IPPO 2 (ヤングジャンプコミックス)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 464
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088797311

作品紹介・あらすじ

22歳の若造'sプロフェッショナル。
フィレンツェ帰りの靴職人・一条歩は22歳。東京で靴工房・IPPOを構えて数ヶ月、お調子者の脱サラ職人・澤邑も加わり、店は少しずつ有名に。腕は確か、されど若造。加えて、少し天然。そんな靴職人青年・歩の本格派手仕事ストーリー!!

感想・レビュー・書評

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  • えすとえむ さん、やっぱりいい!!!!!
    本屋さんで見つけて二巻購入。
    家に帰ったら子供たちも喜んだ。
    (息子は既読済み)
    オーダーの靴づくりを通した人間模様。良質の短編集のよう。
    これからも買い続けます!
    (「繕う人」より私はこっちの方が好きだわ~)
    息子はこれを読んでいつか靴をオーダーしてみたいと言っておりました。それだけの人物になっておくれよ!頼むよ!

  • だんだん、キャラクターがいきいきと、自然に、本当にそこにいるみたいに動き出してる
    良いな…職人のこだわりの美しさ、おおらかさ
    何より、えすとえむさんの作品に対するこだわりが感じられる所がとても好き。

  • やっぱり、えすとえむ先生が丹念に描く、この漫画はイイ味がする
    顔に顰めが出てしまうほど青々しすぎず、かと言って、熟れすぎて舌が痺れるほどでもない
    程好い旨みが凝縮されていて、歯応えに気持ちのいい弾力があった。いくら噛んでも、味がボヤけないから、読む度に新しい感銘を受けられた
    一流と賞するよりは、本格、と言った方がしっくり来る。独特だが嘘くささは皆無で、不安定ではない雰囲気が内側の中心から更なる深みを引き出しながら滲み出てきている作品だ、そう読み進めるごとに思い知らされる
    あくまで、私だけかも知れないが、えすとえむ先生は画を描く才、ストーリーを練る才能、これらも凄いが、それを支えている一番の才能は「美しい線を引ける才」だ、と思う。えすとえむ先生の画はどこかフェチが強く、下品なエロでなく鑑賞に値する色艶が滲み出ているのだが、それを全て真剣、心を絞るようにして引かれた、画を作る単なる線が力強く支えている
    力強い、儚げ、優しい、鮮明、線を使いこなしつつある青年漫画家、私はえすとえむ先生をそう思っている
    人間が現代社会で、絶対でないにしろ、無くなってしまえば途端に不安に駆られ、裸足で歩く怯えを払拭してくれるアイテム、『靴』って言う難しいテーマに挑んでいるだけあって、線からして妥協が無い
    TV Bros.コミックアワード2013“はたらく人部門”で大賞を取ったのも手離しに喜べ、同意に頷ける
    妥協できない本物の靴を作る歩の元には、好い本物を理屈抜きで求められる客が訪れる。どちらも紛れも無い本物であり、この一作品を読む我々にも、善し悪しを見抜ける感性を求められているような気がしてならない
    仕事を真剣にやる事の意義、甲斐、気持ち良さを言葉でなく雰囲気で教えてくれる一冊でもある
    今の仕事に悩んでいる20代の読み手にお勧めしたい青年漫画

  • 「君のセンスと実力を見たい」と言って、詳細のリクエストをしてくれない客。
    実際いたら迷惑この上ない。
    自分の好みを言わない癖に、好みじゃないものが仕上がってきたらあの靴屋は駄目だ、と言いそうな
    上から目線の客である。

    黙って持ち帰ってレントゲンまで撮って
    ステッチが多いという意味のわからないクレームを
    つけにくるところが気持ち悪い。
    理由を聞かせろというだけだからクレームのつもりは
    なかった可能性もあるが、それにしても
    医者だからと言って靴のレントゲンを撮るのは
    私的利用ではないのだろうか。

    基本的に履かないつもりで頼まれて、
    仕事中に履いてもらえるようにローファーを作るところが良い。
    「はいて歩いていただく為の靴です」
    そもそも本来、靴というのはそういうものだ。
    人によって使い方は好き好きで良いだろうが、やはり履いてなんぼだと思う。

    ショーの靴作りを頼まれる展開は、世界が広がるようでとてもワクワクする。
    連絡を怠られたのはちょっと無いなぁと思うが
    遅くまでみんなで作業する感じが文化祭を思い出すのは分かる。
    おとなしそうに見えて頑固で芯がしっかりしていて、言う事はしっかり言うのが良い。
    イタリアの役者さんが役から自分に戻るスイッチが来るというのはなんだか素敵だ。

    芸能人芹沢さんのエピソードもとても良かった。
    芹沢さんがいい人で、嫌な感じが全くなくて、素直に見ていられる。

    修行時代のエピソードで、自分の手元には同じ作業が回ってくるだけで
    勿論それは一生懸命やるけれども、どんな人がはいたかもわからずじまいで、
    だから自分の靴作りを目指したかったんだなとはっとした。
    同じ作業が苦痛でない人もいるだろうし、
    それが嫌だというのを我儘と捉える人もいる問題だと思う。
    自分は、折角だから血の通った物作りの仕方をしたい方なので共感した。

    ルイス・ナイザーの引用かと思うが、
    『手だけで仕事をする者は労働者である
    手と頭で仕事をする者は職人である
    手と頭とそして心で仕事をする者は芸術家である』
    という言葉は印象的。一概には言えないと思うが、言いたいことはよくわかる。
    創造性の重要さを説いてくれるおじいちゃんが好きだ。

  • 最初気になっていた背景がほとんどないことが、逆に良くなってきた

  • 本屋で偶然見かけて、ついに二巻も購入。職人の頑固さが素敵に響きます。コレクターに「履かせる」靴、静かなパワーを感じました。こういうまっすぐな目をした人に会いたいです。

  • やっぱり素敵なお話たち。

    ストーリーがすごく静かで、それでいて深い感じ。

  • こういうの大好き

  • 絵はやっぱりちょい苦手、やけどストーリーに味があるので読む度気にならなくなる。
    これ読むと自分もオーダー靴作ってもらいたくなります。
    誂えって憧れ。私自身を見て作って欲しい。

  • 主人公の成長が楽しみになりますね~。
    最初の感動はないけど、ちょっと気になる展開かな~。

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著者プロフィール

2006年「ショーが跳ねたら逢いましょう」(東京漫画社刊)でデビュー。フィール・ヤング(祥伝社)にて連載の「うどんの女」が「このマンガすごい! 2012」のオンナ編第3位にランクイン。2011年からは月刊IKKI(小学館)にて闘牛をテーマにした「Golondrina ゴロンドリーナ」を、2012年からはジャンプ改(集英社)にて若き靴職人を描く「IPPO」を連載。BL誌、女性誌のみならず、青年誌にまで活躍の幅を広げている。

「2021年 『CITY HUNTER外伝 伊集院隼人氏の平穏ならぬ日常』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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