十二大戦

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 983
感想 : 93
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087807554

作品紹介・あらすじ

選ばれた12人の戦士たちが命を賭けて戦い、優勝者一人のみがどんな願いでも叶えることができるという「十二大戦」。生き残り、願いを叶える者は誰か…!? 衝撃のバトルロイヤルノベル、ここに登場!!

感想・レビュー・書評

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  • 十二支をモチーフにした、バトルロイヤル。
    干支を冠した異能の戦士達の戦いを描いた小説。

    作者原作の漫画を読んだ事はあったけれど、小説は初めて。各々の特殊技能や、言葉遊びのような文体が独創的で面白かった。

    章題の人物が主人公となって、話を繋いでいく。キャラクターが魅力的。特に卯は、現実にいたら嫌だけど、非現実だから許される人物。如何にも西尾維新という感じで好き。

    暁月あきら作画の漫画や、アニメも見てみたいと思った。

  • おもしろかった~~
    19日をたのしみにしてたらもう本屋さんに売ってたからびっくり買った!
    アマゾンでは19日なのかな?なんなんだろーでもラッキー

    中村さんもだいすきだからうれしい
    西尾維新は正直微妙だと最近(ようやく)思いはじめ(はじめたのはもう何年も前か)でも見切りをつけて一切読まないというほどでもなくて、これも買おうかどうしようか面白いかな~と思ってたら面白かったからよかったー!!
    悲鳴伝も1巻はなかなか面白かったからな~
    あれより面白かった(つっても1巻以降はつまらないけど)

    十二支選抜メンバーのバトロワだった。
    なぜかどうしてもH×Hの十二支んのイメージが出てきてしまうので表紙カバーしてもらわないでよーく見てから読めばよかったと丑さんの扉絵をみて思った(イメージと全然ちがった。笑)

    みんな個性的でおもしろいから早々にリタイアしちゃったキャラももっと活躍するところ見たかった~
    いちばん好きなのはとりさんかな
    紹介文読んだだけだといぬさんがいいひとっぽくてすき
    ねずみくんもすき
    バトルもそんなに無理がなくて(こじつけ感がなくて)よかったと思う
    くだくだした文章もなくてよかったと思う
    キャラクター紹介もとてもよかった。
    その人の人間性みたいのが感じられて、そこだけでそのキャラをすきになるという・・

    まんがもよみたい!^O^

    ただただバトルする話だけど、
    なんかこういう殺し合い!って感じの本(本に限らないかな)読み過ぎて
    すごいマヒしてる感じがする。

    小説の中で、キャラクターが死んでも何も思わず
    いかにして面白く奇をてらって死ぬかみたいなところに価値があり
    登場人物がどんどん死んでも
    死体の山ができあがっても
    何も感じない・・
    別にそこに何か感じることに意義はないかもしれないけど、昔のわたしだったら
    いきなりたまもちゃんが死んじゃったり子荻ちゃんが死んじゃったらショックだったし
    どんどん死んでくクラスメイトに胸を痛めたり・・はしてなかったけど(バトロワ)
    なんか人が死ぬのを完全にエンターテイメントしてることにほんのちょっと違和感というか
    なんか狂ってない?って思わなくもない・・
    まあ面白いんだけど・・

    こういうエンタメがあふれた世の中、どうなのかなー
    小中学生や、
    かわいい甥っ子に代表する無垢な子どもたちもいずれこういう世界に染まっていくんだろうなあ
    それが大人になるということか・・

    そんなことを考えました(長い)

  • 痛そう、怖そう…と思いながら遠巻きにしていた西尾維新作品を初めて読んでみました。
    おそるおそる手に取った理由は、ずばり中村光さんの装画。
    『聖☆おにいさん』や『荒川アンダーザブリッジ』とは一味ちがう雰囲気への興味が勝りました。

    干支の名を持つ12人の戦士たちのバトルロイヤル。
    展開が速く、ゲームをやっているような感覚であっと言う間に読了でした。
    結構怖い場面もあったのですが、ゲームっぽさにコーティングされたせいか、思いのほかすんなり読むことができました。

    個人的には、ストーリー云々よりも、個々のキャラクターたちがどんな想いを抱えて戦い、どんな結末を迎えたのかがわかっただけで満足。
    十二支がモチーフになっていると、なんだかんだで自分の干支への思い入れが強くなるな…と、自分の単純さに苦笑しつつ。

  • 漫画読みたい

    買うしかないだろ!
    この終わり方!

