政と源

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著者 : 三浦しをん
  • 集英社 (2013年8月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087806854

政と源の感想・レビュー・書評

  • 面白かった。国政にも源二郎にも、個人的になんか重なる要素はあまりないにもかかわらず、泣けちゃった。
    いいなあ、70代の男の友情。国政の胸のうちも、どちらかというと出て行った妻清子の思いの方が、容易に想像つくから、共感はできないのに、なんか、不器用さを愛でたくなる気持ちにさせられた。徹平とマミのカップルもいいなあ。思い出語りに出て来る、源と花枝のエピソードも、とてもドラマティック。登場人物もみな魅力的だけれど、なにより政と源の、まったく違うふたりが、お互いを必要とし合い、気遣いし合い、ときにぶつかるその関係性が、愛おしかった。ひとり、こういうひとが会えるところにいてくれたら、人生悪くないよね。ひととひとが縁あって出会い、なにかの節目をともに迎えることができるほどの距離にいられるって、すてきなことだよなあ。胸の奥がぽっとあったかくなって読み終えた。70代、独居の方が読んだら、まさに身につまされるところがあるだろうか。さみしくて、ときどき笑えて、ときどき顔をしかめつつ、、でも満たされるお話でした。秀逸!

  • POPかくならーってだいぶ迷ったけど
    頑固じーさんも反省するんです!
    頑固じーさんラブレターを書く
    とか?笑
    .
    .
    .
    .
    こんなおじいちゃんたちいそう…って終始思いながら読み進めました笑
    三浦しをんさんの本は読みやすくて、自然と入り込めるから大好きだなーと何を読んでも思ってしまう。この人情味あふれる下町の雰囲気が政さんと源さん2人が登場するだけて伝わるし、ちょこちょこほっこりしたな。

  • ■ 1674.
    <読破期間>
    2016/10/12~2016/10/21

  • 友情 愛情 両方読めます。
    何気ない日常が愛しいお話。
    恥ずかしながら、この作品で「つまみ細工」を知りました。

    源さんが豪快でかっこいいお爺さんです。

  • シチュエーション的に面白いのだが、中身が薄く感じた。いわばありきたり感がある。

  • 元銀行員のお堅い国政と、奔放な自由人で「つまみ簪」職人の源三郎、水路のある下町で暮らす73歳のおじいちゃん二人の友情もの。

    それなりに楽しく読めたけど、子供むけというか浅いというか、今ひとつ食い足りない気持ち。どうやらコバルトで連載していたようで、まさにライトノベルだから仕方ないのか。BL風のイラストもちょっと苦手だった。

    下町っぽさや簪職人など、設定として悪くないのにあまり風情が伝わってこなかったのはどうしてだろう。勿体ない。政と源、おのおののキャラクターもテンプレ的でとくに目新しさはなく。

    源三郎の弟子の徹平とその彼女のマミちゃんなどの配置は良かったと思う。随所でくすっと笑えた。

  • 幼なじみの73才男子二人、簪職人と妻に捨てられちゃった政

  • 「俺たちが見られなかったとしても、来年も再来年も桜は咲くさ。それでいいじゃねえか」
    ー堀源二郎


    つまみ簪職人の堀源二郎と
    元銀行員の有田国政による
    Wジイさんの強い友情が素敵。

  • 最高!ジジイ最高!!BLじゃなくてGL!!!生涯かけて愛したのは実はお前だった、、的な。運命の女はいるけどどの相手よりもお前と過ごした時間が一番長い、、的な(違います本編は至極真っ当な爺友情ものです

  • いいもんですみなさ~ん!歳を取っても変わらない友情ってのは。ほしいなあ私も。

  •  つまみ簪職人の源次郎と元銀行員の国政は、ともに73歳を迎えた幼馴染み。
     源次郎は弟子の徹平と賑やかに暮らしているが、国政は妻も嫁いだ娘のところに行ってしまい、1人暮らし。
     生活も性格も対照的な2人の下町人情劇。

