asエリス (マーガレットコミックス)

  • 集英社
3.74
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本棚登録 : 179
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088468488

感想・レビュー・書評

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  • 相変わらずお見事ですくらもち先生!
    かわいい制服に憧れて入学した高校。不器用でオタクっぽいが優しい、藤吉という彼氏(というか、友達以上恋人未満?)のいるすずこ(リン)だが、入学当時の野暮ったかった自分を「あのね、かわいかった。」と照れながら言ってくれた同じクラスの仁多が気になるように。
    その仁多の彼女は、制服をかっこよく着こなし、リンが「自分を変えたい」と思うきっかけとなった憧れの存在・えり。
    藤吉が夢中のハピランドというネットコミュニティに仁多もハマっていると知り、ネット初心者のリンもおそるおそる登録してみるのだが…。
    現実×ネットの入り混じり具合が何とも絶妙。くらもちさんの描くアバターがとってもかわいい!不慣れながらもコミュニティを楽しみ始め、他人との距離の縮め方がわかってくるリン。思わず本心を吐露したり…現実では肩肘張って無理していた自分があぶり出されてくる。
    仁多に惹かれていくリン。それを危惧する藤吉。えりもひそかに絡み、恋模様は現実とネットを複雑に行き来して絡まったりほどけかけたり、また絡まったり。
    もぅ~仁多にはキュンキュンです。さわやかでそつがなくて気が利いて、なんつっても入学当初の素のままのリンを「かわいかった」と言ってくれるなんて、たまらんでしょ!(藤吉プロデュースの、アイドル風ツインテールのリンもかわいいのだけどさ)
    藤吉のオタク的めんどくささには時々辟易するんだけど、どこか憎めない、ほっとけない存在なのだ。こんな彼にも後半にはキュン場面が。とにかく、くらもちさんの男性キャラは皆魅力的!
    正直、ストーリーは一読しただけではわかりにくい。くらもち作品は年々、複雑な方程式のようになってきて、この解釈でいいか時々不安になる。が、読むたび新たな発見もあり、仕掛けの斬新さや新鮮さには圧倒される。いくらネットをテーマにしてるといえど、この発想・展開はベテランだからこそ。一歩間違えばストーリーが破綻しかねないところを抜群のバランス感覚で着地させる力量!作品ごとに新しい面を打ち出しながらも、やっぱりくらもち作品と感じさせるいくつものトキメキ場面。ホントすごいなぁ。
    個人的に好きなキャラは、「ハピランド」内の「島村」さん。川柳が趣味で、会話もバンバン五・七・五なところが(笑)

    • niwatokoさん
      くらもちふさこさん、昔大好きでしたが、最近は全然読んでなくて。
      これはストーリー的にも楽しそうですね、すごく読んでみたくなりました。
      くらもちふさこさん、昔大好きでしたが、最近は全然読んでなくて。
      これはストーリー的にも楽しそうですね、すごく読んでみたくなりました。
      2013/09/19
    • メイプルマフィンさん
      コメントありがとうです♪くらもちさん、昔の名作も大好きですが(今読んでも色褪せなてないですしね!)、最近の作品も巧みに「今」の空気感を描いて...
      コメントありがとうです♪くらもちさん、昔の名作も大好きですが(今読んでも色褪せなてないですしね!)、最近の作品も巧みに「今」の空気感を描いていて、ベテランなのに進化し続けているということはホントすごいと思います。どの作品を読んでも必ず登場する男子にときめきます♪
      2013/09/19
  • 実はざっと流し読みしただけなんだけど面白かった~。アメーバピグみたいな世界で気になってる男の子を捜すという設定がナイス!そのためには、仮想世界と言えどもいろんな人とコミュニケーションを取っていかなければならない・・・。そうして主人公の世界は少しずつ変わっていく。こう書いちゃうとすごくチンプな感じだけど、さすが、くらもち先生、最後までドキドキワクワク、そしてなんだか優しい気持ちで読ませてくれます。何回も読みたくなるタイプの話です(*^▽^*)

  • 10代のころの嬉しいこと、不安なことを思い出す。
    そういう漫画が大好きなので、ツボった。

    ともだちは少ないよ わたし おもしろくないからね

    で涙。

    個人的にはハッピーエンドのラブストーリーだと思います。
    本当に面白かった!

