IPPO 1 (ヤングジャンプコミックス)

著者 :
  • 集英社
4.18
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本棚登録 : 850
感想 : 75
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088794945

作品紹介・あらすじ

「一足30万から」。
一条歩、職業・靴職人。12歳でフィレンツェに渡り、17歳から名門下の靴職人として働いた青年は、22歳の今年、東京にひっそりと店を構えた。その名は“IPPO"。極上を知る青年の店は、安くはない適正価格をとるが、上客、珍客、美しい客……とさまざまな客が訪れる。腕は確か、されど若造。そんな靴職人青年の手仕事ストーリー、はじまりはじまり。

感想・レビュー・書評

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  • オーダーメイドの靴屋の話。
    劇的な展開はなく日常が淡々と描かれていきます。(見所が少ないという意味ではありません!)
    一話一話にギュッとドラマが詰め込まれていて読みごたえはとてもあります。
    説明的な言葉は少なく、登場人物の心理描写は表情やしぐさ、コマ割りで見せる。だからこそ一つのコマをじっくり見つめながら読み進める楽しさがあります。
    小説とは違った漫画の醍醐味を丸ごと感じられるとても素敵な作品です。

  • 1巻~5巻まとめ読み。
    靴職人が主人公の漫画。テーマが珍しい。

    自分のためだけに作られた靴。
    高価なものだけど、これだけじっくりと話し合って作られるものならば履いてみたい。


    極めて真面目で落ち着いた物語。
    派手なストーリーではない。噛みしめる物語、というか。

  • 若い注文靴職人が自分の店を構えたところからスタートするお話。
    芯のある職人を描くからか、話の筋が変に笑いに走ったり、ラブストーリーが入ったりせず、真っ直ぐにお客さんへの靴作りに向かっている。
    職人の心意気と生きる姿勢が感じられる漫画。
    普段はもっぱらスニーカー派ですが、久しぶりに革靴で出かけよう。ちゃんと磨いて手入れもしよう。

  • やはり、私はこの先生の生み出す漫画が好きだ
    このIPPOに限らず、描くテーマがいい。他の漫画家の先生が挑戦しない、もしくは、できない難しい題材に、真っ向から挑んだ上で、レベルが異様に高い作品に仕上げている
    少なくとも、私は『靴』に重きを置いている漫画を知らない(大川原遁先生の『王様の仕立て屋 サルト・フィニート』では靴がメインの回はあるが、私はこの作品はあくまで服飾漫画、と思っている)
    とことん、無駄を省いて、必要なものだけを十二分に一コマ一コマに詰め込んでいる感じ
    背景がゴチャゴチャしていないので、キャラの肉体的な動きと心理の移りようが活き活きと感じるし、台詞も染み込んできやすい
    また、店を訪れる客の『質』が高い点もイイ。全員、歩の創った靴の良さをちゃんと理解している
    個人的に、好きだなぁ、としみじみ感じた話はEpisodio.2。こんな、凛とした女性は男として憧れる対象だ
    一冊と成ったこの『IPPO』と言う漫画を読んで、改めて、日頃、履いている靴は大事にしなきゃ駄目だな、と反省した。それと同時に、歩に靴を作って欲しい、と強く想った
    2013年、かなり注目しておきたい漫画である

  • 職人

  • 注文靴(ビスポーク)の職人一条歩が
    祖父の店のあった場所で自分の店を開く。
    以前番組で職人さんが手縫いで仕上げているところを見て
    とても丁寧に縫っておられて興味が湧いたので
    注文靴は一度は作ってみたい。

    基本的に1話読み切りで、淡々と話が運んでいき
    とても読みやすい。絵もとても優しい。
    IPPOという店名に込められた、
    お客様が踏み出す一歩を彩るという考え方がとても素敵。
    丁寧にお客様の好みや目的などを聞き取って仕上げることで、
    お客様の悩みが解決していくところが気持ちが良い。

  • イタリア人のおじいちゃんに影響されて靴職人になる若者のお話。この世にただひとつの靴をオーダーしにやってくる客たちそれぞれに事情がありドラマがあり、どこか寓話的で静謐に描かれてる。師匠であるおじいちゃんがオーダーするエピソードは泣けた。

  • とてもいい話。ひとが靴をオーダーする理由とか気持ちがゆったりと描かれている。その人の足と歩き方に合わせた、世界でただひとつの靴がささえる物語。
    まぁ、理屈ではなくて面白かった。

  • イタリア人の血を受け継ぐ靴職人の青年とそのお客達との話。とっても良い話でしみじみした。

  • こういうマンガ好きなんです。。。オーダーメイドの靴職人のお話。あ〜ビスポーク欲しい。。。笑

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著者プロフィール

2006年「ショーが跳ねたら逢いましょう」(東京漫画社刊)でデビュー。フィール・ヤング(祥伝社)にて連載の「うどんの女」が「このマンガすごい! 2012」のオンナ編第3位にランクイン。2011年からは月刊IKKI(小学館)にて闘牛をテーマにした「Golondrina ゴロンドリーナ」を、2012年からはジャンプ改(集英社)にて若き靴職人を描く「IPPO」を連載。BL誌、女性誌のみならず、青年誌にまで活躍の幅を広げている。

「2021年 『CITY HUNTER外伝 伊集院隼人氏の平穏ならぬ日常』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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