どうして人はキスをしたくなるんだろう?

  • 集英社
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感想 : 64
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087806830

感想・レビュー・書評

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  • 数あるみうらじゅんの著作をどれか読もうとおもいブクログレビューを渉猟していたら、本書で声をあげて笑ってしまった報告が多数寄せられているのに気づいた。そして、何を隠そう平素より猥雑なことしか考えていない私である。こんな書名を掲げる対談録がそそらないかといえば真っ赤な嘘だ。急ぎ支度し、図書館へ駆けつけた。本をひっくり返して背表紙を表にカウンターに持って行ったところに私の中途半端さが宿っている。——さて、読んだ。
    いやあ、笑った、笑った。エッチなことを思うさまトークに昇華するその腕前に終始虜にされた。編集の妙もあるのだろうが、それを差し引いても話題の提示と拡張と転調と決着がすこぶる巧いのがよく分かる。相手の発言に頷き、オウム返しにするだけじゃなく捻りを加え続ければこんなにも深〜く語れるのかと勉強しきり。その「深〜く」というのは、ふたりの個別の体験から導き出された言葉が、男性諸君につうずる普遍に到達できているように感じたからである。かつて童貞であり、それでも心のどこかに童貞を生き残らせている読者としては「あ!よくぞ言ってくれた」と膝を打つ誇らしい想いがする。対談する二人がコピーライターや演劇で第一線を走っているわけが納得できた。人びとが待望していた言葉を明快に出力できる感度ありてこその業績なのである。「よくぞ!」と拍手を送るとともに、社会的にタブーとして沈黙してきた童貞の過去にあたたかい眼差しを向けられるようになり、本書で笑い転げることができた。
    みうらじゅん、並びに宮藤官九郎作品、積極的に追います。

    • yhyby940さん
      こんにちは。読んでみたくなりました。ありがとうございます。
      こんにちは。読んでみたくなりました。ありがとうございます。
      2023/11/13
  • [private]プレイボーイに連載された、みうらじゅんとクドカンの対話集。3/5点
    「自分の親も喜ばせられない人は、周りの人たちも喜ばせられないでしょう。親ほど趣味が合わない恋人はいないですから。地は繋がっているけど、趣味も考え方もなにもかも違うでしょ。そんな人たちを喜ばせられた時のうれしさったらないもんね。」
    「本人が楽しそうにしているのが、その人らしいとか自分らしいっていうことなんじゃないですか。」
    「たくさん人と会って邪魔くさいことを経験しないとなんの証明にもならない。」
    「お金が無くなったら自分はダメになるとかそれこそ人が変わっちゃうんじゃないかって思いがちだけど、でも実際はそんなことで人って変わるもんじゃないんだよね。大事なのはお金じゃなかったんだなって気づくのが人生なんじゃないのかな。」[/private]

  • 日本のサブカル界を牽引してきた永遠の中2コンビ、みうらじゅんと宮藤官九郎。この二人が、男と女、人生、趣味と仕事など、くだらなすぎて今さら人に聞くのは恥ずかしい“素朴な疑問”に真っ向から挑む!

    表紙の、旅館の浴衣姿でのほほんとくつろぐ二人の写真からして肩の力が抜ける一方、どこか怪しい独特の雰囲気が漂っている。内容は表紙以上に脱力モノ。ほんっとうに、くだらない!馬鹿馬鹿しすぎて笑いが止まらない。こんなことを本気で話し合って、しかも本になってしまうことに、逆に感動した。
    くだらなさの中にも、鋭い考察にはっとしたり、無茶苦茶な論理だけど妙に納得してしまう部分もあって、やはりこの二人はただ者ではないと感じてしまった。

    この本は外では読めません。お家でひとりで読みましょう(笑

  • 何の話も結局下ネタに笑
    くだらなくて、くすくす笑いながら読んだ。
    やっぱり好きだなー、みうらじゅん。

  • 聞いてた通り、人前で読むのは危険(笑)

  • 『あまちゃん』をはじめとする今や押しも押されぬ脚本家の宮藤官九郎氏が、人生の三分の二はエロいことを考えて来たみうらじゅん氏との対談を通じて、ズリネタを披露します。宮藤官九郎ファンの女性が見たら発狂してしまうのではないかと思うのですが、本書を私に推薦したのは朝活読書サロンのマダムなのでした。

    http://naokis.doorblog.jp/archives/miurajun_kudoukankurou.html【書評(18禁)】『どうして人はキスをしたくなるんだろう?』宮藤官九郎のズリネタ : なおきのブログ

    <目次>
    第1部 “男と女”のわからない
    第2部 “人生”のわからない
    第3部 “仕事と遊び”のわからない

    2017.08.21 朝活読書サロンで借りる。対談本
    2017.10.11 社内読書部でちら見せ
    2017.10.15 読了
    2017.10.16 朝活読書サロンで紹介する。

  • 爆笑。下ネタばっかりだけど。うっかり電車の中などで読んじゃいけません。

  • 気楽に読める一冊。時々ハッとする言葉があったりなかったりするが、やっぱりしょうもない下ネタが笑える。そんな下ネタの中にも一片の真実があったりなかったり。射精後のブルーについて書いた章では、手でしごくより腰降ったほうがザーメンの量が多いのは、精子工場職員のモチベーションが出荷先によって変わるから、とか言ってて下らなさの極致。何言ってんだまったく(笑)。

    「リセットしてチャラにする」という考え方については、ファミコンのリセットボタンがイケナイと言い、もしリセットボタンがなくてマリオが血だらけの画面がずっと出続けてたら違ったのではないか、とか言うみうらさんの言葉がいい。

  • 楽しく、ひたすら楽しく読めます。
    でも、ひとりで読むに限る。

  • 中年男の飲み屋での会話を聞いているかのような一冊。
    もちろん会話しているのが彼らなので当然面白い。

    肩の力が抜けた工藤官九郎が絶妙にいい感じ。

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著者プロフィール

作家・イラストレーター

「2022年 『ベスト・エッセイ2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

みうらじゅんの作品

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