東京喰種 トーキョーグール : re 5 (ヤングジャンプコミックス)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 1698
感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088903316

作品紹介・あらすじ

「私があなたの神様になってあげる──」進捗をみせる「ロゼ」討伐作戦の最中、“個"を発揮し始める、歴戦の捜査官たちと、次第に“空白の20年間"に迫る佐々木琲世。疑問と真相の輪郭が、徐々に姿を現してゆく。一方、主・月山習のため、ハイセらQsの面々を消そうと画策するカナエは、「アオギリの樹」と接触を図る。月山家に近づく、数多の足音。そして、景色は縫われる。片眼が紅く蠢く存在によって──…!

感想・レビュー・書評

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  • 5巻の扉絵、クインクス班の趣味に興じている絵だけど、六月くんは何してるの…物騒な絵に見えるけど…
    『東京喰種』にはBLに描かれるであろう精神みたいなものが描かれている、と思うのが第42話のカナエを絡めとるエトの言葉。これは同性(他者とも言える)を好きになってしまった事で葛藤する人間の自問自答に非常に酷似しているのだ。誰かに「執着する心」がもんどりうってる様が描かれている…
    5巻巻末収録されてるカラー絵のカナエ…女子の格好させてあげてるんだよね、作者の優しさがこう言う所にも凄く出ていると思う。自分の作り出した登場人物たちわけ隔てなく優しいよね、石田スイさん。
    政よ…「敬われる」のと和修の名だけで「恐れられる」のは違うんだよ…まあ、彼も解ってて「恐れられる」方を選んでるんだろうけどね。瓜江くんを自分と同一視しない様に。人の上に立つものとして「偉そう」にする資質だけじゃ裏切られるかもね、誰かに。お父さんは大事にしとけよ、って思う。
    少し前に2巻で唐突に脱いだスニーカーが描かれてる…これは誰のだ、って思ったんだがなんかちょっと以前の高飛車で身勝手な部分が抜けて「イイ男」感が増えているニシキのだ、ってこのコマで解った。ハイセたちが入ってくるのを察して、いつもモードでスニーカー脱いでくつろいでたのに急いで隠れたんだろうね、恐らく。
    この「布石」の回収の仕方、洒落てるなぁ。気付かなくても作品読むのに全く支障はない、支障はないが、気付くと、やはり漫画と言うものは作者が全て「描いている」と言うジャンルで、描かれたものには全て意味がある、ってBSマンガ夜話で夏目房之助さんが行ってた言葉を思い出す。何度も。背景、そこに置かれる小物に意味がない、空白埋めだけのもの、って作品も無論多いけどね。『東京喰種』に関しては「なんか引っ掛かる」って時はやっぱ意味があるんだよ、って思い知った。そして、そこまで考えて布石を回収する作者の頭の中、どういう構造してんだろう…って恐れおののく。
    什造好きにとって5巻は什造出てこない巻でもある訳だが、おまけ回文漫画で什造好きを十二分に満たして貰った。半兵衛に「かってくださいいいい」って駄々こねなくても、あんた結構お給料貰ってるでしょ(笑)しかもこの海パン、かなりな色遣いのカラフルなマルチカラー水玉だろ(笑)この一コマだけでかなり什造萌えが補充できるお得さ…「かってくださいいいい」の什造を目にするだけでエネルギーをチャージできる感じ。
    やはり私の漫画に接する時の脳みそは「紙媒体」でこそ集中力を発揮すると思われる。アナログ~デジタルを生きている世代なので、デジタルもそれなりに生活に導入してるが、アナログの「実体がある」確実性の方を信用してるんだよな、根っこのところで。WEBで読んでて気づかなかった事に気付く…。

  • 月山さんが琲世の正体を知るやいなや、トーカちゃんのところへ行くのも彼らしいし
    トーカちゃんがあいつを私たちの世界に引き戻したいのかとうのも彼女らしく
    深い愛を感じる。
    戻らない方が良い、誰にも頼れなくなった時に帰る場所になればいい。
    どちらもそれぞれに愛の形なのだと思う。

