうより 
    異性を違う生き物とみなせば良いという事でした。

    過去に 黒川伊保子さんの 著書を数冊読んでいたので
    (彼女は かなり前から男性脳と女性脳の違いを書いています。
    この部分を深く掘り下げたいなら「恋愛脳」「夫婦脳」「鈍感な男 理不尽な女」などをおすすめします。)
    かなり かぶる内容ですが 
    この本は 夫婦が仲良くなる事によって 子供に良い影響を与えると 結果づけています。
    そして、子供達には 子供の頃から
    男性と女性の考え方の違いを教える事によって、
    上手く生活できるように指導しています。

    この本は 夫を犬に譬えましたが、、
    異性だけではなく 自分以外の人それぞれに対しても
    そう 思えれば 普段の生活も楽になるのではと
    改めて思いました。
    自分は こう思うのに、何故あの人はそうしてくれないのか?って
    思うことは 沢山あると思いますが、
    他の人は 自分じゃないから 同じようには 思ってくれないのがあたりまえなんですよね。
    そう 割り切って 思えるようになると
    結構 人生楽になるかもしれませんね。

  • 女と男は違う生き物としてみる!
    学習塾を経営する著者が長年保護者を見て考察したことが書かれている。
    お母さんは孤独。だから話を聞いてほしい。共感してほしい。
    お父さんも孤独。
    お母さんの安心が子どもの心を安定させる。
    著者の人の良さが滲み出ている本。
    学習塾での経験が具体的に書かれており、子育て世代はそうそう!と共感できる。
    異性の考え方の違いについて、最後は子育て世代だけでなく、子どもや新社会人などの例もあり、どの世代にも共通することだと分かる。
    異性を違う生き物としてみると、心が広くなる気がする。
    が、片方だけこのことを知っていても、異性に対する理解にはなるかもしれないが、男性が話をきいてくれない…ということへの解決策にはならないかな?

  • 高濱さんの本は何冊か読んでおり、この本はタイトルが気になって読んでみた。

    男女は違う生き物で、夫のイライラする言動も犬だと思えばゆるせる、ということ。

    我が家の場合は、夫は本に記載されている数%の部類の協力的で理解があるタイプなので、この本を読んで夫が素晴らしいということを再確認できた。もっと夫に感謝しようと思った。

  • ネタバレあります。

    |親を変えなければ、根本は改革出来ない。

    |女は理屈を聞かない。事例を話すこと。母親はただ、安心したいだけ。

    |本来子供は勉強やりたがるもの。やりたがらないのは、母親の言葉に原因があることが多い。”やったの?””なんで出来ないの?”等。

    |融通性は思春期に築かれる。型にはまっていることを友人や先生に指摘されることで、自ら変わろうと決意する。母親からのマイナス面の指摘は悪循環を生む。

    |心のケア、アドバイスは両親以外の外の師匠(学校や部活の先生等)に対応してもらうことが効果的。

    |誰が”成績が伸びない”と思っているか。それは母親である。母親の言葉から、子供が自分は成績が悪い、と思い込むようになる。

    |子供の間違いを暴き立てても、ろくなことにはならない。

    |何か救いを求めるように、子供に過剰に関わり、自立を阻むこともある。母親の言葉で子供の自信が潰されていく。

    |子供が”学校に行きたくない”と言い出す。深刻に考えすぎると、この件がひとつの事件として、子供に認識させてしまう。いじめを疑われる事自体、傷つくこともある。親が学校へ乗り込むことも、子供の立場をなくすだけ。(転校もひとつの選択肢)

    |”自分が中学生になった”というのは、明らかに大人に近づいたという独特の感覚がある。

    |子供の全てを肯定する"よしよし主義"が蔓延。"頑張らなくていいよ"と育った子どもたち。そんな子供達が、自分で飯が食える大人になれるのは困難。

    |ギリギリだった母親。相談相手もいない、近所に心から話し合える友人もいない。時代の流れで核家族化したことで、全ての負担は母親へ。母親は孤独だった。ギリギリが原因で、些細なことまで心配して、悪循環を生んでいた。

    |実はお母さんがお父さんに求めいているのは"解決方法"ではありません。”私の不安や心配をわかって欲しい”ということ。
    母親が安心していると、子供も安心して学校に行ったりするもの。
    母親のこの信号を父親が見逃すと、母親は孤独になり、父親を信用しなくなる。お前も大変だよな。というねぎらいの言葉が必要。