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     お話は三人称だけれど、国政さん視点。源次郎さんの内面は国政さんの目から見たもの。
     ミステリと違って、何か大事件が起きるというわけではないけれど(人生の中で起こる事件として考えれば、それなりに大きいことでもあるけれど、小説の展開としては、てことで)、キャラがみんな生き生きしていて、楽しいお話でした。

     だから、文章やキャラやそういうのは☆5なんだけれど、上記にも書いたとおり、ミステリとか冒険小説のようなハラハラドキドキが強いわけではないから、何か途中で飽きて来ちゃって、その点で☆1。
     総合して☆3です。

  • 墨田区の運河沿いに暮らす幼なじみの老人二人の日々。

  • 後期高齢者の、現役職人と嫁子に捨てられた元銀行員幼なじみお爺さん二人組の日々。
    老後に嫁子に捨てられると悲惨だが、こればっかりは日頃の行いだけではどうともならぬ。

  •  東京、下町の墨田区Y町。政こと有田国政と源こと堀源二郎は七十三歳。幼なじみである。腕のいい簪職人だがそれ以外は適当な源と、元銀行員で堅物の政は、正反対の性格だが、腐れ縁で何かと一緒にいることが多い。

     独居老人の悲しみや、空襲で焼け野原になったときの記憶など寂しく感じるものもあれば、源の弟子の結婚話など温かく感じることもあり。
     老人が主人公だからこそ人生の機微を感じるのだと思います。

  • 下町のハートウォーミングストーリー。
    主人公は70歳代の幼馴染2人なんですよ。
    片方は40代で妻を亡くしたつまみ簪職人、もう片方は70歳になった頃に妻に出て行かれた元銀行マン。
    死がわりと身近にあって、体に痛みも出てくるお年頃。

    老後の生き方についてふいに考えさせられる物語でもありましたね。
    今の団塊世代の男性もきっと、家庭を顧みずに我武者羅に働いてきた人が多いんじゃないでしょうかね。
    終着点が熟年離婚だとすれば、なんだか寂しい。

    ところで主人公のこのお二人、案外子どもか!ってくらいに拗ねたり意地を張ったりする場面もあるんですが、こんな風に長く付き合いのある関係を持てるって、本当に素晴らしいことですよね。
    それも、こんなに違う二人が。
    違うといえば、作中で登場する徹平&マミちゃんもまた素晴らしい。ちょいちょい登場する二人の幸せな姿と、困難を乗り越えようとする漢気溢れる姿にぐっときました。

    この本は素晴らしいところがいくつもあるんですが、その1つがまず装丁。和風で美しい装丁な上、中には格好良いイラストまで描かれています。
    それからところどころで登場する国政の心の声やツッコミが面白くて。
    「あそこを船で通ってるとき、俺の頭にカモメがとまったんすよ」
    「本当かい」
    (略 ※徹平のお馬鹿発言)
    "徹平くんは、カモメに脳みそを持ち去られたのかもしれないな、と国政はちらと思ったが、むろん黙っておいた。"とか、いちいち面白い。

    三浦しをんさんの紡ぐ言葉は本当に丁寧で心に届くから、物語ももちろんいいのだけど、読んでいてとても心地よかったです。
    ああ、いい物語を読んだなあという気持ちでいっぱい。

    大事な人が亡くなった時の描写で、
    「長く親しんだ景色をまたひとつ失ったさびしさは、これから少しずつ胸の底に降り積もることだろう。」とか、どうしてこんな的確な言葉が選べるんだろう。
    とにもかくにも、いろんな方面から最高の1冊でした。

  • 完全無欠なおっさん3人組もいいけど、いずれ来る死を考えたり、家族がいなかったり、奥さんと円満でなかったり、全然スーパーヒーローじゃないおっさん2人組もいい。すぐひねくれる性格の政が面倒くさいが、そういう部分が表に出てくるのも老いるということなんだろうな。それでも近くに源や徹平ちゃん、マミさんがいる政は恵まれていると思う。清子に送るハガキの文面は笑った。

  • 老境を迎え家族のことや友情を改めて感じずにはいられないとのテーマでさらっと仕上がった読みやすい小説でした。
    うん、なんだかやっぱりなという感じ。

  • 三浦しをんらしいライトな感じの読みやすさながらもじんわりとあたたかくなる。
    国政と源二郎を見ていると自分はどんなふうに年をとっていろいろを積み重ねていきそこにたどり着くか、ということを考えさせられます。

