ギリシャ哲学の対話力

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087814866

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  • 日本人が対話するとなると、変に構えてしまったり、意見が対立すると感情的になってしまったりするのは、対話の基盤ができていないからだとしている。
    それに対し、西洋では古代ギリシャ時代から「対話術」を身に着けていて、それは「知のスポーツ」「知のゲーム」であったという。
    ソクラテスの対話を分析しつつ、それを現代の就活や、サンデル教授の『ハーバード白熱教室』が人気になった理由にあてはめることで、「あ~これも哲学なんだ!」と、まさに読者自身が気付くことができるように書かれている。
    ソクラテスの対話術を、日常の会議やプレゼン、人間関係へのヒントとして紹介している点は非常に参考になる。

著者プロフィール

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする。2001年刊行の『声に出して読みたい日本語』が、シリーズ260万部のベストセラーとなる。その他著書に、『質問力』『段取り力』『コメント力』『齋藤孝の速読塾』『齋藤孝の企画塾』『やる気も成績も必ず上がる家庭勉強法』『恥をかかないスピーチ力』『思考を鍛えるメモ力』『超速読力』『頭がよくなる! 要約力』『新聞力』『こども「学問のすすめ」』『定義』等がある。

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