- Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088701615
感想・レビュー・書評
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サッカーが題材だけども、進学校のサッカー部を復活させた安藤ソラを中心にそのチームのひとりひとりに焦点をおいた連作集。
絵が上手いとか、そういうハデさはないけれど、ひとつひとつの作品がとてもキラキラしててよかったです。とても読みやすかったし、各話がきちんとつくられていて読んでいて気持ちがよかったです。
私もじゅういちぶんのいちになりたいって思っちゃいました。
三話目の越川くんのおはなしが好きです。頑張れる人はやっぱりかっこいい。
読み切りもおもしろかったです。エロスかと思えば意外な展開で、メガネ少女のオチには思わずクスリとしてしまいました。
次巻がとっても楽しみです。 -
面白いものは薦めない。
だから、これも薦めない。 -
サッカーのプロを目指す主人公、いや、主人公と言っていいのかは実は難しいけど、安藤ソラという人物を一本の糸にその1/11の人々を描く群像的な物語。
1話の若宮四季篇が非常に大好きなタイプのお話だったので、そっからグイグイと。
やっぱり「思い残し」と幽霊の相性の良さ、そしてその「思い残し」を受け取った人のその後の話、拡散するその「思い」というのは、大好物です。
いやーーーーー、おもしろい。 -
オムニバス形式のサッカー漫画。サッカー部に関わる人々にスポットを当てた1話完結型で、「桐島、部活やめるってよ」の雰囲気になんだか似ている。ような気がする。(オムニバス形式のせいだ)
登場人物達は様々な立場の高校生で、進学校のサッカー部に何らかの理由で関わっていく。熱血スポ根ものでなければ超人的な才能を持つ選手が出たりというわけでなく、爽やかな、とあるサッカー部に起こる日常という感じ。
スポットを当てられる少年少女は皆何か挫折を経験したり、自分の中で燻ったものを残している。この物語は彼等の自分の中に残るそれらの昇華と“選択するかどうか”が重要なテーマになっているように思う。
目立った何かがあるわけではないが、この漫画で惹かれるのはやっぱり“実際にこんなことが起こっていそうだ”と錯覚させられてしまうということ。スポーツ漫画でありがちな仲間と勝利を目指して強くなっていくという展開ではなく、青春漫画としてはベタな内容ではあるが、スポーツ漫画ではあまり見たことがないような内容なので、ベタさの中に真新しさを感じる。
まず第1話の、安藤ソラの視点で描かれている話は掴みがとても良かった。
才能がないからこれ以上やっても仕方がないという持論を持つソラ。けれどある少女との出逢いが彼の考えを改めさせる。
読んでいると、結局、どの話も挫折や燻りをもった登場人物たちが何かの切っ掛けを経て、自分が選択したいと思っている事柄を、勇気を持って選択している。切っ掛けを与えられているという点では恵まれているように思えるが、実際に選択したのは彼等だ。その点で見ていると、この漫画のテーマは、本当に選択するかしないかという点にあるように思えてくる。
それにしても1巻しか読んでいないがサッカーをしている場面が本当に少ない。第3話なんて、ソラがサッカー部員の勧誘をしているところしか描かれていない。
これを見るに、この漫画はサッカー漫画というひとくくりにされるのではなく、「自分の選択したいことに至るまでの過程」を描いているように思える。
とは言え、まだ1巻しか読んでいないので、もしかするとサッカーに打ち込んでいる部活のシーンが登場したりするかもしれない。
私はこれをサッカー漫画としてでなく、青春時代の中で高校生たちがやりたいことを選択していく物語としての視点で見ているので、他にも色々な場面を見たいと思う。
タイトルが1/11というくらいだから、サッカー部に関わっている人たちに大体スポットが当たり終えたら連載終了しちゃうのかな?感が否めないが、色々な人の視点をみたいと思う。 -
安藤ソラというサッカー少年を主人公に描く1話読み切り型のヒューマンドラマです。各話はソラがメインの話もあれば、キーとなりつつもメインが違うキャラだったりと様々です。普段慌ただしく、何気なく過ごしてる生活の中で忘れかけてた夢だったり、大切な何かを思い出させてくれるそんなお話です。
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挫折に直面して、夢を追うこと、頑張ることをあきらめようとしていたけれど。
再び前を向いて走り出す登場人物たちに、グッとくるお話でした!
作者の初めての作品なのか、
描写や展開はやや粗削りだけど、
伝えたいテーマがしっかりしてて、
作者の思い入れ具合が伝わってきて
今後を応援したくなるマンガです笑。
ほどよいヌケ感とはこのことでしょうか笑。
ちなみに、サッカーマンガです。 -
2010年~ジャンプスクエアSQ.19にて連載。
一人のサッカー選手・安藤ソラを軸に、様々な登場人物たちにスポットを当て、1話読み切り型の物語を描いていくというスタイルの作品。
とにかく、丁寧に読ませてくれる物語の構成力が秀逸。
サッカーマンガとしてあまりサッカーをしていないですが、ソラという主人公を軸にしたさわやかで清々しい青春劇は、何度読んでも泣けてしまいます。個人的には、大好きな作品で、いろんな人に読ませてみたいって思わせてくれますね。
ブログ記事→http://soccermanga.blog84.fc2.com/blog-entry-808.html -
これは新感覚のスポーツ漫画だ。
安藤ソラを中心に、彼の周囲の人の生きる姿を描く。おもしろいのは強い関わりがない人物でもしっかりフォーカスして書かれていることで、その広がりがこの漫画の読了感をより清々しいものにしていると思う。
1/11というサッカー漫画にありそうでなかった漫画が、サッカーをしている人だけでなく、そのマネージャー、友達、父と仲良くなるためにサッカーのことをしりたい少女など本当に色んな人とパスをつなげていくようなものなのがなにか感慨深かった。
サッカー漫画というよりも、スポーツ群像劇なのかな。おもしろい!!! -
サッカーしてるところは少ないけど良いスポ根。青春。オムニバス形式で好きだー