ギリシャ哲学の対話力

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著者 : 齋藤孝
  • 集英社 (2011年12月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087814866

ギリシャ哲学の対話力の感想・レビュー・書評

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  • 最近の議論は相手の意見を理解することなく、自説に終始し、論破することに力が注がれる事例が多い。そうした風潮の中で、著者はギリシャのソクラテス、プラトンの思考のあり方に立ち返り、議論の進め方として共通に理解できる基盤を組み立てつつ、相互の違いを建設的に紐解いていく手法としての対話力を取り上げている。感情論に流されることなく議論を理性的に進める上で、共有感覚を持つことの大切さを説く。ディベートは相手を論破する面が強調されやすいが、お互いの立場を入れ替えても実施することで、相互の視点を理解でき、議論が深まる指摘は納得感がある。

  • 日本人が対話するとなると、変に構えてしまったり、意見が対立すると感情的になってしまったりするのは、対話の基盤ができていないからだとしている。
    それに対し、西洋では古代ギリシャ時代から「対話術」を身に着けていて、それは「知のスポーツ」「知のゲーム」であったという。
    ソクラテスの対話を分析しつつ、それを現代の就活や、サンデル教授の『ハーバード白熱教室』が人気になった理由にあてはめることで、「あ~これも哲学なんだ!」と、まさに読者自身が気付くことができるように書かれている。
    ソクラテスの対話術を、日常の会議やプレゼン、人間関係へのヒントとして紹介している点は非常に参考になる。

  • 対話を上手に進める上で、古代ギリシャの哲学者、ソクラテスの対話術に学ぶべき点は多い。

    ・相手の意見をきちんと理解し、相手と同意ができている前提を確認しながら議論を進めて行く。

    ・相手との意見の違いをはっきりさせ、論点を明確にする。

    ・相手の論旨をまずは受け入れる。そして、相手の発言を要約して自分の言葉で言い換えつつ、差異を見極める。

    ・相手に配慮し、むやみに窮地に追い込まない。闘わせるべきは意見であり、人格を攻撃してはいけない。

    ・対話において本質を見失わないように、常に辿り着きたいゴールを意識しつつ問答を行なう。

    ・「では、こうでしょうか」など、順接の接続詞で相手の話を受ける。すると、相手の話をうまく引き出せる。

    ・議論に勝ったとしても、相手のメンツをつぶさないような形で結論を出す。

  • ■対話
    1.ソクラテスはソフィストとの対話の中で、意見が対立して論争になっても、それはあなたの意見への反論であり、あなたという人格の否定ではないといっている。ところが、日本人は自分の意見を否定されると、自分という人間そのものを否定されたように感じて、カッとなりやすい。
    2.議論は言い負かすことが目的ではない、互いの相違点を明らかにし、それを吟味しあうこと。
    3.日本人は意見が対立して論争になると、感情的になりがちなことだ。一方、欧米の討論を見ていると、感情的にならないように気をつけている。

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