空気は 読まない

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 205
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087814354

作品紹介・あらすじ

空気は、人に、街に、時代に伝染する。じわじわと広がり、いつの間にか、気分を高揚させたり停滞させたりする。ときには、景気さえ左右し、経済を動かす。空気に流されるな、空気をつくり出せ。空気をよどますな、空気をかきまわせ。それが新しい生き方になる。空気は…読まない。

感想・レビュー・書評

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  • 『空気は読んでも流されるな。』に納得。
    平易で優しい語り口で様々な事例が紹介されている。著者の美学に共感する。
    他者の顔色を伺い妥協するなどせずに、自分を貫くことのカッコ良さを改めて認識させられた。困難もあるのだろうけれど。

  • 読んでも染まらないけど時には柔軟に。そのへんのさじ加減が難しいけど、自分の意思を貫く強い人が沢山でてくる。

  • 感想
    空気を読んでいるだけでは現状を変えられない。必要なのは空気をかき混ぜること。そこに新しいアイディアが生まれ新奇性を生み出す。

  • 個人的にはすごく心打たれるエピソード満載の名作。
    医者である筆者が、今まで関わってきた方の中から、空気を読まないことによって実現された動き、感動、奇跡が記されています。
    実に世の中色々な空気があり、もはや日常に埋もれてその識別も出来なくなっている昨今、本書を読みながらスッと俯瞰して考えると、様々な空気を識別できる。
    本書に記された偉大な方々の行動であったり理念はとても真似できないですが、読み終わってこの高ぶってる気持ちが熱いうちに、小さいことでも空気と向き合って行動に移せればと思います。
    是非手に取っていただきたい一冊。

  • 自己啓発的な本と思い手に取ったが、基本は著者の体験談をつづったものだった。
    少し想定していたものと違うが、各エピソードでこころ染みるものもあったので、その気持ちを大事にしていきたい。

  • (『空気は 読まない』内容)
     不況の半分は、空気がつくっている。2008年の世界同時恐慌から、日本だけがなかなか立ち直れないのは、「KY」などと、周りの空気を読むことに一生懸命になる日本人気質のせいではないか。
    空気に染まりやすいから「郵政民営化」や、「政権交代」のキャッチフレーズに、踊らされてしまうのだ。
    空気を読んでいる暇があったら、空気をかきまわすことに、一人ひとりが精力を使ってはどうだろう。
    もう若くなくても、病気や障害を抱えていても、周りから浮くことなんか恐れないで、どんどん空気を変えていくすごい日本人は、まだまだ居る。著者が出会った、有名、無名の人たちの空気に負けない生きかたをどうしても伝えたかった。縮んでしまいがちな心に、「あったか空気感染」を拡げたい。

    出演者プロフィール

    鎌田實(Kamata Minoru)■鎌田實(Kamata Minoru)
    1948年 東京生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業。長野県の諏訪中央病院にて、地域と一体になった医療や、患者の心のケアも含めた医療に携わる。1988年、諏訪中央病院院長に就任。2005年より、同病院名誉院長。2006年読売国際協力賞受賞。著書『がんばらない』『あきらめない』『それでも やっぱり がんばらない』『ちょい太で だいじょうぶ』『なげださない』『病院なんか嫌いだ』『いいかげんが いい』絵本『雪とパイナップル』(以上、集英社刊)現在、週刊ポストに「ジタバタしない」を、読売新聞に「見放さない」を連載中。


    終演後に、サイン会を開催。当日会場にて、『空気は 読まない』をご購入のお客様に整理券を配付します。
    ■日時 3月25日(木) 19:00開演(18:30開場)
    ■出演 鎌田實
    ■会場 新宿・紀伊國屋ホール(紀伊國屋書店新宿本店4F)
    ■料金 1,000 円(全席指定・税込)
    ■前売取扱 2月 25日(木)より
    キノチケットカウンター(紀伊國屋書店新宿本店5階 受付時間10:00〜18:30)
    ■電話予約 紀伊國屋ホール 03-3354-0141(受付時間 10:00〜18:30)
    《チケットのご予約・お問い合わせは2月25日(木)以降にお願いいたします。》
    ■主催 紀伊國屋書店
    ■協力 集英社

  • いつもの鎌田先生の心温まる話がいくつも載っています。もしかしたら少し脚色しているかもしれませんが、それでもいいですね、こういう話って。

  • 医師の鎌田實氏によるエッセイ。

    タイトルはあまり関係ないように思えたが、医療現場の話などが出てきて面白かった。

  • タイトルに惹かれて手にとってみた。最初の「弁当の日」のお話しでこころ掴まれた。イイ本に巡り会えたことに感謝♥

  • 2000年に「がんばらない」の著書でベストセラーを出し、たまに日テレの夕方のニュースに出ているあの鎌田さんの著書です。個人的にはTVのコメンテイター的な人は嫌いで興味は無いのですが、題名だけを見て本を買って見たらこの人だったんです。
    内容は各雑誌に乗せたエッセイの抜粋ですよね。
    アンパンマンからイラク、そしてがん患者。
    そんないろいろな人がまわりの空気をかき回す内容でとても面白かった。
    特に最後の「不況の半分は空気がつくる」と言う話はとても共感しました。
    世界が資本主義に覆われる昨今、その中心である株価や債券価格は人が決めています。
    決めている?
    資本主義は「見えざる神の手」により自然に価値が決まると言われていますが、それは違います。
    それはあくまで机上の空論
    実際は人の心と言うあいまいなものが+αされているのです。
    これがとても厄介
    そして重要
    っで、これが空気に左右される。・・・・・まわりの空気に!
    特に日本人は「空気を読む」ことを当然と考えている人種です。ですから立ちが悪い。
    政治についても同じことが言えます。「政治不安」「政権交代」という空気がよどんでます。
    小学生並みの揚げ足取りをする大人をみて空気に鈍感な子供はどう思うのでしょうね?
    震災もそう。

    原因は地震なんです。津波なんです。でも今は「東電」が悪者。「東電」も被害者なんです。
    そしてすべての対策や責任を国に押し付ける。
    国など何もしてくれませんよ。ただの組織なんですもの。よく考えればわかるもんです。
    ・・・・・・・
    おっと、本の感想から横道にそれてしまいましたね(笑
    とにかく、内容はただのエッセです。堅苦しくなく読みやすい。ちょっと立ち読みでも良いので気になったら読んでみたらいかがでしょう!

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著者プロフィール

諏訪中央病院(長野県)名誉院長。「住民とともにつくる医療」を一貫して提案、実践。チェルノブイリの救護活動、イラクの小児病院への医療支援なども行う。

「2006年 『どうして勉強するの?お母さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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