ハチミツとクローバー 7 (クイーンズコミックス)

著者 :
  • 集英社 (2005年3月18日発売)
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感想 : 171
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088652733

感想・レビュー・書評

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  • 図書館行ったら続きが待ってました!とばかりにあるんだもん!借りちゃうよねー(歓喜)
    竹本くんの旅とあのおじいちゃん先生たち。
    いやあ実に良いのよ!

  • 竹本の旅が完結!当時よりも今読んだ方がグッときた!
    竹本の「人の役に立ってるような気がするとすごく落ちつく不安が消える」ってよくわかる。でも、それって人のためじゃなく自己肯定感のための行動であって、他者への依存でしかないんだよね。

    竹本へ声をかけた修復士の棟梁が素敵だった。
    「答えなんざどーでもいい ハナからそんなものはねーんだ『自分で本当に気のすむまでやってみたか』どーかしかないんだよ」
    『不幸自慢禁止』の話もよかった。花本先生もそうだし、カッコいい大人が出てくるマンガはやっぱりいい!

    「多分 僕は 背中から遠ざかる 自分のすべてを
    どれだけ 大事か 思いしりたかったんだ」
    自分探しとは言うけれど、大事なものはすでに自分の中に、そして周りにあった。それにちゃんと気づけたからこそ、あの告白ができたんだろうね。
    森田をサラッとかわしたところにも成長を感じた。

    はぐも絵画教室を経て、前進できてよかった。竹本の話でもそうだったけど、誰かと向き合うことはつまり自分と向き合うことなんだろうなって感じる。
    何かの道を突き詰めるほどに「好きなものを楽しんで」は難しいんだろうな。

    花本先生の「さみしいよ でもただそれだけの話だよ こう 波みたいにガーッときて かと思ったらすーっとひいて それがずっとくりかえし続くだけさ」
    「子供が子供なのは 大人が何でもわかってるって思ってるところだ」
    この言葉たちが好き。花本先生の歳は超えたけど、こんなこと言えそうもない。

  • これだけ「自分探しの旅」に尺を使い、かつ明け透けに甘酸っぱい内面に焦点を当てた漫画は他に見たことがないですね。好む好まざるはさておき、すげーなと思いました。真山に対して野宮も言ってましたが、この巻の竹本は何だか見てられないむずがゆい気持ちになりました。。。柔軟剤使っただろ?!のくだりは流石に笑ったw 懐かしいー!

    ついにあゆが理花さんと対面してしまうシーンが良かったですね。大人同士、淡々と、ただ心中穏やかではなく。理花さんの内面は意図的に描かれていないのでしょう、あくまであゆから見た「あの人」と話している形になっています。それはさておき、リーダーにべろべろに舐められる理花さんが最高に可愛かったです。理花さん好き。

  • 竹本君の自分探し自転車旅行エピソードがとても良かったです。地の果てが、さびしいところではなくて、光の指す明るい場所だったということ。迷ったり、アクシデントにあったりしながらも、行き先が明るい場所であったということはなにより希望だと思いました。

  • ――自分を探しに行こうって思った

    行けるとこまで
    手が届かないなら
    近づけばいいんだって 思った

    この両足を交互に踏み出して
    それだけで 近づいて行けるんだ

    それしかないんだ

    どこかに「自分」があるって思っていたけれど
    そんなものは どこにもなかった

    これがぼくだ
    なにもないぼくが 食べて 寝て
    生きて 笑って泣いて 進んで 生きている
    それだけなんだ

    だから繋いだ手の温かさが
    それだけで生きていけると思ったら
    それがすべてなんだ

    役に立つのは嬉しいけれど
    それがすべてになってしまったら
    そこにはもう 自分なんかいない

    行きたい場所があるなら
    行ってみればいいって 思う

    こんなところにいないで
    行かない理由を探してなんか いないで

    そこで見たもの触れたもの感じたもの
    すべて 自分のものになるから

    帰ってきたら美味しいものを食べようよ
    どんなものに会ったか聞かせてよ
    どんなふうに感じたかを教えてよ

    君のことを話して

    ――そんな場所があるんだってことを思い出したくて
    ぼくは旅に出たんだ

  • 竹本君が自分探しの自転車での旅が中心のストーリー。

    旅の途中で出会った棟梁の言葉

    『「自分で本当に気のすむまで
    やってみたか」どーかしかないんだよ。』





    内容は何であれとことんやってみることなのでしょう。

    竹本君がみんなのいる場所に戻ってきた時の姿が勇ましくみえた。

    私個人的にはP159の竹本君の顔が好き!

  • ”子供が子供なのは、大人がなんでも分かってるって思っているところだ。”
    自分が大人と言われる歳になって、実感する。
    大人って言ったって、なにもかわりはしない。
    間違うことばかり。
    そしてもう泣くだけでは許されなくて、泣くこともできなくて。
    それでも生きていく。


    北海道出身者としては、民家が無いのは山間部であって
    街にはマンションだってあります!
    と突っ込みたい気もしつつ。(笑)

    バイクや自転車で北海道一周をしてみたいと思ったことはよくあった。
    夏になると本州からのツーリングが増え、それを見ていてとても楽しそうで羨ましかった。

    ”雨の終わる場所を見た。”
    読んでいてゾクゾクした。
    自分がキャンプをしたとき、周りにいたツーリングの人たちから漂う雰囲気を思い出した。

    やろうと思えばできるのに、やってみなかったこと。
    大人になればなるほど、「忙しい」なんて言葉で誤魔化してやらないことが増えてくる。

    ペダルをひたすら漕ぎ続ける。
    そうすることで、家のドアがどこでもドアになる。
    できないのではない、やらないだけなのだ。
    竹本くんの自分探しに、とても励まされた。

  • 自分探しの旅を経て(厳密には違うらしい)、竹本が大きく成長した巻。彼はもう大丈夫、そんな気がする。 
    感想記事→http://utsuyama27.com/hachikuro7/

  • 「好きなものを」「楽しんで」という言葉は美しい でもその何とむずかしい事か・・・

  • 親が子供に教えなければならないのは 「転ばない方法」ではなく むしろ 人間は転んでも何度だって立ち上がれるという事じゃないか!?

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著者プロフィール

東京都出身の漫画家。デビュー作品、 美術大学を舞台にした青春漫画『ハチミツとクローバー』が大ヒットとなり、アニメ化・映画化された。 2007年より『3月のライオン』の連載を開始。 同作はマンガ大賞や講談社漫画賞、手塚治虫文化賞などを受賞した。

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