ラタキアの魔女 笠辺哲短編集 (笠辺哲短編集) (ジャンプコミックス)
- 集英社 (2013年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088708850
作品紹介・あらすじ
『あの人買いはポーカーだぞ』
『まともな噂は聞かねえ商人さ…
なんでもラタキアの魔女の所にも出入りしてるって話だ』
貧しい村に暮らす少年ビリアードとペリク
冷酷な商人ポーカー
隔絶の地に暮らす魔女ラタキア
愛と哀しみの果て
少年たちの運命は数奇な結末を迎える!!
表題作含む7編収録!
感想・レビュー・書評
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タツキ先生がお好きと聞いて
表題作と観光ガイド正義の話が良かった
全体的に、独特の突き放しを感じる
普段、人間讃歌、人間愛が主軸の漫画を特に好んで読んでいるから私はそう感じた。
読んで良かったな、誰かにも読んで欲しいなと思う表題作詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今年読んだマンガで一番。
文句なし。 -
ラタキアの魔女◎
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シュールなファンタジー。
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ほのぼのした絵柄で描かれる不思議なお話たちの短篇集。毒のある台詞回しとギャグセンスがピカイチ。同人誌で知った笠辺哲さんだけど他の作品ももっともっと読みたい!
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表題作がとくにいい。楽しい中にもすこし毒があるというか、人間の汚いところをエンタメにしちゃう的なところに、独自の感性がある人だと思う。
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迷ったけど購入。良かったです!表題作の『ラタキアの魔女』と『トラベルライター』が気に入りました。画はかわいい感じで、でもストーリーはSFぽく、ちょっと毒があります。他の作品も読んでみたいです。
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笠辺哲さんは間違いなく天才、もっと評価されるべき漫画家の一人でしょう。本作は月刊IKKI他で掲載された作品をオムニバス形式で収録した短編集。全体に『のほほん』とした独特な空気感を漂わせる作風。とよ田みのるさんと共に藤子F不二雄テイスト(若干の水木しげる遺伝子も含む)を現代に受け継ぐ稀有な存在だと思います。
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とよ田みのる先生がTwitterで面白いとつぶやいていたので購入。おぉ溢れ出れるIKKI臭。不思議な設定のなかに現代的な人間、放ったらかしな倫理観、いろんな面で個性が見える面白い短篇集でした。
余計なものがない。何を描きたいのかがとても全体的に伝わる作品が多かったです。それはどこか感動作にしてやろうとか大々的に盛り上げてやろうみたいな余計な演出がなく、テーマを真摯に描いていたからだと思います。「ボーヤのクリスマス」では坊やの純真さとサンタの卑屈さを描き、「トラベルライター」では観光コースを外れたものの末路を描いていました。他作品もそのテーマに対して余計な演出を入れずに淡々と描いていたのが良かった。その世界観に対して倫理やルールにツッコミを入れないところもそれを助長していていい味を出していた。「宇宙戦争」でむちゃくちゃなこといってるのにだれもそれを否定しないところは狂気を感じるけれどもそれが通常となった世界で今の倫理観を持ち出すのも変な話で、そういう意味で一つの世界をしっかり作っていたと思います。どっちかっていうと藤子F先生っぽいのかな。そうした世代の作品たちだと印象を受けました。
今回の短篇集をみて気に入ったので他のコミックスも買おうかなと思いました。やっぱり短篇集は新規開拓する上で貴重な存在ですな。 -
表題作以外は初見。
上手過ぎて溜息が出てしまう。
リスペクト!