    叶えたい願いごとかぁ
    なんだろ?
    何を叶えたいかな?
    なんか何にもない気がする
    死にたくも生きたくも生き返りたくもない
    難しい問いだなぁ

    やっぱり特にないかな
    自力で叶えられない願いごとに価値はないでしょ

  • 旦那がアニメを観て面白かったからと薦められて読んだ一冊。期待せずに読んだら…これが面白かった!
    『丑』と『寅』に感動!

  • 清々しいまでの厨二病っぷりである(このパソコン「厨二」変換できたよ…)。さすがに年齢的に厳しく感じてくる部分もあるな…。いや、前から結構苦手だったか。
    十二人全員にちゃんとキャラ付けされているのはさすがと言った感じ。さくさく死んでいくのも良い西尾維新っぷり。だらけることも多い西尾作品だけれども、これはコンパクトに纏まっていてよかったと思います。

  • どうしてもハンターハンターのイメージが拭えない。
    各戦士は簡単な経歴もそこそこに死んでいく。
    章のはじまりで次はコイツが死ぬのかとわかる。

    サクサク読めてバタバタ死ぬ。

    主人公は寅ですかね?
    歴戦の戦士のわりに ウッカリさん が多い気がするな。

  •  読み切り『どうしても叶えたいたったひとつの願いと割とそうでもない99の願い』に触発されて書いてしまった、前日譚というか本編である十二大戦の模様。所々でいつもの西尾節や言葉遊びがあるものの、文体は"伝説"シリーズに近いものがあった。
     全体としてはTVアニメ1クール分のボリュームで、序盤はわりと騙し合いに近い展開で勝敗が瞬時に決まり、消化試合の感が強かったが、生存者が子丑寅卯にまでになった所からの混戦模様はさすが読み応えがあった。"卯"の異常さは話が進めば進むほどに際立っていったし、"寅"の死に様にはちょっと感動したし、"丑"は最後まで格好良かった。
     そして、なぜ本編ではほとんど接触がなかった戦士たちの望みを、"子"の戦士は知っていたのか。他のレビュアーさんも書いたとおり、漫画と小説、それぞれ単独で読んでも問題無いですが、併せて読むと物語に深みが増します。
     "子"のアレはアレか、初めてスーパーマリオブラザーズをプレイしたプレイヤーが増殖プレイで残機を増やしてから、マリオの五感を体感しつつ死に続けてはステージを進めていき、最終的には姫を救うようなものか。そりゃ脳も心も精神もグッタリするわ。

  • 「大斬」の「どうしても叶えたいたったひとつの願いと割とそうでもない99の願い」を先に読んでいて、この「どうしても~」だけでひとつの話として完結しているから、「十二大戦」のほうは手を出さなくてもいいかな、と思っていたのたですが……本屋で見かけて、どんなものかとめくってみて、気がついたら半分くらい読み進めてしまっていたので、あえなく購入することになりました。

    語呂合わせとか語感とか、テンポよく読ませる文章は西尾維新っぽく、さすがだと思います。(「大斬」のほかには「めだかボックス」と「クビキリサイクル」くらいしか読んだことありませんが)

    後書きに「基本、理由もわからないままに、あるいは理由もないままに、『そういうものだから』戦う戦士たちを描写し続けた一冊でした」とありますが、そのとおりに内容は割とあっさりめな感じがしました。それでも、設定と構成とテンポのよさで、面白く読み進められます。

    「どうしても叶えたいたったひとつの願いと割とそうでもない99の願い」は、先に書かれていることもあって、後日談にしては、若干矛盾を感じたり、拍子抜けの部分もあるかもしれませんが、ひとつの話としてちゃんと面白いのでお勧めです。

  • 西尾維新の最新作。
    干支をモチーフにした12人の戦士たちによるバトルロワイヤル。景気よく登場人物が死んで行く姿がいっそ清々しいw
    勿論、最後に残った1人が勝者なのだが、『誰が生き残るか?』については、著者の作品をこれまで読んで来た読者なら、予想するのは難しくない。
    作品の雰囲気は初期の『戯言シリーズ』を思わせ、なんやかんやで長いこと読んでいる身としては懐かしかった。
    中村光のキャラクターデザインもユニーク。

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著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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