    瓜江が「優れた羽赫のクインケ使いがいるとチームの死傷率が70%下がる」を
    裏を返して凡夫であれば死傷率が70%も上がるとシラズに告げるのが
    良い性格をしている。
    彼が強くなりたい、金が必要だとする理由はショッキングでもあり
    苦しく、応援したくもなるものだった。

    富良さんがはっきり、自分たちは 命を奪っていると言ってくれるのが良かったし
    坊主にして心機一転 気合を入れ直そうというシラズくんは 人間味があってとても好きだ。
    瓜江に礼が言えるところも、『精神的には遥かに健康』なのだ。

    才子ちゃんが話した喰種を「良い人っぽかった」と言う。
    彼女らしい素直な感性だと思う。

    月山さんに会って話をしようとする琲世。
    今の生活を捨てるのは嫌だけれど、
    いつか思い出さなければならないなら
    せめて自分の意志で知りたい。
    どうしてカネキは普通に幸せになれないんだろう。
    彼の涙にこちらも辛くなる。
    月山さんの言う「健やかな弱さ」という表現が
    しっくりくる。
    彼は彼で今は本当にカネキくんを大切に思っているのだ。

    キジマは正直本当に胸糞悪い。

    月山を守ろうとする父親や部下の人たちが悲しい。
    ここまで築いたものをすべて失うだけでなく
    命まで失いかねないのに、それでも月山さんを守ろうとする。
    その姿に涙すると同時に、そんな事情を知ろうともせず
    殲滅作戦を執行する人間のどこに正義があるのだろうか。

    松前に約束しろと言う月山。
    弟のように大切な主を守りたい。何も間違えていないのに。
    松前まで行ってしまった後
    ヘリが撃墜される様はあまりに酷い。
    あんなに金木にコンタクトを取りたがっていた月山が言う
    「君の事など知らない」の覚悟たるや。

    遂にナッツを使う不知の決意もまた良い。

    カナエの一連の描写は苦しく辛い。愛されたかった。
    あの寝床へ、という思い。帰してあげたくなる。
    琲世の「もういちど死ぬか?」の回想も辛かった。

  • 表紙はハイセと誰だ?カナエ?トーカ?トーカ達の気持ちも分かる。月山の気持ちも分かる。月山が初めてカッコいいと思った。喰種なのに月山は好きだけど人間のキジマは嫌い。ハイセが物理的にも精神的にもどんどん金木に近づきつつある。不安だ。ハイル…好きなキャラだったのに……。松前といいハイルといい魅力的なキャラが次々死んでいく。ノロ対クインクス等。エト対ハイセ。エトの登場の仕方が前回とほぼ同じ。エトは何がしたいのか?戦いは続く。頼むからいいやつは誰も死なないで!特にクインクス!

  • なんか苦しくなってきちゃった。。

  • 月山家殲滅作戦。

  • 月山家の淵源、執念。

  • 月山が、カナキが店長を助けに行った時の心情を知ったところが印象深かった

  • カナエが切なかったわぁ(>_<)エトは何がしたいのかな⁈月山がカネキの気持ちを理解するのが‥…感慨深かったわぁ(>_<)

  • 「私があなたの神様になってあげる──」進捗をみせる「ロゼ」討伐作戦の最中、“個"を発揮し始める、歴戦の捜査官たちと、次第に“空白の20年間"に迫る佐々木琲世。疑問と真相の輪郭が、徐々に姿を現してゆく。一方、主・月山習のため、ハイセらQsの面々を消そうと画策するカナエは、「アオギリの樹」と接触を図る。月山家に近づく、数多の足音。そして、景色は縫われる。片眼が紅く蠢く存在によって──…!(Amazon紹介より)

  • 読了

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