- Amazon.co.jp ・マンガ (202ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088595535
感想・レビュー・書評
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新宿のバーで、かつて同じ店で修行していた先輩・北方と再会した佐々倉。見習いだった佐々倉にバーテンダーの基本を叩き込んでくれた先輩が、なぜか客を酔い潰すためのカクテルを作っていて──。
「医者は体を バーテンダーは客の魂を預かってるんだ だから絶対に裏切っちゃいけない」
「毒と薬 その中から薬の顔だけ引き出してやるのがバーテンダーの仕事なんだ」
まさに現在に繋がる佐々倉の信念を築いてくれた北方。しかし、今では真逆のようなお店を開いている。そこに隠された真実は、彼らの師匠であり名バーテンダー・加瀬五朗の現在へと繋がっていた。
「人はバーテンダーという職業につくんじゃない バーテンダーという生き方を選ぶんだ」
「仕事ならごまかせますが 自分の生き方はごまかせませんから」
佐々倉へとそう言い続けていた師匠の姿。なんとも残酷で切なくなる。それを何も言わずに支え続けてきた北方にも頭が下がる。今までつらい現実と向き合い続けてきた北方が、佐々倉たちに差し出したシャルトリューズの意味。これぞバーテンダーの生き様であり魂だと感じられた。シャルトリューズは大好きなリキュールで、トニック割やVEPをよく飲んでたなあ。
バー南のバーテンダー・川上京子との出会いもよかった。
「サービス業は1日に“みっつの不幸”が重なると心が折れそうになります 客のクレーム 小さな自分のミス そしてもうひとつの何か…」
辞めるつもりだった京子に発破をかける佐々倉。諦めずにサービスへと向き合うバーテンダーを、他のバーテンダーは見捨てない。何とも粋な演出で支えているところがいいよね。
他にも、ミードで眠れなくさせたレオンからの依頼で、フランス料理の日本人シェフを唸らすお酒を用意する回も、予想外な一本が登場して面白かった。しかも落としどころまで用意しているというアフターフォローのよさ。マルガリータの話もオチが好き。ぼくも一度やってみたいなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
神のグラスを作るようになった主人公。
その師匠と兄弟子との再会。
なかなかいいですね~。 -
ブラッディメアリー、カイピリーニャ、シャルトリューズトニック、ジャックローズ、マルガリータ、みりん(笑)、B&B、ブランデーバック
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どんなに努力しても一流になれる保証はない
でも、努力しないで一流になったヤツだけは絶対にいない。
なぜ、バーテンダーの終業がボトルを磨くことから始まるか・・・
埃を払い、店の酒の品揃えを覚えることはもちろんですが、
一本一本のボトルに込められた作り手の歴史と
文化をきちんと学ぶことで
酒への愛情が生まれるからです。。。
どんな仕事にも共通すると思う。
今の若い人って表現すると、もう年かなあ・・って
思ってしまうけれど、
仕事への想いって、
こういうところから生まれるんじゃないかな。
こういう努力をおざなりにしているような気がします。。
私たちが、その神髄を伝えきれていないのかもしれませんね。 -
最近悪者になって、カクテルで解決がテンプレート化。
主人公の師匠の話がメインかな。で、あのお姉ちゃんはメインになるの? -
お酒の知識もさることながら、上質のサービスを提供する姿が読んでいて心地好い
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お酒が好きな人もそうでない人も
おもしろく読める本では。
現に自分はほとんど飲まない派。 -
主人公、佐々倉溜の過去が語られる貴重なエピソードが収録されています。<BR>
先輩バーテンダー北方や、師匠である加瀬五郎など佐々倉の過去に重要な意味をもつ人が登場します。<BR>
あ、あと女性バーテンダー川上京子が初登場します。葛原さんも出てきます。<BR>
あれ、この巻すごいお得?! -
今回も前巻のような内容です。主人公の兄弟子やお師匠さんが出てくるエピソードとか、バーテンダー見習いさんのお話がお気に入りです。