  • 荒川と隅田川に挟まれた三角州のような墨田区Y町
    大学を出て、勤勉さがなにより大事だと銀行に入って働き今は年金暮らしの有田国政73歳
    小学校もろくに卒業せず、子供と時分につまみ簪職人に弟子入りし、己の腕一本で
    でやっていけるようになってからは、気の向くままにしか仕事をしない堀源二郎73歳
    幼馴染とはいえ二人は正反対と言っていいほど生き方も考え方も違っている。
    しかし喧嘩をしても仲直りをし何故か一緒にいるから不思議だ。

    国政は数年前に突然妻が娘の所へ家出し、妻からも娘からも無視され孤独だ。
    仕事の忙しさを言い訳に家族と向き合っていなかったから当たり前だ。
    源二郎は早くに妻を亡くし子供も居ないのに、徹平という若い弟子を取ってなんだか楽しそうにしている。
    そんな源二郎に国政は薄暗い苛立ちを抱えている。

    ●『政と源』 源二郎の弟子の徹平が昔付き合っていた不良仲間に暴行と恐喝をされ、それを政と源  が退治する…。

    ●『幼なじみ無線』 ぎっくり腰になって動けなくなっている国政を虫の知らせて駆け付けた源二郎が介抱する…。

    ●『象をみた日』 徹平の作ったつまみ簪アクセサリーを上野で販売していると…。

    ●『花も嵐も』 二人で初詣に行ったら源二郎の妻の事で言い過ぎて気まずくなってしまう。そこで若き日の源二郎と妻の出会いを思い出し、自分の妻との出会いなどを思い出し妻に会いに行く決心をする…。

    ●『平成無責任男』 国政は勇気を出して、横浜に暮らす娘一家を訪ねるが全く歓迎されなかったが、やっと、妻に帰る気があるかと問うことが出来た…。

    ●『Y町の永遠』 徹平とマミとの結婚式の仲人を依頼された国政は頑なに仲人を拒否する妻に毎日葉書を送る…。

    ゴールや正解がないから終わりもない。
    幸せを求める気持ち。自分がしてきたこと。
    それらに思いを馳せては死ぬまでひたすら生きる。
    その時間を永遠というのかもしれない

    政と源のような年齢になっても二人のような素敵な関係を続けられる
    友達がいるといいな

  • 長い付き合い。いつもの街の風景。妻と別居中の元銀行員の政と、職人の源の交流を描いた物語。しをんさんは些細な日常のキラキラした部分を吸い出して表現するのがとても上手。

  • ライトな読み心地。深さはなかったです。でも政と奥さんの話がよかったな。国政みたいなじいさん、たくさんいるでしょうね!

  • 有田国政と堀源二郎は、荒川と隅田川に挟まれた三角州のような墨田区Y町に暮らす、幼馴染。
    ともに73歳。
    国政は銀行勤めの後、定年退職。
    妻は娘のもとへ行ったきり戻ってこない。
    源二郎はつまみ簪職人。
    愛妻を亡くして以来の一人暮らし。
    そんな二人を取り巻く、物語。

    三浦しをんさん、やっぱり笑わせてくれます。
    そして、ホロリとさせてくれます。

  • 心が温かくなる物語。
    自分が年寄りになったときを少し考えてみた。

  • 有田国政(ありたくにまさ)73歳、堀源二郎(ほりげんじろう)73歳、幼馴染の「政(まさ)」と「源(げん)」。荒川と隅田川に挟まれた墨田区を舞台に繰り広げられる73歳とは思えない若者のような、子供のような懐かしい無邪気な世界に心が温まります!

  • 正反対な性格の幼なじみのおじいさんコンビ。三匹のおっさんを思い出しつつ読み始めたら、挿絵の影響か少々BLっぽい雰囲気でおっと言う感じ。思考が歪んでるからそういうフィルターがかかっちゃうのかな。長~くつきあえる友人っていいねーと思った次第です。あまりに面白くて一気読みしちゃいました。

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