  • とっても混乱してる。
    でも面白かった。


    『駅から5分』でネットを介在した人探しはあったけれど、
    そこからアイデアを膨らませたんだろうなあ。
    しかしやはり「一昔前」を感じさせるのはなぜだろうか……。

    今まで読んできた、ネットやバーチャルを題材にしたお話は、大抵速度感というか、刹那的なものを少なからず感じさせるものだったんだけど、
    とても、平穏で、悪意なく、現実から乖離せず、のほほんとしている。

    そう、くらもち作品のバーチャルは、リアルに対してあくまでサブ的な役割だからだ。

    すでにバーチャルは、リアルと同等なほどの厚みや深みや濃さを持って、私達の世界に、活き活きと漂っているというのに、くらもち作品のバーチャルはなんだか薄っぺらい。

    ところで高校生ってあんなキャラ動かすだけのゲームに片時も携帯を手放さないほどに夢中になれるものなの?





    閑話休題、バーチャル云々は置いといて、
    結局どのアバが誰で、いつ誰がどのアバだったのか、わかりませんでした。
    いや、一応自分の中では結論は出ているのだが、
    読み違えの甚だしい気がしている。

    結局ジンタとリンはくっつかなかったということでいいのだろうか。

    最近のくらもち作品は、
    私の希う通りには終わってくれない。
    以前は素直に王道的に、くらもち的セクシー男子と愛嬌ある見目かわいーひかえめ女子が、くっついてくれるもんだったが、最近は妙にひねくれている気がする。

    いいんだけどさー、くらもちさんの描く「ご都合」は大好きだから切ない。
    時の移ろいを痛切にかんじさせるぜ。少女マンガってやつあ。

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  • くらもちふさこ作品は初めて。他にどのような作品を描く人なのかわからないですが、この作品については少しわかりずらかった。
    リアルと仮想世界の中では大体性格が一致しないというか、みんなに見せていない自分の一部分が出ている気がするんで、SNSでリアル知り合いを見つけると動揺してしまう自分。
    だからか、同級生を見つけようとするリン達に共感できなかったのかも。

  • 電脳仮想空間のアバターと現実世界の恋愛がまるで探偵小説のように交錯する。清涼院流水がこんなテイストの話書いてたっけ、とかうろ覚え。
    この漫画で使われていた「ハピ」(ピグみたいなもん)やってみたいな、と思った。

  • くらもち先生はおいくつになっても挑戦的・実験的な作品を描くなあ~とビックリ。最後はどっち??と難解な部分もあったが、それは読者の判断で良いのだろうと思う。
    仮想世界での生活は、現在ではリアルに近い世界観にもなりつつあるし、人間の根底と言うのはやっぱり透けて見えるので、自分はやっぱり自分以外の何物にもなりえないなあ~と感じる。

    藤吉くんが個人的にはいいキャラで好きだけど、
    告白がアレはないなあ~とちょっとww

  • くらもちさんの漫画にハズレがないのはどういうことなんだろう。毎回、新しい試みをしようとしている。それがわかる。非常に高度な展開をするけれど、それは漫画としての高度さっていうよりかは、また別の意味で。とてもよい。ていうか、花染町シリーズはどうしたんだろうか。(13/5/19)

  • 時代の流れに乗ってる作品。
    リアルな今時高校生の学校生活・恋愛ってこんな感じなんだろうな。
    だから、昭和生まれの私にはよくわからない話。
    天然コケッコーみたいな田舎のお話の方が好きだ。
    作風が幅広くてすごいなー。

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著者プロフィール

1972年デビュー。『おしゃべり階段』『いつもポケットにショパン』など少女マンガ史に残る名作を数多く発表。講談社漫画賞受賞作『天然コケッコー』は映画化もされた。長期連載『花に染む』が2016年に完結。

「2017年 『くらもちふさこ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

くらもちふさこの作品

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