往復書簡 カメオのピアスと桜えび

  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087815153

作品紹介・あらすじ

遠く海を隔てて暮らす友から、久しぶりに届いた一通のeメール。それは、彼女の最愛のパートナー、写真家・有田泰而さんの逝去を知らせるものでした。

感想・レビュー・書評

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  • 「きものの愉しみ帯あそび」で組み合わせの妙を教えてくださった清野恵里子の新刊。

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    「本書は、文筆家・清野恵里子が、遠く海を隔てて、ひとり暮らす友、有田雅子と交わしたメールをまとめた往復書簡集。逝ってしまった夫を想いながら、暮らしのこと、何げない日々の出来事、食や人生のことなど、日々綴られたふたりのメールには、生きていく上で大切にしたい、言葉のエッセンスがちりばめられています。」

  • スタイリストの井伊百合子さんがブログの中で紹介していて、読みたいなと思っていた本。
    近くに図書館が出来たので、取り寄せて読む事ができました。

    第一線で活躍されていたスタイリストの有田雅子さんと着物にまつわる記事製作や文筆家として活動する清野恵里子さんとの一連のやり取りを一冊の本にまとめたもの。
    タイトルに「往復書簡」とあるが、eメールでの気軽なやり取りだ。
    有田さんは、アメリカの森の中に手づくりの家を建てて暮らし、たくさんの野菜を植えて暮らしている。最愛の夫が無くなったところから往復書簡は始まっている。

    日本にいる清野さんは、美味しい佃煮や桜えびなど、アメリカの暮らしで手に入らないようなものを送り、(こたつやホカロンなどの日用品も送られている)有田さんは、不用になったバッグやブローチを送る。

    60代になった2人の間には、互いの存在を愛しく思いつつ、決して重くならないようにと居心地のよい距離感が感じられる。

    また、有田さんの夫であるカメラマンの有田泰而さんの個展と写真集を作ろうとするところに、絶妙に清野さんが絡んでいるところも素晴らしい。

    きちんと品のある生活を送っているだろう大人の女性2人が、まるで高校生かのようにお互いの近況を知らせあったりする様子は、本当に楽しそうで、穏やかな日々の大切さをありありと身に染みるのです。

    若くなくなるって考え方によってはすばらしいことの1つですね。

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