ハチミツとクローバー 10巻セット (クイーンズコミックス)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 228
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  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784088659015

感想・レビュー・書評

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  • 銀座松屋で開催された羽海野チカさんの展覧会を観てきたので、家にあった全巻を一日で読破。

    なかなかつらそうな感じだったので、今まで読まなかったのだ。

    人生って何かを選んだり棄てたり確かにする。でも…一緒に「あなただけは棄てない」と、歩き続けるのもまた、人生だと思う。

    自分のことばかり選んで生きたら楽だけど、卑怯ばかりが降り積もる。

    誰かと生きたら、相手も自分をえいっと手をつなぎ続けてくれているし、気が付かないけど自分も、ぎゅっとしてて一方通行ってことはあまりない。

    ただ、その手を離さないことに覚悟がいる。

    状況が楽そうでも離す奴は離すし
    死にそうでも繋いでるやつは繋いでる。

    離しちゃうのは状況や周りのせいじゃなく
    自分がそうしたくなってるだけだ。
    ほんとに離したくなかったら、離さない。

    このお話は愛らしいけど、覚悟の物語だ。

  • 大好き〜!もう何回読んだかわからない\(//∇//)\

  • 最早、羽海野チカの才能について疑問を抱いているひとなど日本中に一人もいないのではと思いますが、それにしたってすごい作品です。
    一見するとふわふわした絵柄のコメディのある片思いばっかりのラブストーリー、なのですが、だんだんとそれだけじゃないと気づく。
    名シーンはたくさんありますが、はぐちゃんが大きなキャンバスの前にうずくまっているシーンを竹本くんが見ているシーンが一番好きです。あれを読んだとき、ああこの人(羽海野チカ)は、才能の重さを知っているんだ、創造することの恐ろしさを知っているんだと思って涙が止まりませんでした。
    才能があれば、好きなことをしていれば、人生まるで毎日バラ色のように思われがちですが、決してそうではなくて、才能の重責を常に感じながら生きるのも、好きだからこそ逃げ場がなくなるのも、そしてその才能が枯渇してしまったらどうしようと不安に思うことも、あまり知られていないように思います。
    ラブストーリーであり青春漫画でもありますが、頂に立てる人間の孤独さを描いた作品でもあると思います。

  • 終始切ない気持ちが綴られていて、あちこち辛かったけど、それを包んでいる空気はすごく爽やかに感じる作品だった。みんな幸せになって欲しいと思って読んでいた。
    竹本君が大人になっていく姿がすごく良かった。結局、彼には何もなくて何もできなかったけど、はぐを好きになった事で彼は序盤とはまったく違う人間に成長していた。
    真山はストーカー過ぎてたまに引く。リカさんと幸せになれると良いね。
    森田は変人過ぎたけど、兄ちゃんを想う姿は素晴らしかった。
    山田は俺の嫁。
    はぐはゆらゆらとしていて今にも潰れてしまいそうな女の子だが、内に持つ力強さに惹かれた。自分の作品に対する気持ちも他人の気持ちに対する真摯さも一番ハッキリしていた様に感じる。
    先生ははぐでも誰でもいいから早く結婚しよう。

  • 少女漫画の中では、1番好きです。

    全部がツボです。この漫画が好きだから、観覧車も好きになったし、いろんな影響を受けました。

    竹本くんの、「僕にないのは地図じゃない。目的地なんだ」っていうのが特に好きです。

  • 浜美に在籍し同じアパートに住む留年7回の謎の変人・森田と青春野郎・竹本は花本教授の従兄弟で天才的な才能を持つはぐに恋をする。鉄人と呼ばれる美人の山田はバイト先の女社長にストーカー気味に恋する真山への想いを抱えていた。将来のこと、好きな相手のこと、仲間のことで悩んだり迷ったりする青春めいいっぱいの叙情ストーリー。

    私が大学入った後くらいに流行り出してちょっと全員片思いのキラキラストーリーなる宣伝やちらっと見たアニメの回が竹本の自転車旅行やはぐのしゅうちゃんへの告白だったので、何だこれと思って倦厭してたんだけど、この度友人に借りたので読んでみた。恋愛とか悩む様子とかが叙情的にでも漫画チックに描かれていて胸が締め付けられるような、でも思い出して苦しいような悪くない漫画だった。
    ただ多分に出てくる校内風景の懐かしさによるものだなという気もしなくはない。

  • 連載される掲載誌がどんどんと変わっていったので
    ちゃんと完結まで読めるんだろうかと
    連載当初からすごく大好きだったので、最初のほうは
    すごくハラハラとしたけど、すごくステキなカタチで
    ラストまでを読めてうれしかったです♡

    美術との葛藤も、成長過程の悩みも恋も
    切なさもキラキラしたキモチもいっぱい詰まっていて
    読み返すたびに、がんばろうっ!って思わせてくれて
    いろんなココロの熱量がいっぱいになります[*Ü*]

  • マンガ喫茶で終業後から、終電ギリギリまで粘って一気読みした。くわえタバコがフィルターギリギリまで灰になって燃え尽き、何度ももYシャツに焼け焦げを作りそうになった。
    これを読む前にアサヒ芸能や週刊現代を読んでオヤジモード全開だったのに、1巻目からいきなりハマって心は甘酸っぱさでオッサンの中の乙女男(オトメン)モード、というか青春スーツ強制再装着されて、ギャグでは声をかみ殺して笑い(マンキツなので。特に「ヒデキカンゲキ」が最強)、切なさや登場人物すべてに愛おしさがつのり、各キャラ毎に「コイツには好きなあの人と結ばれてくれ」と祈り、ラスト間際の怒涛の展開にはこりゃ雑誌でリアルタイムで読んでたら次号までハラハラしてたまんなかったろうなーと思った。無駄キャラが一人もいなくて伏線回収完璧でこれが初連載なの?

  • ふと思い立って読み返し。
    やっぱりやっぱりやっぱり…せつない~。

    山田さんの真山への想いとか、竹本くんのはぐちゃんへの想いとか…。

    好きってなんなんだろ~か。

  • 青春のシリーズ。
    これを読んでいたら制作意欲が湧く不思議な本。内容は本当に大学生あるあるな感じの悩みだったりするのだけれど、どんな人でも経験したことのある体験がキラキラのガラス玉に入ってスノードームみたいに綺麗にみえる。だから、当時を懐かしく思ったり、色々な気分・感情にさせてくれる。
    何度も読みたい。

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著者プロフィール

東京都出身の漫画家。デビュー作品、 美術大学を舞台にした青春漫画『ハチミツとクローバー』が大ヒットとなり、アニメ化・映画化された。 2007年より『3月のライオン』の連載を開始。 同作はマンガ大賞や講談社漫画賞、手塚治虫文化賞などを受賞した。

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