- Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088798370
作品紹介・あらすじ
日本神話が現代に顕現した表題作「昔話のできるまで」。魔法使いと少年の交流、漫画研究会の過酷な日常、民話に隠された真実と龍の住む町、そして第2次大戦期の戦車戦。バラエティに富み、深い知識に裏付けされた、山田穣、初の短編集。
感想・レビュー・書評
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痛めた腰を治すために廃墟で休んでいた龍を少年少女らが介抱する話『ザンネンアンドドラゴン』だけが面白かった。龍が介抱してくれたお礼に少年少女らの願い事をひとつ叶える展開になったが、願い事が浮かばなかった。少女の母親が事故にあったことで「母親を助けて」と願い事を使いそうになったが、ただ捻挫しただけだった。龍の腰も治りかけ始めたことで、願い事を叶えられる時間が刻一刻と少なくなっていた。そこで少年は龍の背中に乗って空を飛ぶことを願い事とした。その見開きの俯瞰で見た街の景色と中央で少年少女らを背中に乗せて飛ぶ龍が綺麗で印象に残った。
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強烈なナルシズムがくせになる・あとふつうに勉強になる。
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本当に面白い。
また短編読みたいなぁ。 -
男の子の好きなものを詰め込んだ短編集と言うことでしたが眼鏡巨乳に頼りすぎな感はありますがとても面白かったです。 とても夢のある短編集だったと思います。
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日本神話の話だっていう表題の作品が気になって、初めてこの人の作品を読みました。
絵がうまいなあと思いました。
それぞれの作品がとても淡々としていました。
かつ、くそマニアックでした。
他の作品も読んでみたいと思いました。
面白かったです。 -
コーヒーブレイク本。
土地神、めがね娘、まほうつかい、神話、神獣、カンプフグルッペと、それぞれ異なる時と場所で少年少女が過ごした、とある日々を描いた短編集(2014/05/24発行)。
本書は、全て一話完結の6編からなっており、どこかホッとする内容となっています。
特に一番ラストの話"Kampfgruppe Kinderheim 孤児院戦闘団"は重いテーマにもかかわらず、ほのぼのとした感じでホッとさせられます。 只、このエピソードのみ描き込みが雑で、作画が今ひとつなのが残念でした。 -
言うまでもないが、漫画と言うのはオリジナリティが大事だと思う
この作品は、短編集ってジャンルだからか、そこは定かでないが独創性を十二分に感じられた
もちろん、これだけ、作品が詰め込まれていれば、合う合わないはあり、満点とも行かないが、それでも質が高いってのは確かだ
次回作も連載よりは、世界観が独立している短編集であったら嬉しい。もちろん、どこか一部分で重なっていて、最終的に繋がっていたって事が判る連作でも大歓迎
『昔話のできるまで』・・・ファンタジー色の強いラブコメ? 何だかんだで、相思相愛で将来を決めている少年少女が微笑ましい
『がんばれ!漫画研究会』・・・漫画の描き方を指南しているのか、プロレスの美しさを叫んでいるのか、肉体改造の素晴らしさを説いているのか、はたまた、マニアックな性癖を持つ女子を応援しているのか
『まほうつかいと少年』・・・魔に関わっているから冷酷なのか、それとも、永遠の少女だから惨酷なのか
『強いのだあれ』・・・高名な昔話を、現代風にアレンジしてるっぽいので、結構、好き。結局のとこ、自分に本気で惚れてくれている奴の隣に収まれば、めでたしめでたし、か?
『ザンネン アンド ドラゴン』・・・この一本が、一番に好き、と言いきれる。多感な時期の少年少女の恋とも言えない感情、間柄は大人の心を実にくすぐる。龍が、正に龍って感じなトコも、好きと言える理由
『孤児院戦闘団』・・・子供が戦車で敵を撃破するってのはちょっと刺激が強いが、戦闘シーンは真実に迫るトコがあり、ある意味、戦争の愚かさを浮き彫りにしている
帯に偽りなしってだけでも、買って一読する価値は十分にアリ!! -
ナチュラルにしぼられたほうが面白いな!!!!
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“「不用心だよひな子さん こんなところで寝て」
「ここが一番涼しくていいんだもん 誰も来ないよこんなとこ」
「誰も来ないから物騒なんだろ そんなすぐパンツ見えそなスカートでさー」
「ショーパンはいてるから平気だって」
「はいてなかったよ?」
「何で知ってんの」
「さっき見たもん」”[P.4_昔話のできるまで]
「昔話のできるまで」
「がんばれ!漫画研究会」
「まほうつかいと少年」
「強いのだあれ」
「ザンネン アンド ドラゴン」
「孤児院戦闘団」
アオハルで絵柄が好きだったので。
女の子の体のラインの流れが特に。
“「教えて!できるだけたくさん
そして あたしたち全員が助かる方法!」”[P.128_孤児院戦闘団] -
完。