    |文章題は母親以外の、父親もしくは、第三者が指導すべし。

    |父親の役割は、母親のカウンセラー

    |ニコニコの笑顔で、”行かない”なんていう選択肢はないのよ、という穏やかな中にも毅然とした態度と、
    ”心配ならそばにいてあげるよ”という大きい愛情が並列している。
    事件にしてしまうと、後を引く。
    安心できる太陽のようなママのぬくもりで自信を持てれば、外へ出て行きたくなります。

    |約束事にすぎない結婚なのに、お互い自分の権利ばかり主張している。男なんて、女なんてこんなもの、という距離感で付き合うことが丁度いい。

    | 女の子が男の子を品定めするのは当たり前。(え・・・)

    |母:"塾を変えようと思うんだけど"  の言葉には、
    共感して欲しい、という思いが込められている。しかし、夫は
    塾を変える"是非"について、追求したり、理屈で攻めたりしてしまう。

    |子供が好きなのは何よりもお母さん。世界一大切なお母さんの愛情が
    子供に注がれていれば、大抵の問題は解決していく。
    そのお母さんを支えられるのは、お父さんだけ。

    |お父さんは、まずお母さんの話に耳を傾ける。一生懸命聞く。
    家族に協力してくれている、私を理解してくれている、という行動を続けることで、母親は安心し、子供も安心します。

    | 男はプライドで生きている。立てられてナンボ。
    例えば、夕食のご飯は、まずお父さんから、というのもあり。
    お父さんが残業でいなくても、お父さんの分を用意してラップでくるみ、
    子供の分を用意する、ぐらいの配慮があれば、良い方向へ進む。

    |想像することが大切。分からないことも、分かろうとすることが大切。

    |女の落とし穴
     ・期待しすぎる
     ・愚痴を言う(子供に父親の悪口など)
     ・諦める
     ・意地悪をする

    |男の落とし穴
     ・正解を求めたがる
     ・論破する
     ・自分の間違いを認めない
     ・辟易する(うんざりする)

    |夫は犬だとおもえばいい。違う生き物と思いましょう。

    |異性の扱いが上手い人は、褒め上手

    良い例:
    本当は早く帰って来て欲しい時に・・・
    ”今日は〇〇でイライラしてしまっていて、あなたに嫌な想いをさせてしまいそうだから、今夜は会社の人たちとお酒でも飲んできたら?”
    こんなメッセージを送れる妻なら、心配して、すぐに帰ります。

    | 女性に受け入れてもらいたければ、可愛げBOXに入れ!
    女性が可愛いと思うのは、”私”の言ったことを守ろうとしている、
    ”私”のために一生懸命頑張ってくれている。
    自分をさらけ出して、汗をかいて、とにかく一生懸命に。

    |繰り返して、言い換えて、共感する

    |出来ない理由を探すより、その場のベストを尽くす子供に育って欲しい。逆境こそ、成長のチャンス。

    |思春期の入り口には、両親から異性について、話をしてあげよう。

  • 祖母に「夫は手のひらで転がすくらいでいればいい」と言われたのを思い出しました。
    なんか自分が負けた気がして嫌だったのですが、そうか、犬か...!と。

    講演を聞いたお母さんの感想に『犬の飼育本を読んでみたのですが』とあって笑いました。
    うちにもあるので再読してみようかな。

  • すごい題名だな、、と思いながらも手に取り読みました。
    男女ってこうも違うものだなと。
    男はプライドで生きてる、居る時も居ない時も、立てること大事。
    同じ人間ではない ということ。
    子どもが犬好きなので犬の本を学びながら接していこうと思います。

  • タイトルから受ける印象とは違って、育児に関する本。

  • 読み終わった。子どもの教育を突きつめた先に、お母さんやひいては夫婦の問題があり、それを解決すべく持論を転換している人。

    夫婦の問題、家族の問題には閉鎖性というか、そういうものが深刻さをもたらす気がする。

    こういう塾とか、話を聞いてくれる場所があるだけで、家族にとっても子どもにとっても安心できるんだろうなあ、と思う。大仰な教育理念とか装置とかなくっても。

  • 思っていたのと違う内容だったので、途中でやめた

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著者プロフィール

高濱正伸(たかはま まさのぶ):
花まる学習会代表。1959年、熊本生まれ。東京大学農学部・同大学院修了。
学生時代から予備校等で受験生を指導する中、学力の伸び悩み・人間関係での挫折と引きこもり傾向などの諸問題が、幼児期・児童期の環境と体験に基づいていると確信。1993年、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、小学校低学年向けの学習教室「花まる学習会」を設立(現在は年中〜中学生)。2015年より、佐賀県武雄市で官民一体型学校を開始。著書多数。

「2022年 『マンガとクイズでまるごと覚える!47都道府県地理カード』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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