天使の梯子 Angel's Ladder

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 1984
感想 : 337
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087813197

感想・レビュー・書評

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  • 感想記録なし

  • 2021.2.3-372

  • 高校生の時に読んだ『天使の卵』に、続編があるのを知って手に取った。1作目を読んでいないと話が全く分からないと思う。
    人には愛憎両方感じて当たり前だし、身近なほど悪態だってつきたくなる。そうして最悪のタイミングで人と別れた人たちが胸の内を語る言葉が、自分の経験と重なって胸がしくしくとする。
    気持ちと向き合ってきちんと言葉にできる真摯な登場人物たちが浮世離れしているようにも見えるけれど、下世話なもの全部なしにして綺麗なものだけ味わいたい時もある。村山由佳の本はそんな時に読みたい本。
    ただ正直に言うと、一本槍歩太の物語は『天使の卵』でとどめておいてほしかった。

  • 「天使の卵」から10年後の世界。
    書かれたのも約10年後なのですね。
    前作のきれいにまとまった悲しい恋物語より、こちらの再生の涙のほうが、わたしは好みかな。

  • 憧れていた人ってずっと心のどこかにいるような気がする…。
    もしその人に手が届くのなら、全力で愛したいと思う反面壊したくなくて踏み込めない気持ちもありじれったい。
    嫉妬行動がハラハラしたけど、ハッピーエンドに繋がって良かった。

  • 天使の卵の続編。やっぱり年下設定。
    うまく繋がっていて面白かったです。
    おばあちゃんが死んだところで泣きました。
    人間らしい恋愛感情表現が巧くて好きです。

  • 「天使の卵」のあと 直ぐに 読んだ。3人(歩太、春妃、夏姫)の間に 槙一が 無理やり 入ってきた感が あると思ったのは 私だけでしょうか!?

  • 夏姫さんが大人過ぎて
    慎君が余りに子供っくて
    歩太君も大人でだからドロドロな感じがしなくて読み易かったけどけど

  • 天使の卵シリーズ。
    「赦し」がテーマ。
    死の直前に言ってしまった言葉が心に刺さったまま。
    前作から10年後、夏妃の姉と似たような状況の恋愛をする。
    「あなたと出会えてなかったら、自分を赦せてなかった」

  • 「天使」シリーズの続き。
    「天使の卵」でラスト死んでしまった春妃の妹夏姫の話。

    昔国語教師をしていた夏姫は数年後、教え子のフルチンこと慎一とカフェで出会う。生徒のいじめを見抜けなかったことで思い悩み、教師を辞めたと告白する夏姫に思いを募らせる慎一。そんな時、慎一が酷い言葉を吐いた次の日に育ての親であるおばあちゃんが死んでしまう。

    人の生き死には本当にどうしようもなくて、どんなに後悔しても、時を巻き戻したいと願っても叶えられるはずもなく、ただ、痛みが過ぎるのを待つことしか出来ないのだけれど、そんな時に心を許せる相手がそばにいてくれるのはなんと幸福なんだろうか。

    お互いにそんな存在になれると気づいた夏姫と慎一は幸せだと思う。

著者プロフィール

村山由佳
1964年、東京都生まれ。立教大学卒。93年『天使の卵――エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2003年『星々の舟』で直木賞を受賞。09年『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞をトリプル受賞。『風よ あらしよ』で吉川英治文学賞受賞。著書多数。近著に『雪のなまえ』『星屑』がある。Twitter公式アカウント @yukamurayama710

「2022年 『ロマンチック・ポルノグラフィー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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