アンデス 風と霧の聖跡

  • 集英社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087831153

感想・レビュー・書評

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  • アンデスを何度も来訪しているカメラマンによる紀行文。
    「アンデス」とひとくくりで呼ばれる地方にはこんな土地や文化があるのかと驚かされる一方で、その語り方が苦手で読むのに苦労した。
    研究家でもなく一般旅行客でもない著者の立ち位置は微妙で、言及される文化や歴史が学術的な裏付けがあるものなのか個人的感想なのかがわかりにくい。
    また、話や場所が章ごとに変わるわりには客観的な説明が少なく、いきなり情感のこもった話が展開したりするので現地の状況が像を結ばないまま、取り残された気分になる。
    もともと主観や自己主張が強い紀行文は苦手なのだ。
    著者のスタンスはアンデスに対する思い入れが強すぎるためか、私には感傷的にすぎた。

  • 写真は最高。文章は最悪。
    (1998年当時の読書メモ)

    なんで「文章最悪」とおもったのか…?

  • 高野潤さんという写真家はアンデスに何度も通っておられる。
    そこで 失われた文明 注目されていない 現地の人をじっくり観察する。

    何度も訪問して 感じたことを 豊富な写真ともに綴ったのが本書である。

    マチュピチュの霧、空中墳墓、チチカカ湖の家族とのつきあい、家畜泥棒部族 どれをとっても印象的な話ばかりである。

    数年に一度 顔をみるためだけに 同じ家族を訪問する。それだけでお互い顔を見合わせるだけて笑いがこみあげてる。
    朋あり遠方より来る、また楽しからずや をそのまま実践している。
    これが何よりも楽しそうである。

    また誰が何のためにつくったかわからない壮大な遺跡がある。
    その石畳だけでも相当の労力が費やされている。その石畳が
    神殿が 階層建築が物を言わずにたたずむ。文明が終焉したのである。
    一目みただけで 1000年以上の営みが反映と衰退の両方を語りながら飛び込んでくる。読むといろいろ考えさせられます。


    アンデスにいきたくなる。 そんな本です。

  • 数十年・数十回にわたりアンデスを訪問している写真家の高野潤さんの旅行記。
    マチュピチュを始めとした数々のインカの遺跡の壮大さや、温かなアンデスの人々とのふれあいを綴った読み応えのある作品です。

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