『週刊少年ジャンプ』40周年記念出版 マンガ脳の鍛えかた (愛蔵版コミックス)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 63
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087822809

感想・レビュー・書評

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  • ジャンプ人気マンガ家37名、総計15万字激白インタビュー集

    これはすごい。そうそうたるメンバーの創作論。
    週間連載で頑張ってるんだから、ものすのごくパワフル。
    わたしも頑張らなくちゃー!と思えてくる。

    とりあえず手を動かせば脳が動くとか、何度もプロットとネームを行き来して完成作を作っていくとか、もうダメと思うんだけど来週になったらまた頑張る(その時点で持ってるものをさらけ出してるんだろうな)とか、どんなこともマンガのネタになる、つまらないことからでもおもしろい話を作るのがマンガ家の仕事だ、などなど。

  • 週刊少年ジャンプ40周年記念として出版された、ジャンプの人気マンガ家37名のインタビュー集です。総論編、技術編、資料編の3章で構成されています。
    これがいい、とてもいい、すごくいいんです。
    週刊少年ジャンプ編集長が考える「ヒットする漫画を描く人はどんな人か」
    それは「才能と、その才能をあきらめない才能と、努力を続ける才能を持っている人」だそうです。

    どこをどう読んでも、仕事でがっつり自分を鍛え上げてきた人からしか聞けない言葉が満載です。

  • 豪華作家陣のインタビュー記事や写真で構成された本。
    仕事場や道具の写真、漫画の描き方や考え方など
    ファンは勿論漫画を描く人の他、何かを創る人には
    非常に読み応えのある内容だと思う。

    どの先生もそれぞれのやり方で苦心され、拘って
    描くということに向き合っておられ、非常に読んでいて興味深かった。

    わざわざ試験管で色を作って見比べたり、
    絵としてまとまるようにする為には同じキャラでも絵によって色を変えたり
    (荒木飛呂彦先生)
    表情にこだわり、口の形は台詞終わりと同じ形にしていたり
    (森田まさのり先生)
    など、漫画を読んでいるだけでは読み取れないこだわり。
    しかしわからないなりに鮮やかな統一された芸術的な絵や
    表情豊かなキャラクターなどといった形で読者に伝わってくる。

    自分のこだわりを持って突き進むことの大変さや大切さを
    改めて感じた。

  • マンガを描くための本ではあるが、漫画家以外でも使えるようなノウハウがたくさん。
    ジャングルの王者ターちゃんの徳弘正也さんが「週刊少年ジャンプて連載を持つのは、メジャーリーグでレギュラーになるよりキツい」というように、マンガの世界のメジャーリーガーたちが仕事のノウハウを語ってくれている。


    特に印象に残ったのが、荒木飛呂彦さんと秋元治さんの言葉

    荒木飛呂彦さん
    満足してしまってはダメなんです。しないようにしている。「いやいやいや、まだ描き切っていないですよ!」って自分に向かって言う。でも、マンガって満たされるために描いてるようなところがあるのも確かだから、、、そこは人間の矛盾なんですけど。

    秋元治さん
    調子の悪い時でもある程度安定してうまく描ける、カレーライスみたいなネタをとっておくんです。どんな味かはっきりわかっていて、みんな大好き、というネタですね。僕の場合は「特殊刑事」だったりするんですけど(笑)

  • 週刊少年ジャンプで一線を歩んできた漫画家たちのインタビュー。
    まだ前半までしか読んでいないが、ハッと気づかせる文多数。

  • <閲覧スタッフより>

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    所在記号:726.101||カト
    資料番号:10198276
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  • この10年近く特にマンガを読んでいない自分でも大変興味深く読めた。

    プロの仕事場が覗ける。それだけでも充分に面白い。




    やっぱり大場つぐみってがもうひろし?
    公開されているネームの筆記みれば分かる人には分かるんだろうなぁ。

  • マンガ家志望の人だけでなく、他の職業でも、とても参考になる本だと思われます。

  • インタビュー

  •  マンガ家は表に出なくてもやっていける職業なのか。
     
     今は声優でさえ顔を出し表に出て活躍しているだが、この本に載る人たちの姿はあまり掲載されていない。

     それはそれでよいのだが、その人の持つパワーというものは道具や完成原稿だけではわかりにくいところがある。


     

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著者プロフィール

門倉紫麻(かどくら・しま)1970年、神奈川県に生まれる。慶應義塾大学卒。Amazon.co.jpエディターを経て、フリーライターに。「FRaU」「ダ・ヴィンチ」「モーニング」、北海道新聞などで、主に漫画に関する記事の企画・執筆を行う。「レタスクラブ」にてコラム「すべてマンガに描いてある」連載中。2009年から宇宙関連の仕事を開始、ウェブ「JAXAクラブ」内「宇宙のお仕事ガイドブック」、JAXA発行の人工衛星広報誌「サテカフェ」、ムック「we are 宇宙兄弟」などで宇宙飛行士や研究者へのインタビューを手がける。
著書には「週刊少年ジャンプ」作家へのインタビュー集『マンガ脳の鍛えかた』(集英社)がある。

「2012年 『We are 宇宙兄弟 宇宙を舞台に活躍する人たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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