名画が愛した女たち 画家とモデルの物語

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 37
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087814873

作品紹介・あらすじ

ダ・ヴィンチ、ティツィアーノら巨匠が魅せられた女性たち。名もなきがゆえに生き続けた肖像画のなかの美しき人!あなたが知りたいのは誰。

感想・レビュー・書評

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  • エピローグに

    >ここに上げられている肖像主たる人物(モデル)はわすかに11人にしか過ぎないのである

    とあり、「?」と思いました。私なりに絞ってみます。

    バッティスタ・スフォルツァ
    シモネッタ・ヴェスプッチ
    ジョヴァンナ・トルナブオーニ
    モナリザ
    ラ・ベル・フェロニエール
    ジネヴラ・デ・ベンチ
    ヴィットリオ・コロンナ
    マッダレーナ・ドーニ
    イザベラ・デステ
    エレオノーラ・ゴンザガ
    エレオノーラ・ディ・トレド

    でどうでしょうか。

    余談ですが、先日買ったPEN(1/15)の「一目でわかるルネサンスVIP人脈図が大変重宝しました。お薦めです。

  • タイトルからはわからないが、本書の対象範囲はイタリア・ルネサンス期の肖像画に限定されている。カバーを見ただけで「わかれよ!」ということなのかもしれないが、一般向け書籍でそれは酷ではあるまいかと、己の無知を棚に上げて言ってみる。
    序章がかなり退屈で、早々に挫折しそうになった。1章以降の各論に入るとややましになったが、それはひとえに素材の面白さに拠ってきたるところ。著者の語り口は相変わらず妙に観念的で、自己満足的な一人合点で進み、読者は置いてきぼりなどというものではない。本書を十全に理解し楽しむには相当な素養が必要かと思われるが、くり返すがこれは一般書である(負け惜しみ)。
    巻頭のカラー口絵とは別に、本文の当該ページにモノクロで絵画の図版を挿入しているのは親切。しかし当時のイタリア全図と、欲を言えば系図も必要だったのではあるまいか。
    著者の年齢・経歴を拝見し、失礼ながら「悠々自適なご隠居さんが好き勝手飛ばしまくった繰り言」なのだなあと思った。そうとすれば非常に納得できる。
    面白く読めなかった責任は私にもあると思うので、罪滅ぼしに星1つ追加。

    2015/1/13〜1/20読了

  • ルネサンス期の女性の肖像画は、画家とモデルというより、画家と依頼者との関係の方が重いんじゃないかなと思っていました。妻や家族の肖像を依頼するのは、権力や財力を握った男性だろうし、画家が女性をモデルにして描きたいのは、神話の女神像であったり、宗教画のマリアであったりするんじゃないかなと。
    なので、画家とモデルの女性との関係に着目したエピソードはどんなのがあるのか興味深かったんですが、どちらかというと、著者の美術論や史学、哲学論への言及が多く、ちょっと肩すかしをくらった感じでした。
    ダ・ヴィンチやラファエロの章は、面白く読めたんですが、フィリッポ・リッピとか、ダ・ヴィンチ以前の画家の章は、自分に知識が不足しているものでとっつきにくかったです。
    人名を追ってるだけで、混乱してきちゃうし。
    もっと基礎知識をつけてから読むべきだったかな。

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